かみむら泰一 "Girl From New Mexico"
これは、市野さんの演奏が良いってことで、お借りした盤です。
かみむら泰一さんは、国立のいつものお店で"オチコチ"として、ここ2~3年は年3回程度のペースでライブをしているんですが、残念ながらまだ生を見る機会をつかめていません。
というメンツは以下の通り。 西川さん鳥山さんは、多分初聴きです。
かみむら泰一(Ts)、市野元彦(G)、西川輝正(B)、鳥山健明(Ds)
01. ある響き
02. 冷気寒気
03. We Are Drinking
04. Flost
05. City
06. Stay And Wait
07. ポコポコブルース
08. A Girl From New Meico
09. Friend's Smile
市野さんが、これまで聴いてきた以上にいろいろなスタイルの演奏をしていて、前面に出ている率も高い。
もうそれだけで、市野ファンとしては満足度の高いアルバムになってしまいますね。
どうも、市野さんというとリーダー作でも前面に出て、自己主張をするような演奏をするというよりは、ちょっと引いたところから全体を俯瞰して必要(最小限)な音を繰り出すスタイルという認識なんですがそれが、得てして欲求不満を感じることがままありまして..
ここでは、楽器編成が最低限である事と相まって、市野的必要(最小限)な音がすでに多い状態になっているということだと思うが良い相乗効果が生まれてると思います。
かみむら泰一さんの演奏は、朗々と歌い上げるところと、フリーキーにブギョーと行く瞬間、メカニカルな演奏と多彩なスタイルを駆使したもので、ふてぶてしい音色での演奏は、清々したものを感じる。
この演奏スタイルに市野さんがのっかるから面白い事態になっているという意味では、良いコンビだと思います。
どっかのタイミングで、生を聴きに行くことになるでしょう。できれば、このアルバムに近い編成で聴きたいなぁとは思いますが..
鳥山さんのドラムが良い感じに中央線感を醸してまして、かみむらさんのフリーに突入しそうでしない絶妙な演奏バランスを絶妙に崩してみたり、強力なドライブで演奏を煽ったり、かと思うと
従順に演奏に沿った演奏をしてみたりと、良い感じに挑戦的な演奏はなんだかとっても気持ち良い。
西川さんのベースも良い感じのノリの良さを見せつつ盤石のバッキングを決めていて好感触。
後半、ちょっと冗長感を感じる部分もあるが、それも市野さん基調に聴いていれば全然問題なし。
ベストは、唯2曲のアップビートのうちの1曲、6曲目を推したいです。
かみむら泰一 "Girl From New Mexico"(http://www.amazon.co.jp/dp/B000A8MJXS/)
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