Jon Cowherd "Mercy"
Jon Cowherdというピアニストのリーダー作なんですが、これは完全にメンツ買い。
Jon Cowherdという名前に記憶もないんですが、Brian Blade & The Fellowshipのピアニストで彼のhp(http://www.joncowherd.com/discography.html)にあるディスコグラフィ見ると、Fellowshipの1枚目からアルバムに登場し、2008年頃からその頻度が増え、ここにきて初リーダー作ということのようです。
参加アルバムもなかなかそうそうたるものがありますが、それにしても、濃いメンツを揃えたもんです。
多くの初リーダーアルバムが、百花繚乱的に多くの人が数曲ずつ参加して(メンツ的には)散漫なデビューアルバムになっているというパターンが多い印象があるので、このメンツだけで1枚通せると言うのは、ある意味実力のなせる技なんだろうなと感じさせます。
Jon Cowherd(P)、Bill Frisell(G)、John Patitucci(B)、Brian Blade(Ds)
演奏曲は、下記11曲。すべてJon Cowherdのオリジナルです。
01 The Columns
02 Mercy Suite Part One
03 Mercy Suite Part Two(Grace)
04 Mercy Suite Part Three(Mercy Wind)
05 Postlude
06 Baltica
07 Surrender's Song
08 Newsong
09 Seconds
10 Lowertown
11 Four River
Brian Blade Fellowshipのメンバーで、Bill Frisellが参加と言うことで、幽玄なほうか、カントリーなほうを想像していたんですが、なかなかコンテンポラリーな曲が並んでいます。
1曲目は4ビート基調のアップテンポな曲。John Patitucciのウォーキングが気持ち良い。
2曲目は、8ビートになって、テーマ自体あまり面白いもんじゃないんですが、4分前後に出てくるピアノソロが、PMG(Lyle Mays)になってる(笑)
えーと、ピアノのフレーズが似ているってのもあるんですが、バックで流れるサウンド(ハーモニー)が思いっきりPMG臭い。これは笑えるレベル。
3曲目は少しスローめな美麗曲。4曲目も、似た傾向の美麗曲。この辺ちょっとBill Frisell濃度が濃いめ?
という2~4曲目が組曲になってます。
5曲目がパットメセニートリオのQuestion & Answerを彷彿とさせる4ビートの曲。
6曲目、7曲目は、ゆったりした雰囲気を醸した曲で、Jon Cowherdの嗜好と思われるBill Evans系のピアノが映える。
8曲目は、Brian Bladeの切れの良いドラムで進行する前半、後半はJohn Patitucciが先導する感じ。
9曲目は、歪んで調はずしのサウンドがイントロのBill Frisell臭強めの小品。この中ではかなり異色。
10曲目は、Fellowshipの雰囲気を感じさせ、11曲目は少し牧歌的な雰囲気を入れBill Frisellを彷彿とさせる曲。
Bill Frisellが、こういう曲調の演奏に入るってのもすこぶる珍しいんじゃないかと思わせる曲がいくつかあり、ギターサウンドも場面に応じて、いかにもBill Frisellな演奏をする部分と、少々らしくないより実体感のある演奏をして変化をつけているのが良いです。
こういうBill Frisellの演奏を聴けると言う意味では貴重な盤かもしれません。
John Patitucciは、アコベですこぶる堅実なベースを奏でていながら、演奏を締め上げる力感ってのは凄いものがあると思います。
曲調がスローめで似通ったものが多いのと、ピアノソロ(リーダーがピアノなので頻度高い)が、あまり変化に富んだものではないので、途中ちょっとダレる感じは
後半は、Brian Blade、Bill Frisellな影響を少し感じさせる演奏も入りますが、Jon Cowherdの真骨頂は、前半のコンテンポラリな演奏にあると思います。が、それがちょっと弱い気もしていまして..
