Chocolate Genius Inc "Swansongs"

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songXジャズレーベルの2枚目にリリースされたアルバムです。1枚目はKurt Rosenwinkelの"Our Secret World"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a59878330.html)だったんですが2枚目にしてすでにジャズからちょっとはずれたアルバムのリリースをしていますが、これはレーベル発足前から温めていた企画が世に出るタイミングが少し早かっただけ..という裏事情を聴いたのは、6/26に開催されたSonngXjazzのプロデューサー、オーナーの宮野川氏を迎えた"極める"でのことでした。
昨今のsongX Jazzでは、Ann Sallyさんの活動に加担していたり、Vinicius Cantuariaの新譜制作に絡んでいたり、
相変わらずKurt Rosenwinkelの日本での活動の元締めでもありと、いろいろと活動されてます。

といことで、Chocolate Genius Incですが、正直素性もなにも知らないんですが、上記イベント時に、ちょっと良い感じに聴こえたことと、このときだけ値段お安めに譲っていただけたというわけであります。
素性とか、アルバムデータとかはココ(http://www.songxjazz.com/release/swansongs.html)を参照してください。

メンツは、非ジャズ系なので割愛。演奏曲は以下のとおり。7曲目だけ他の人の曲で、残りはオリジナルだそうです。
01. She Smiles
02. Enough For You
03. Like a Nurse
04. Kiss Me
05. Lump
06. Polanski
07. How I Write My Songs
08. Mr. Wonderful
09. Sit & Spin
10. When I Lay You Down
11. Ready Now

ひとことで言うと、アメリカのフォークロックに近い系SSWサウンドで、昨今ちょっとずつ聴いているアメリカルーツ寄りの女性ボーカルアルバムに近い立ち位置の作品と言えるんだと(個人的聴取範囲からは位置づけられると)思います。

1曲目、ギターで奏でるスペイシーなイントロから、エコー多めのゆったりほんのりした曲
2曲目、気だるい雰囲気とちょっとした粘り気をを持ったブルース調の曲
3曲目、女性との2声で、つぶやくように歌う、ちょっと歌い上げな雰囲気があるので、バラードになるのか?
4曲目、5曲目、ちょっとエレクトロニカ入った、細野さん高橋さんとかが演りそうな感じの曲。
6曲目、フォーク調のゆったりした小品。短いんだけど良い曲だと思います。
9曲目、伴奏はピアノだけで歌われる、これもゆったりした曲調の小品。
10曲目、ちょっとラフめなコーラスで歌われる、ゴスペルとかそっち系の影響を感じさせる曲。
11曲目、John Lennonの"mother"とかに似ている。John Lennonが歌うと似合いそうなスローな曲。

全体に、ゆったり歌い上げるスタイルの曲が大半を占め、2~3分台の曲が多く、本来は歌詞をじっくり楽しむようなアルバムなんだと思います。
なかには、8曲目のようにインタールード的な演奏+会話だけの不思議な雰囲気の曲もあったり..。

雰囲気としては、ちょっと重め(良く言うと、重厚感のある)な感じであり、それを"聴き応え"と言っても良いとは思いますが、万人受けする感じでもない気がするのも事実です。

ベストは6曲目だと思います。

Chocolate Genius Inc "Swansongs"(http://www.amazon.co.jp/dp/B003ZUTRYC/)

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