Dan Tepfer "Five Pedals Deep"
そのデュオ作は
"Duos with Lee"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62785360.html)
メンツは、Thomas MorganはDavid Binneyのアルバム(http://www.amazon.co.jp/dp/B0007CNXRI/)に参加してますが、このアルバムは未聴でした。Ted Poorも、これが初聴きのようです。
Dan Tepfer(P)、Thomas Morgan(B)、Ted Poor(Ds)
演奏曲は以下の12曲。曲数多めですが、3,6,9,11曲目は1分程度のインタールードなので、実質は8曲ということになります。
1. All I Heard Was Nothing
2. Le Plat Pays
3. Interlude 1 (Unisons)
4. Peal, Repeal
5. Back Attya
6. Interlude 2 (Fifths)
7. The Distance
8. Diverge
9. Interlude 3 (Sevenths)
10. I Was Wonderin'
11. Interlude 4 (Sixths)
12. Body and Soul
全体の雰囲気としては、Brad Mehldauのピアノトリオに近い、端正で淡々とした演奏が多い印象を受けています。
曲自体は、冒頭こそ8ビートですが、大半はあまりビートを感じさせないクラシック風だったり、スローな演奏だったりではありますが、オーソドクスな演奏と言えるものでありますが、ピアノが奏でるフレーズが左手が縦横無尽と言って良いほどに良く動き、右手は添え物程度と言うと言い過ぎですが、基本は左手の早いフレーズで聴かせるピアノで、これが全体の特徴を形成して少々独特な雰囲気を形作ってます。
と思ったら、Youtubeに彼の演奏(Gordberg変奏曲)がのってまして、それ見ると左手も良く動きますが、それ以上に右手も良く動いてててのけぞります。
4曲目とか少々早いリズムが入ることもありますし、8曲目の後半、最後の一瞬の盛り上がりとか、熱い部分も垣間見せますが、全体としてはモーダルでゆったりしながらも緊張感のある演奏が目白押し。
ベース、ドラムも凡庸でない、創造性豊かな良い感じに自己主張ののある演奏を繰り広げていますが、全体として、このトリオはピアノが主でドラムとベースが従と言い切ってしまって良いと思います。
最後のBody and Soulは、ピアノの低音部を主体としたソロでの演奏で、これは小気味良い演奏が聴けます。
ベストはDan Tepferのピアノの良いところがたっぷり聴ける4曲目で良いと思います。
Dan Tepfer "Five Pedals Deep"(http://www.amazon.co.jp/dp/B0041NZNEK/)
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