Gideon Van Gelder "Lighthouse"

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Gideon Van Gelderというキーボード奏者のアルバムです。この盤は、たしか"Jazz The New Chapter"の柳楽さんがライナーを書いてるってんで気になった盤。
柳楽さんのところに仕事が来るってことは、Robert Glaseprが演ってる音楽の周辺にあるスタイルであろうことは容易に想像は付きますが..
本人のサイトを見るとJose James(やっぱり^^)等参加アルバムも片手くらい。リーダー作も本作が2枚目のようです。

参加メンバーが以下の通りで、白眉がJamire WilliamsとBecca Stevensの参加と言うことになるのでしょう。
Jamire WilliamsはERIMAJ(http://www.amazon.co.jp/dp/B00IKTXU1E/)の人で、この盤も聴いてないですが少し話題になってます。
Becca Stevensは"Weightless"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61019768.html)が最近ちょっと話題でしょうか。
Lucas Pino、Rick Rosatoも、個人的には未聴の人たちです。
Gideon Van Gelder(Key)、Lucas Pino(Sax,Cl)、Rick Rosato(B)、Jamire Williams(Ds)、Becca Stevens(Vo)

演奏曲は下記9曲。ここでの特筆事項は4曲目でToniho Hortaを、6曲目でMilton Nascimentoの曲を演奏していることでしょう。他はオリジナルで良いようです。しかし、カバー2曲がブラジルってのは凄いことだと思います。
01 Victory Joy Dance
02 As Night
03 Visions
04 Moonstone
05 Interlude
06 Pier//Cais
07 Glant
08 Orbit
09 As Night

冒頭、サックスのイントロから、早いフレーズのリズムが繰り出される。ほとんどDrum'n Bassと言っても過言ではないくらい。ベースのうねるフレーズに、Gideon Van Gelderのエレピが絡みつく演奏はえらく格好良い。
2曲目はスローテンポのちょっとクセのある曲。ここでもGideon Van Gelderの生ピの音が印象的か。
Becca Stevensは歌というよりも、ボイスとしての参加で、ここでも美声を響かせています。
3曲目がまた早いテンポで、こちらはドラム主導でよりミニマル感の強い楽曲。
ここでinterludeを挟んでブラジルの2偉人の曲が入り<これがまた素晴らしい
後半は、7曲目が、微妙にモーダルな雰囲気を持ったロック調の曲でLucas Pinoの良く歌うサックスが気持ち良い。
8曲目が、生ピ主体で奏でられる神秘的な雰囲気を持った曲。
9曲目、ほぼピアノソロで奏でられる2曲目のバージョン違い。
後半、ドラムがほぼ出番なしのスローな曲が多くなって、前半の印象から違っちゃうのが残念と言えば残念ですが、ノリの良いところと美旋律の良いところをバランスよく盛り込むとこういう順番になるのはしょうがないのかもしれません。

ベストは4曲目のToniho Hortaで良いと思います。名曲を名曲に聴かせる演奏が良い。


Gideon Van Gelder "Lighthouse"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00KLBAFTY/)

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