宮里陽太 "Pleasure"

イメージ 1

宮里陽太さんというサックス奏者の人の初リーダーアルバムでいいはずです。
この盤はどっかの広告で最初に見たと記憶していますが、山下達郎バンドのサックス奏者ってことで書かれていたはずですが、記載されていたメンツが凄い。詳細は↓

バブル期の歌謡曲もかくやという、現代NYジャズの逸材を集めましたという面容。
おそらくソロ作を作りたいと達郎さんに相談したら、自レーベルでのリリースを快諾してもらい、さらにレコード会社もノリ気になったら金銭面でも余裕ができて、メンツ面でも「永年の夢」を叶えてもらってできたアルバムってことでしょう。
レコード会社としても、山下達郎が選んだ人材ってことで、相応の売り上げも見込めるだろうし、安心して金を使えたってことでしょう。
でも、山下達郎さんのライナーはあるけど、彼の演奏も歌もない、しかも達郎さんの好きなソウル/ファンク系のジャズでもない純ジャズアルバムがどれだけ売れたんだろう..

肝心のメンツですが、Jeff "Tain" WattsにDavid Kikoskiですからねぇ。大したもんです。
ということで、NYのピアノトリオを従えてのワンホーンカルテット編成です。
宮里陽太(As)、Jeff "Tain" Watts(Ds)、Reuben Rogers(B)、John Beasley(P)、David Kikoski(P:6,12)

演奏曲は、オリジナル7曲にジャズメンオリジナルにsting等5曲をあわせて、全部で12曲です。
01 Just Friends
02 Castle Peak Hotel
03 Soul Eyes
04 KATS
05 liar
06 There Is No Greater Love
07 Englishman In New York
08 Four
09 Happy Tree
10 Good morning!
11 Mischievous
12 horizon blue

演奏ですが、これが本当に4ビートだらけの純ジャズ作品でして、山下達郎さんを介してこのアルバムを買うような面々には、いわゆるジャズとして心地よく耳に入る演奏にしたってことなのかもしれません。

これだけのメンツを揃えて、オーソドクスなジャズだけってのももったいないなぁ、せっかくなんだから、もうちょっと尖がった演奏を織り交ぜてもよかったのにと思うのは最近のジャズらしきものを聴き過ぎている弊害でしょうね(笑)
でも、昨今のcriss crossレーベルの作品よりもオーソドクスな演奏が並んでいるのは事実であります。

宮里さんのサックスサウンドは、気まじめで端正なアルトのサウンドと言う印象で、紫煙と強い酒が似合うスタイルというよりは、陽光とフレッシュジュースのような健全な印象を受けるサウンドと感じてます。
山下バンドで、過去一番多く起用されているサックス奏者が土岐英史さんのようですが、土岐さんのサウンドに近いイメージですかねぇ。

小気味よくビートを刻むJeff "Tain" Wattsのドラム。"がっつり"と言う感じではないが、気持ち良くスウィングをバックアップしている演奏は、演っているほうも気持ち良さそうではある。
ベースのReuben Rogersも、気持ち良くウォーキングを決め、要所のソロも小気味よく決める盤石な演奏。
ピアノは、2曲がDavid Kikoskiで、残りはJohn Beasleyが担っていますが、宮里さん的には、David Kikoskiが第一候補だったんじゃないかと思いますが、実際の演奏を聴いていると、David Kikoskiと方向性はほぼ一緒でありながら、若干軽妙な演奏のJohn Beasleyのピアノのほうが、宮里さんのサックスには合っているんじゃないかと思います。

達郎さんは、ラジオ番組を聞いてると判る通り音のこだわりも相当なものがありますが、このアルバムの音も、見事に良い音で録られてまして、音目当てで買っても満足できるんじゃないかと思います。

ベストは4曲目で良いでしょう。

宮里陽太 "Pleasure"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00K0PDQ10/)

この記事へのコメント