馬場孝喜 with 沢田穣治+芳垣安洋 "Gray-Zone"
馬場さんは、過去に、西山瞳さんのアルバム"Parallax"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a56770618.html)に参加、デュオ作"Astrolabe"(http://www.amazon.co.jp/dp/B006WVXUI0/)をリリースしてます。
どうやら、京都出身で関西を拠点にしている(いた?)ようで、その縁が西山さんとの共演になっているようです。
今作は、ギタートリオを中心にゲストがちょろっと入る構成となります。
調べたら、この3人はSONG Xジャズから出ている"NO NUKES JAZZ ORCHESTRA"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00E5M1R74/)の主要メンバーのようですね。
馬場孝喜(G)、沢田穣治(B)、芳垣安洋(Ds)
Guest:尾形ミツル(Fl)、堀越昭宏(Kb)、ヨシダダイキチ(シタール)
演奏曲は以下の13曲。2, 4, 6, 7, 9, 10が馬場さん、3, 5, 8, 11, 12が沢田さんの作曲になるようです。
残りの2曲(1,13)はimprovisationとのこと。
1. はじまりの未知 biginning
2. Door to the insane
3. Petrol Station Blues
4. Midnight Message
5. Arichan
6. sus4
7. Take the T train
8. Pawada
9. Look up into the sky
10. 練馬~新宿~宇宙
11. Paradox do All Bass
12. Chuva Chuvas
13. はじまりの未知 epilogue
冒頭、夢の中の音のようにギター、フルート、シタールが鳴り、子供の声を入れたところで1曲目終了。
これが"はじまりの未知"となります。
2曲目から本編ということで、いわゆるギタートリオなコンテンポラリなサウンドの演奏となります。
馬場さんのギターは、そこはかとなくPat Methenyの影響を感じさせられたんですが、ブラジル渡航歴とBilinho Teixeira氏への師事歴があるとのことななので、ブラジル色をPat Methenyぽく感じているのかもしれません。
一音一音をしっかりとした音を出す運指の確かさで、あまり早さを感じさせない流暢なサウンドで..、とテクニック面での上手さもありますが、それ以上に、ベース、ドラムとの交歓の中で、一切の迷いも感じさせない(一発録りらしいので間違いない)流れるようなフレーズを奏で、全体の雰囲気を曲調に合わせ形成していくセンスってのは、見事ということになるんでしょう。
沢田さんは判りませんが、おそらく芳垣さんは、入念なリハーサルに基づく演奏なんてやらないでしょうから一瞬一瞬の判断が彼のセンスに直結しているわけですね。
近年にわかに注目を浴びてきている逸材とのことですがしっかりそれを感じさせてくれます。
沢田さんは、多分初めて聴くんですが、弾力感のあるサウンドで良い感じに曲調にあわせた流暢なベースを弾いてます。
芳垣さんは言うことないですね(笑)。全体を鼓舞して演奏にしっかりとした強度を付けています。
ベストは、個人的嗜好からも8曲目で良いと思います。
ライブのある2/24って月曜なんですが、これは逝くことを画策しなくてはと考えております。
http://babaviolao.wix.com/babatakayoshi
馬場孝喜 with 沢田穣治+芳垣安洋 "Gray-Zone"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00ESJCMHS/)
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