Bela Szakcsi Lakatos / Chris Potter / Reginald Veal "Live At Mupa"

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Bela Szakcsi Lakatosというハンガリー人のピアニストのリーダー作ですがメンツが凄い。
Chris Potter、Terri Lyne CarringtonにReginald Vealと言う布陣です。これで、Chris Potter吹きまくりなんて宣伝文句がついていたら、買わないわけにはいきません。
と言うことで、メンツは以下の通り。
Bela Szakcsi Lakatos(P)、Chris Potter(Ts)、Reginald Veal(B)、Terri Lyne Carrington(Ds)

演奏曲は Lakatosのオリジナルが4曲に、Round About MidnightとKeith Jarrettのrainbowの全部で6曲。
2008年10月1日にmupaというところ(ハンガリー?)でのライブ録音となります。

1 Straight Ahead
2 B-A-C-H
3 Round About Midnight
4 Magic Makers
5 Rainbow
6 8th District

ちょっと大きめな会場なんでしょう。ふわっと広がるような拍手の音から演奏がスタートします。
冒頭、Bela Szakcsi Lakatosのフリーインプロ然としたピアノソロからスタート。
2分もしたところから、ドラムが入ってリズムがしっかりするとサックスによるテーマが奏でられ、すぐにピアノソロになだれ込む(笑)
Chris Potter目当てで購入しているとちょっとじらされてる感があるんですが、それも演奏の勢いの良さとピアノソロの秀逸さでだいぶ救われていると言うか..。
そして5分過ぎにようやくChris Potter登場、徐々にテンションを上げていく演奏に、聴いてる側のテンションも上がっていきます。続いて、ベース、ドラムとソロが続くメンバー紹介のような曲。
ここのベースソロからのドラムのタイトな響きが心地よい。
ピアノをちょろっと鳴らした後、カウント入れて2曲目がスタート。Chris Potterの延々のソロをお腹いっぱいになるまでたっぷりと堪能させてもらえます。
3曲目は、モーダルで曲のタイトルをまったく想起させないピアノでのイントロを延々続けた後、おもむろにストレートにテーマが出てくる演出でRound About Midnightを。
続く4曲目は、4ビートを中心とした演奏で、各人のソロがあるんですが、トップバッターがChris Potterでここでもお腹いっぱいその演奏を堪能できます。
5曲目がKeith Jarrettのリリカルな曲。ピアノが前面に出たテーマから、chris potterが良いソロを繰り出してきます。
6曲目は4ビート基調のシンプルなテーマを持った曲。3分過ぎに急に速度が速くなってテンションあがり、その直後にTerri Lyne Carringtonのドラムソロになるんですが、これがたまらん。スゲェ、スゲェ... その後のウォーキングベースに乗ったピアノソロも快調。気持ち良い演奏です。

正直なところ、曲自体もアレンジもとりたてて・・というのはないかもしれません。
ただ、それ以上に演奏がもの凄くて...。
全員が、タイトだったり、強タッチだったり、ゴリゴリだったりとハードなサウンドでガツガツくる中で、さらに前評判通りにChris Potterも吹きまくりの煽りまくりの演奏でたまったもんじゃありません。
さらにさらに、1曲の長さがほぼ10分超えでじっくりとたっぷりとソロを楽しむことができます。

ベストは、長いんですが6曲目になるんでしょう。

Bela Szakcsi Lakatos / Chris Potter / Reginald Veal "Live At Mupa"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00FWRIJVS)

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