Baptiste Trotignon "Hit"

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Baptiste Trotignonの新作は全編トリオでのアルバムなんですが、これが2001年のアルバム"Sightseeing"以来の13年ぶりなんだそうです。
と、彼のhp(http://www.baptistetrotignon.com/music.php)を見てきたら、そのアルバムは持ってないで、その前の"Fluide"は澤野リリースで有名な盤なのでこれはしっかり持ってます。聴いてます。
Baptiste Trotignonというピアノトリオの印象が強いような印象を持っていたんですが、2009年のベスト(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a58913084.html)に挙げていた"Share"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a57321057.html)の数曲がトリオでの演奏で、他は参加作もMoutin Reunion Quartet、Moutin Factory Quintet等、サックスの入ったものだらけでした。
それだけ澤野リリースの"Fluide"の影響力が強かったんでしょう。

ということで、予想以上にトリオでの演奏を聴いてないことに驚愕しつつ、本作のメンツが結構強力なのでその期待感は高いです。
Thomas Bramerieは、最近だとAndre Ceccarelliの"Twenty"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62771128.html)ちょっと前だと、つい先日紹介のEric Legniniの"The VOX"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62800917.html)やJacques Schwarz Bartの"Art Of Dreaming"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61525582.html)ではBaptiste Trotignonとともにメンバーになってたりと、結構登場率高いです。
Jeff Ballardは言わずもがな。
Baptiste Trotignon(P)、Thomas Bramerie(B)、Jeff Ballard(Ds)

演奏曲は以下の11曲。すべてがBaptiste Trotignonのオリジナルです。
01 Choral
02 Abracadabra
03 Paul
04 Spleen
05 Air
06 Busy Brain
07 Happy Rosalie
08 Liquid
09 Solid
10 Desillusion
11 Choral Again

最近流行りのピアノトリオスタイルをいろいろ寄せ集めた演奏に聴こえたのが第一印象。
それがBaptiste Trotignonの卓越した盤石のテクニックで、いろいろな表情の演奏を、がっつり表現し、さらにJeff Ballardのさく裂するドラムと、Thomas Bramerieの盤石なベースがそれを相乗的に表情豊かな演奏に仕上げている感じ。
良い演奏聴かせてもらえます。

1曲目、八分音符の単音ベースに促されて四分音符のピアノの旋律が奏でられる小品。これはイントロなんでしょう。
最後に、Choral Againとしてもう一度同じ旋律が出てきます。
2曲目、スパニッシュなリズムに乗った早いフレーズのピアノが気持ち良い熱い演奏。
3曲目、ちょっとポップでちょっと変なコード進行で、タイトルを考えるとPaul Mcartneyを意識しているのかもしれないと思わせる曲。どことなくBrad Mehldauが弾きそうなフレーズと感じるのだが..
4曲目は、中東な雰囲気を醸しつつの綺麗な旋律の曲。たぶん基は5拍子なんでしょうけど、そこにいくつかの違う拍の旋律を重ねたポリリズムな不思議な旋律の後半が気持ち悪い(褒め言葉)
5曲目は、ピアノがリズム、ベースが主旋律の冒頭から、音数少なめのスローな曲。
7曲目は、シンセと生ピのユニゾンで、少し雰囲気を変えた演奏。
8、9曲目が、Liquidにsolidで対でしょう。ゆったり感のLiquidに、石が転がるようなSolidという対比。
10曲目、他が5分前後の曲が多い中これだけ11分と長尺の演奏。シンセによるソロから組曲然といろいろな表情が現われては消える演奏。なので1曲にしなくても良い気もするが。。
中後半のラテンぽいパートが格好良い。

ベストは、5曲目にしておきましょう。


Baptiste Trotignon "Hit"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00KD4BPNO/)

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