Terence Blanchard "Magnetic"

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Terence Blanchardと言う名前は、よく聞いていた名前でありまして、たしか'80年代に、Winton MArsalisの周辺の一派(当時、新伝承派なんて言ってたような??))と言う感じで国内では紹介されていた中の1人だったんじゃないかと記憶しています。
が、この一派のアルバムってあまり聴いてなく(≒買ってなく)て、彼のリーダー作を買うのも、もしかしたら初めてかもしれません。

本作は、先日の新譜会(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62150771.html)で、ちょっと良さげだったことと、I氏が久々に良い作品だとおっしゃっていたのを信じての購入となります。

この作品が、Terence Blanchardの4年ぶりのリーダー作で6年ぶりのブルーノート復帰作になるとのことです。

メンツは以下の通り。7曲目がピアノソロなのが注意点で、ベースとサックスが2人で曲を分け合っている2管のカルテットが基本構成となります。
Fabian Almazan(P:1-10)、Kendrick Scott(Ds:1-6,8-10)、Terence Blanchard(Tp:1-6,8-10)
Brice Winston(Ts:2,5,6,10)、Ravi Coltrane(Ts3,4)
Ron Carter(B:1,3)、 Joshua Crumbly(B:2,4-6,8-10)
Lionel Loueke(G:4,5,9)、

演奏曲はTerence Blanchardが4曲。他は、メンツのオリジナルを取り揃えて全部で10曲となります。
1. Magnetic
2. Jacob's Ladder
3. Don't Run
4. Pet Step Sitter's Theme Song
5. Hallucinations
6. No Borders Just Horizons
7. Comet
8. Central Focus
9. Another Step
10. Time To Spare

第一印象が、非常に丁寧に作り込まれた作品である

現代ジャズ的非4ビートを緻密なアンサンブルとエフェクトかけたTp音で仕上げた1曲目。
ピアノがフィーチャされた美旋律(ちょっと歌い上げ)系の2曲目。2管の朗々としたソロも聴きどころか。
ロンカーターのベースが奏でるウォーキングと、煽るだけって感じのドラムが奏でる4ビートの上でTerence Blanchardが延々即興を繰り広げるえらく格好良い3曲目。
ちょっと輪唱感のあるピアノイントロからちょっと癖(エスニック感?)のある疾走感を感じる4曲目。
幻想的な出たしから、モーダルに怪しい雰囲気を醸す5曲目。
ちょっとラテン臭が入ってるが複雑なテンポを持った6曲目。この曲も格好良い。
Fabian Almazanのソロピアノだけで演奏される7曲目。
4ビートと非4ビートが交互に繰り返されるリズムの上で、ソロが繰り広げられる8曲目。
てな感じで、よく練られた楽曲が並ぶなかに、シンプルな楽曲が紛れ込んでいるような構成。
内容的には、散漫と言えるほどに多彩な曲が並んでいることになるが、不思議にあまり違和感なく全体を聴くことができる。

きっと(アレンジを含む)曲作りにも時間をかけたと思われるが、それに比肩するほど演奏に傾倒したTerence Blanchardの演奏がアルバムのクオリティを上げていると感じています。

ゲスト的扱いになるであろう、Ravi Coltrane、Ron Carterが入った3曲目をベストにしているが、ゲストの演奏が、というよりもTerence Blanchardが(ゲストに)触発されて、他の曲に輪をかけて演奏が良くなったことに起因しているんだと思ってます。

ということでベストは3曲目。アルバムの中では毛色の違う楽曲になると思うが聴き応えあり。

Terence Blanchard "Magnetic"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00BQ1DBPS/)

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