Hiromi Trio Project "Alive"
上原ひろみさんの新作は、Anthony Jackson、Simon Phillipsのトリオでの3枚目となります。
あるインタビュー(http://openers.jp/culture/tips_music/ueharahiromi_alive_45362.html)で、「1作目は曲がこのメンツを呼んで、2作目からはこのメンツが曲を呼んでくれた」なんて文があったんですが、よほどこの3人での演奏が性に合っているというか楽しいんだろうなと感じさせるエピソードではあります。
ということで、過去2作。
"Move"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61544702.html)
"Voice"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60514266.html)
メンツも、鉄壁の..
Hiromi(P)、Anthony Jackson(B)、Simon Phillips(Ds)
演奏曲は、全曲上原さんのオリジナルで9曲。
01 Alive
02 Wanderer
03 Dreamer
04 Seeker
05 Player
06 Warrior
07 Firefly
08 Spirit
09 Life Goes On
「当初の上原さんのピアノって、かちかちし過ぎていて、メカメカし過ぎるところに違和感を感じていたんだと思います(自己分析)が、」と、毎回恒例の前口上を書いていますが、もうこんなこと書く必要ないですね。
本作での上原さんのピアノは、強力なテクニックに裏打ちされたほぼ完璧と言って良いタッチで、難解至極な曲をいとも簡単に料理(1曲目は27/16だったか、とんでもない変拍子らしい(Pat Methenyみたいw))しているというのは間違いないですが、それだけではなく、サウンドの表情の出し方がとても上手くなってきていると思います。
さらに、4曲目、6曲目のソロで奏でる美麗なイントロとか、これが良いアクセントになってるし、その後の7曲目がソロで奏でるバラード調の演奏で、技術面だけで聴かせる演奏ではないことを強力にアピールしているんじゃないかと思います。
こういう曲を入れられるってのが、人気に裏打ちされた余裕にもなってきているのかもしれません。
さらにさらに、8曲目がブルース色が入っているというか、ソウルな雰囲気を感じると言うか土臭さ泥臭さを感じさせるもので、こういう展開も初ではないでしょうか??
それにしても、上原さんのピアノがSimon Phillipsのドラムとともに、もの凄く速いパッセージをビシビシと決めていながら、メカメカしさをあまり感じさせない演奏が、聴いてて気持ちいいのは間違いないんですけどね(笑)
過去2枚のアルバム"Voice""Move"でも"人間になった"とか"歌心を感じさせる演奏"とか似たようなコメントを含んだものになってますが、言葉にすると似たようなフレーズになりますが、そこに入っている意味合いは確実に変化、進化、してきています。だんだんと聴き応えを増してきていると思います。
ということで、早弾きの演奏が多いことは間違いないですし、それを楽しみに聴くのもこのアルバムの楽しみ方として問題ないですが、早いことに驚愕するだけではもったいないというか、一目(聴)瞭然的にそれだけではもったいないアルバムに仕上がっています。
7曲目からの展開がこの盤のハイライトと言ってしまいましょう。
でもってベストは最後の曲にします。
Hiromi "Alive"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00ISQU65C/)
あるインタビュー(http://openers.jp/culture/tips_music/ueharahiromi_alive_45362.html)で、「1作目は曲がこのメンツを呼んで、2作目からはこのメンツが曲を呼んでくれた」なんて文があったんですが、よほどこの3人での演奏が性に合っているというか楽しいんだろうなと感じさせるエピソードではあります。
ということで、過去2作。
"Move"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61544702.html)
"Voice"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60514266.html)
メンツも、鉄壁の..
Hiromi(P)、Anthony Jackson(B)、Simon Phillips(Ds)
演奏曲は、全曲上原さんのオリジナルで9曲。
01 Alive
02 Wanderer
03 Dreamer
04 Seeker
05 Player
06 Warrior
07 Firefly
08 Spirit
09 Life Goes On
「当初の上原さんのピアノって、かちかちし過ぎていて、メカメカし過ぎるところに違和感を感じていたんだと思います(自己分析)が、」と、毎回恒例の前口上を書いていますが、もうこんなこと書く必要ないですね。
本作での上原さんのピアノは、強力なテクニックに裏打ちされたほぼ完璧と言って良いタッチで、難解至極な曲をいとも簡単に料理(1曲目は27/16だったか、とんでもない変拍子らしい(Pat Methenyみたいw))しているというのは間違いないですが、それだけではなく、サウンドの表情の出し方がとても上手くなってきていると思います。
さらに、4曲目、6曲目のソロで奏でる美麗なイントロとか、これが良いアクセントになってるし、その後の7曲目がソロで奏でるバラード調の演奏で、技術面だけで聴かせる演奏ではないことを強力にアピールしているんじゃないかと思います。
こういう曲を入れられるってのが、人気に裏打ちされた余裕にもなってきているのかもしれません。
さらにさらに、8曲目がブルース色が入っているというか、ソウルな雰囲気を感じると言うか土臭さ泥臭さを感じさせるもので、こういう展開も初ではないでしょうか??
それにしても、上原さんのピアノがSimon Phillipsのドラムとともに、もの凄く速いパッセージをビシビシと決めていながら、メカメカしさをあまり感じさせない演奏が、聴いてて気持ちいいのは間違いないんですけどね(笑)
過去2枚のアルバム"Voice""Move"でも"人間になった"とか"歌心を感じさせる演奏"とか似たようなコメントを含んだものになってますが、言葉にすると似たようなフレーズになりますが、そこに入っている意味合いは確実に変化、進化、してきています。だんだんと聴き応えを増してきていると思います。
ということで、早弾きの演奏が多いことは間違いないですし、それを楽しみに聴くのもこのアルバムの楽しみ方として問題ないですが、早いことに驚愕するだけではもったいないというか、一目(聴)瞭然的にそれだけではもったいないアルバムに仕上がっています。
7曲目からの展開がこの盤のハイライトと言ってしまいましょう。
でもってベストは最後の曲にします。
Hiromi "Alive"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00ISQU65C/)
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