David Gilmore "Numerology: Live At Jazz Standard"

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David Gilmoreのこのアルバムはリリース時から気になっていたのですが、値段高めでなかなか買う踏ん切りがつかず、ようやく多少値がこなれてきた(ほぼ\2,000-)ところで、発注しています。
ほとんど、メンツ買い。このメンツでライブは、良い演奏が聴けそうとかなり期待感高いです。
かくいうメンツは以下の通り。

David Gilmore(G)、Miguel Zenon(As)、Claudia Acuna(Vo)、Christian McBride(B)、Jeff "Tain" Watts(Ds)、Luis Perdomo(P)、Mino CInelu(Per)

演奏曲は、以下の7曲。すべてDavid Gilmoreのオリジナルで、前後半で2つの大作のような作り。
01. Zero to Three: Expansion
02. Four: Formation
03. Five: Change
04. Six: Balance
05. Seven: Rest
06. Eight: Manifestation
07. Nine: Dispersion

基本的には、タイトル通りの拍を基調にした曲が演奏されてます。

1~4曲目まで一気に演奏。ベースの持続音が0拍で、ボイスが入って1拍、ピアノとサックスが入って2拍、そこからメカニカル感のある3拍子になるまで50秒。
Mino CIneluの叩きだすリズムから早いフレーズのギターとサックスのアンサンブルが圧巻。
サックス、ギター、ピアノが重層的に早いフレーズを繰り出す部分とか、ちょっとゾゾーッとするくらい格好良い。

その後は、Jeff Wattsの重厚感あるドラムに導かれて、ファンクなビートがちょっと重めのサウンドで叩きだされ、その上でM-Baseを彷彿とさせる部分も感じるメカニカルな演奏が繰り広げられます。これもぞくぞくさせられると言うか。。 
ミニマル的な単調な部分とフリー調の混沌な部分の対比とか、単純なリズムとポリリズムの対比とか、展開が面白い演奏が繰り広げられます。

5~最後までも一気に演奏。5曲目の7拍子はしっとりとしたところから徐々に熱気を帯びていく。
8拍子の6曲目は、メカニカルな雰囲気を強く感じさせる曲。このアルバム全体でも、メカニカル感強いですがこの曲が白眉。でも、この演奏が格好良い。
続く7曲目もメカニカル感強めのファンクな演奏。反復されるファンクビートの上で、メカニカルなサックスソロが格好良い。

各人の演奏もさすがの名手揃いで満足感高い。ここぞというソロは特に素晴らしい演奏を聴かせてくれてます。
David Gilmoreの高速フレーズソロに唖然とし、Miguel Zenonの熱いソロ(7曲目とか熱い)をお腹いっぱい堪能し..。
Luis Perdomoは3曲目でのソロが特に良い。Jeff Wattsのちょっと複雑めにグルーブするドラム...。

ボイスは楽器然とした感じで、ほのかに利かせる程度の露出。この塩梅も良い感じだけど、このためにライブに呼ぶのも、凄いと言うか。。
Mino CIneluが出していると思うが、思わぬところで思わぬ音が聴こえてくるのも、なんか楽しい。

と、趣向的にも内容的にも満足度の高い演奏を楽しませてもらいました。なによりも値段がネックで..

ベストは7曲目ですかねぇ。


David Gilmore "Numerology: Live At Jazz Standard"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00A50P3HU/)

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