Jo-yu Chen "Stranger"

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Jo-yu Chenという台湾出身の女性ピアニストのリーダー作。多分、これが3枚目のリーダー作で前作、前々作のジャケットのイメージは、akiko graceに似たものでした。で、記憶にある。
この盤は、純粋にKurt Rosenwinkelの参加に惹かれての購入です。購入前にyoutubeにあったPV見てますが、この曲がベストなので・・・

メンツは以下の通り。Tommy CraneはYaron Hermanのうさぎジャケのアルバムで聴いていますが、ドラムのChristopher Tordiniは初のようです。
 "Follow The White Rabbit"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60174189.html)

Kurt Rosenwinkelは3曲にだけ参加です。
Jo-yu Chen(P)、Christopher Tordini(Ds)、Tommy Crane(B)
Kurt Rosenwinkel(G:3,6,10)

演奏曲は、下記11曲。9曲目がトラディショナルで、他はJo-yu Chenのオリジナルです。
01. Mon Cher
02. Wolfman
03. Castle
04. Fragments
05. Stranger
06. The Pirate
07. Interlude
08. Song for Ryder
09. Happy New Year
10. Art of Darkness
11. Foliage at Night

最近のピアノトリオは、E.S.T.、The Bud Plusの影響から1つの潮流ができている感じがありますが、この演奏も大枠では、その流れの範疇に含まれるような印象です。
ちょっとスローテンポでミニマルなリズムの上でおおらかかつ繊細なピアノが映えるような演奏。
いかにもなエフェクトは入らないが、そこはかとなくその雰囲気を感じるサウンドが紛れているような..

Christopher Tordiniのドラムが乾系のメカニカルなサウンドでこれが無機的な雰囲気を醸します。
Jo-yu Chenのピアノもどちらかというと無機的なイメージで、あまり感情を表に出さないような演奏スタイル。容姿に似た感じの冷たさをちょっと感じるとでも言いたいような..。
この2人に比してTommy Craneのベースが地味ながらしっかり歌う旋律を奏でていて、これでバランスがとれているんだと思う。

7曲目が音数少なめに美しく弾かれるピアノソロ。9曲目がいかにも中華なサウンドで、アルバム全体からはもの凄く異色の曲。これが台湾の伝統曲。11曲目もソロでこっちはクラシックな雰囲気を持った美麗曲。
前中後と3曲に入ったKurt Rosenwinkelのギターが良い感じにアクセントになっていて聴き応えもあります。
特に3曲目で奏でられるソロのタイミングでの登場の仕方が、ちょうどPaul Werticoのリーダー作にシークレットで客演したPat Metheny(Yu Gno Who)のようで、いかにもKurt Rosenwinkelでございますなギターサウンドを奏でてくれていて、思わず笑ってしまいます。
 "The Yin and the Yout"(http://www.amazon.co.jp/dp/B000002GR6/) 2曲目
ということで3曲目がベストです。


Jo-yu Chen "Stranger"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00H927DVG/)

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