と言う意味で、ベストは真ん中の5曲目にしておきます(笑)
Jon Cowherd "Mercy"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00KODI9TC/)
Jon Cowherdという名前に記憶もないんですが、Brian Blade & The Fellowshipのピアニストで彼のhp(http://www.joncowherd.com/discography.html)にあるディスコグラフィ見ると、Fellowshipの1枚目からアルバムに登場し、2008年頃からその頻度が増え、ここにきて初リーダー作ということのようです。
参加アルバムもなかなかそうそうたるものがありますが、それにしても、濃いメンツを揃えたもんです。
多くの初リーダーアルバムが、百花繚乱的に多くの人が数曲ずつ参加して(メンツ的には)散漫なデビューアルバムになっているというパターンが多い印象があるので、このメンツだけで1枚通せると言うのは、ある意味実力のなせる技なんだろうなと感じさせます。
Jon Cowherd(P)、Bill Frisell(G)、John Patitucci(B)、Brian Blade(Ds)
演奏曲は、下記11曲。すべてJon Cowherdのオリジナルです。
01 The Columns
02 Mercy Suite Part One
03 Mercy Suite Part Two(Grace)
04 Mercy Suite Part Three(Mercy Wind)
05 Postlude
06 Baltica
07 Surrender's Song
08 Newsong
09 Seconds
10 Lowertown
11 Four River
Brian Blade Fellowshipのメンバーで、Bill Frisellが参加と言うことで、幽玄なほうか、カントリーなほうを想像していたんですが、なかなかコンテンポラリーな曲が並んでいます。
1曲目は4ビート基調のアップテンポな曲。John Patitucciのウォーキングが気持ち良い。
2曲目は、8ビートになって、テーマ自体あまり面白いもんじゃないんですが、4分前後に出てくるピアノソロが、PMG(Lyle Mays)になってる(笑)
えーと、ピアノのフレーズが似ているってのもあるんですが、バックで流れるサウンド(ハーモニー)が思いっきりPMG臭い。これは笑えるレベル。
3曲目は少しスローめな美麗曲。4曲目も、似た傾向の美麗曲。この辺ちょっとBill Frisell濃度が濃いめ?
という2~4曲目が組曲になってます。
5曲目がパットメセニートリオのQuestion & Answerを彷彿とさせる4ビートの曲。
6曲目、7曲目は、ゆったりした雰囲気を醸した曲で、Jon Cowherdの嗜好と思われるBill Evans系のピアノが映える。
8曲目は、Brian Bladeの切れの良いドラムで進行する前半、後半はJohn Patitucciが先導する感じ。
9曲目は、歪んで調はずしのサウンドがイントロのBill Frisell臭強めの小品。この中ではかなり異色。
10曲目は、Fellowshipの雰囲気を感じさせ、11曲目は少し牧歌的な雰囲気を入れBill Frisellを彷彿とさせる曲。
Bill Frisellが、こういう曲調の演奏に入るってのもすこぶる珍しいんじゃないかと思わせる曲がいくつかあり、ギターサウンドも場面に応じて、いかにもBill Frisellな演奏をする部分と、少々らしくないより実体感のある演奏をして変化をつけているのが良いです。
こういうBill Frisellの演奏を聴けると言う意味では貴重な盤かもしれません。
John Patitucciは、アコベですこぶる堅実なベースを奏でていながら、演奏を締め上げる力感ってのは凄いものがあると思います。
曲調がスローめで似通ったものが多いのと、ピアノソロ(リーダーがピアノなので頻度高い)が、あまり変化に富んだものではないので、途中ちょっとダレる感じは
後半は、Brian Blade、Bill Frisellな影響を少し感じさせる演奏も入りますが、Jon Cowherdの真骨頂は、前半のコンテンポラリな演奏にあると思います。が、それがちょっと弱い気もしていまして..
と言う意味で、ベストは真ん中の5曲目にしておきます(笑)
Jon Cowherd "Mercy"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00KODI9TC/)
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