Mike Pope "Cold Truth Warm Heart"

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Mike Popeという人のアルバムを買うのははじめてですが、名前は新譜会だかで聞いていた記憶があります。
この盤は、Seamus Blake買いしていると言うことになります。
メンツは以下の通り、サックスとビブラフォンが入ったカルテットが基本となります。
Mike Pope(B)、Seamus Blake(Ts)、Joe Locke(Vib)、Geoffrey Keezer(P)、Mauricio Zottarelli(Ds)
Alan Blackman(P:7)、Lydia Courtney(Vib:6)

演奏曲は9曲で、4曲目がReinhold Gliere、7曲目がchopinで、これは、元がクラシックのピアノ曲のようです。他はすべてMike Popeの作曲によるもので、2011年5,6月に録音をしたものとなります。
01. Cold Truth, Warm Heart
02. Shadow Of A Doubt
03. Bare Minimum
04. Romance
05. What I Meant To Say
06. Out Of The Ether
07. Prelude In E Minor Op. 28 No. 4
08. Ral ANd Tonto (For Ricky And Nicky)
09. Dear Life

1曲目、ベースとピアノの奏でる少々ラテン調の入ったリズムの8ビートの曲。延び延びとソロを繰り広げるサックスとビブラフォンが印象的。
2曲目、サックスとビブラフォンのテーマが先導し、ピアノとの掛け合いが格好良い演奏。ちょっと怪しげな雰囲気がこれまたよろしい。
3曲目、ビブラフォンがフィーチャされたアップテンポな4ビートの曲で、いかにもハードバップな好曲。
4曲目、タイトル通りにロマンチックな雰囲気の曲。ただ、バラードではなく美旋律の8ビート曲。
こういう曲でのビブラフォンは効きます。
5曲目、ここでようやくバラード調の曲。ここでもビブラフォンが活躍しているのと、中盤のベースソロは良い味出しています。
続く6曲目は、5曲目最後のビブラフォンの音を頼りに宇宙空間の効果音のようなイントロから、ベースが入ってきたところで本編スタート。すぐにサックスが入ってきて渋めの格好良い演奏が繰り広げられます。
7曲目、高音域エレベで旋律を奏でていく。途中ピアノとのアンサンブルが美しい。
8曲目、ベースと歪んだエレピが前面に出て繰り広げられるFUSION臭が強めの曲。
9曲目、Seamus Blakeの歌い上げるようなテーマ、ソロがフィーチャされた演奏。

全体に8ビート基調の曲が多めで、FUSION,smooth jazzぽい雰囲気の曲が多め。
たいがいのアルバム同様、前半が速めのテンポの曲で、後半が遅めのテンポの曲が並んでます。

Mile Popeのベースは、しっかり明瞭としたサウンドでありながら良く響く音で、なかなか好感触。
Geoffrey Keezerは曲によってエレピとアコピを使い分けているが、この人の合いの手の入れ方も絶妙に良い味で、そう目立つわけではないが、演奏の後押しの上手さは感じます。
Seamus Blake曲が熱気あふれると言う感じではないのでブチ切れるような演奏ではないですが、そこそこ良い感じの演奏ってイメージ。
全体の雰囲気作りには、ビブラフォンのサウンドが与えている影響が大きい印象で、特にスローな曲での要所で奏でられるビブラフォンは、かなり印象的に響いてきます。

そして、ほとんど曲でバランス良くいろんなメンバーのソロを交えた演奏が繰り広げられることで全体のバランスをとっていると感じさせます。

Seamus Blake買いすると、(そう悪くはないんですが)ちょっと不満があるかもしれませんが、Joe Lockeの演奏で元をとったって感じでしょうか?

とくに鋭角的な演奏があるわけでもなく、これと言った特筆的な曲、演奏があるとも感じていませんが、そこそこいい感じの演奏を楽しめたとは言えると思います。

ベストは、9曲目にしておきます。

Mike Pope "Cold Truth Warm Heart"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/5442438)

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