Marcus Strickland3

Marcus Stricklandも、一時期かなりハマっていろいろ買い込んでましたが、最近は、リーダー作がリリースされず、どうしたんだ?状態になっていました。
過去盤紹介
 "Triumph of the Heavy Vol.1/2"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60955970.html)(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60952619.html)
 "Idiosyncrasies"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a58480882.html)
 "of song"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a58272034.html)
 "Open Reel Deck"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a51617356.html)
 "TWI - LIFE"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a55621154.html)
 "Brotherhood"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a58987699.html)
 "At Last"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a58909319.html)

が、そんなところに来日情報が舞い込んできました。しかもそのメンツが、E.J.Stricklandに、Linda Ohとあって、のけぞりました。
E.J.Stricklandは、Marcus Stricklandの双子の兄のようで、唯一のリーダー作が↓
 "In This Day"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a57940361.html)
Linda Ohはアジア系女性ベーシストで、ここのところ俄然注目している逸材。リーダー作が3枚出てて全部買って聴いてます。
 "ENTRY"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a59498604.html)
 "Initial Here"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61380856.html)
 "Sun Pictures"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62200435.html)

公演は、4/4の静岡から4/12の武蔵境まで、東京は、Pit Inn(4/5), Body & Soul(4/10), Swing Hall(4/12)の3か所。
Pit InnとSwing Hallは、土曜だから行きやすい。なんてところまで調査はしていたんですが、3月4月は、地元で見たいライブが多く、金銭面で厳しいかとどこも予約をとらず(4/12はとっくに売切れ)にいまして..
4/5が過ぎ、4/10が過ぎ.. 4/11に漠然と当日券が出たら行こうと思って、当日朝からこまめに情報を仕入れていたら数枚出るとの情報を得まして、速攻電話かけて1枚確保した次第であります。(結局、1枚売れ残ってたんじゃ?)
・・なんか最近こういう突発的ライブ参戦って最近多いような..(笑)

開場は予定通りの時間。開演は5~10分遅れたんじゃないかと思います。会場の照明が落ちて、ステージがほの明るく照らされ、横のカーテンが開いて3人登場です。Marcus Stricklandが少ししゃべってから演奏スタートです。
前半は、BJORKからスタート、その後はオリジナルか、あまり有名じゃない曲を中心に4曲くらい1時間弱の演奏。
最後の曲の途中で少し休みますとアナウンスを入れて、演奏を最後までやって10分くらいの休憩。
後半は、my favorite thingsから、Joe henderson・・とスタンダード、有名曲を4~5曲。
途中、何回かしゃべり(は、Marcus Stricklandだけ)を入れつつのステージ。
構成は、おおむねMarcus Stricklandがテーマを演奏(テナーとソプラノを持ち込んで、7:3でテナー多めの起用)したところで、ステージ横に避け、Linda Ohのベースソロ(ドラムのバッキング付き)を、しっかりがっつり聴かせてくれ、Marcus Stricklandのソロからテーマに戻って、エンディングを少し凝って終了というパターン。
E.J.Stricklandががっつりソロを披露する場面は1曲だけだったか..

後半に、my favorite thingsを含むスタンダード、有名曲を配したのは聴衆の層を見て決めたのか、元々他の会場でもそういうセット構成だったのかが気になるところ。まさか、my favorite thingsとは思わなかった(笑)
全体にあまりガッツリとテンションを上げきった演奏と言う感じではなかったんですが、特に後半で奏者が気持ち良く演奏している感じが出てきて雰囲気は良かったです。聴衆の年齢層からもこれくらいのテンションの演奏が会場全体のバランス的にも◎だったんでしょう。

Marcus Stricklandは自分の出番が終わるとマイクのないステージ端に引っ込むんですが、たまにそこから音を出すことがあって、それでも充分な音量が出てたし、スローな曲をマイク前で演奏すると、金属の残響だけがスピーカーから聴こえてくるような感じで、PA不要じゃない?なんて思うくらい。
逆に、Linda Ohのベースは、バッキングではちょっと音弱めかなぁと思うこともあったが、ソロではしっかりとしたサウンドを響かせていました。
しかし、Linda Ohのベースは聴かせます。ゴツゴツしたところと、滑らかなところを併せ持った、良く歌うフレーズで、すべての曲でしっかりとたっぷりとソロを聴かせてくれました。満足しました。
E.J.Stricklandは全体の音量バランスを気にしつつの絶妙なバッキングで、上手さ際立つって感じ。


Swing Hallは今回初めてだったんですが、Pit Innに出るくらいのミュージシャンの公演には、ちょうど良い規模の会場の大きさだと思います。(130人くらい入る。)
聴衆は年配の方が非常に多く、熱心にジャズを聴いているとは思いにくい人(偏見?)がとても多い印象でした。
ましてや、出演の3人を知ってて事前にアルバムを聴いてた人なんてどれだけいたか..
この聴衆層は、国立パワージャズに来てた人の感じに似ているかも。もしかしてこの辺に熱心な隠れ(ジャズライブ)ファンが多いと言うことか?

とはいえ、公演後のサイン会では、10人くらい並んでたんじゃないかと思います。
さらに、参加作全部を持ち込んで全部にサインさせてる剛の人もいたりして..(苦笑)
かくいう自分は、各人1枚ずつの計3枚にサインをいただいてきました。

この記事へのコメント