Carla Bley, Andy Sheppard, Steve Swallow "Trios"
ところが、この盤はなんだか妙に気になっていまして、リリース直後に買おうとは思っていなかったんですがしばらく経ったところでそれでも買うべきだ聴くべきだと言う思いが浮き沈みしていたので、タイミングが良いところで購入にいたりました。
メンツは、凝縮したドラムレストリオであらせられるところの以下の通り。
Steve SwallowはChris Potter、Pat Metheny絡みその他でCDもライブも体験済み。
"Damaged In Transit"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a57851466.html)(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a47027675.html)
ライブ( http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a35827426.html)
Andy Sheppardは未聴のようでした。
Carla Bley(P)、Andy Sheppard(Ts,Ss)、Steve Swallow(B)
演奏曲は、下記5曲。すべてCarla Bleyのオリジナル。
01. Utviklingssang
02. Vashkar
03. Trois Lagons (D'apres Henri Matisse): Plate XVII/Plate XVIII/Plate XIX
04. Wildlife: Horns/Paws Without Claws/Sex with Birds
05. Girl Who Cried Champagne, Pts. 1-3
哀愁感漂う印象的な旋律をしっとりと落ち着いた雰囲気で奏で上げる1曲目。
うねるように旋律を奏でるSteve Swallowのベースが刻むリズムに呼応するようにCarla Bleyピアノが絡むイントロから、Andy Sheppardのサックスが入りたんたんと進行する2曲目。
ピアノのイントロから軽快なAndy Sheppardのサックスに繋がる前半から、スローな美旋律へ..。
さらにピアノの導入から怪しげな雰囲気へと連なる3部構成の3曲目。
以降2曲も長めの3部構成の演奏が繰り広げられます。
3者が絶妙かつ巧妙に絡み合った演奏は、長年の盟友だからこそ成し得る阿吽の呼吸の集大成的なものを感じさせる。実に見事に諸々のバランスのとれた素晴らしい演奏を聴かせてくれています。
Carla Bleyの初ECM作らしいですが、ECMらしくまたCarla Bleyらしい演奏は、聴き応えも充分。
冒頭記載の通りCarla Bley初心者ではありますが、この盤は買って良かった、全貌を聴いて良かったと思わせる作品でありました。
ベストは1曲目でしょう。
Carla Bley, Andy Sheppard, Steve Swallow "Trios"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00CRS2TL6/)
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