Paco Charlin "GAME"

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夏のお盆休みだったか、ネット上でふらふらと新譜情報を漁っていたところ、ユニオン新宿のブログ(http://blog-shinjuku-jazz.diskunion.net/Entry/12350/)にどどどっと、リリース情報が載っていたのが、FREE CODE JAZZレーベルの諸作が20枚以上。
FREE CODE JAZZレーベル(http://www.freecodejazzrecords.com/)はポルトガル?スペイン?の新興レーベルらしいのですが、この時点で、サイトのカタログには80作品以上がラインナップされているよう。
国内販売のないのはおいといて、国内販売される21枚を仔細に眺めていると、Marcus Strickland, Walter Smith III, Ambrose Akinmusire, Aaron Goldberg, Sam Harris, E.J. Strickland, Johnathan Blake, Donald Edwards, Lage Lund, Mike Moreno, Jonathan Kreisbergと、個人的にむむむむとくる面々の名前がずらずらと。。
さすがに、あれもこれもと買うわけにもいかない(1枚\2500くらいしてる)ので、EXCELにメンツをずらずら書き出して厳選に厳選を重ね、さらにCD少し売って資金作って仕入れた1枚です。

Paco Charlinというベーシストのリーダー作が多いですが、そもそもの国内リリースの3/4以上が彼のリーダー作でした。
そのPaco CharlinはAbe Rabade Trioのベーシストと言うことで、無名な存在ではないようですが、個人的には聴いたことない人ではあります。

で、本作はリーダーのPaco Charlin以外良いメンツが揃った2管のクインテット。下の名前見るだけで結構そそられます。
Ambrose Akinmusire(Tp)、Walter Smith III(Ts)、Aaron Goldberg(P,Rhodes)、Paco Charlin(B)、Marcus Gilmore(Ds)

演奏曲は、下記10曲。すべてPaco Charlinのオリジナルのようです。
01. JA JU
02. THE CHAIR OF JUDAS
03. BRAIS
04. SNAKE CAKE
05. EMV
06. MATCH 3
07. NETJU
08. THE GAME
09. R.L.P.
10. IGUREH

Ambrose AkinmusireとWalter Smith IIIのユニゾンによるモーダルな曲がオープニング。
がしがしと攻めこむMarcus Gilmoreのドラムに対し、ちょっと重めに訥々としたベースを絡ませるリズムに、Aaron Goldbergは絶妙にアウトさせながらのバッキングで独特の雰囲気を形成する。
そこにAmbrose Akinmusireの正統にブローするソロと、Walter Smith IIIは若干音を歪ませつつ早いフレーズを駆使したソロを繰り広げます。

Aaron Goldbergは半分以上の曲でエレピを弾きますが、早めの曲はアコピで、ゆったりめの曲はエレピを選んでいるようで、エレピで強さを弱まらせた音作りと曲調に合わせて楽器を上手に選んでいるとは思います。

全体の曲調的には、端正なハードバッピシュな演奏が多めという印象で、あまり熱気を帯びた演奏が目白押しとはいきませんが、そこここで3者がキラりと光るソロを聴かせてくれ、聴き応えと言う部分で不満はありません。

ベストは4曲目でしょう。

Paco Charlin "GAME"(http://www.freecodejazzrecords.com/control.php?sph=a_itp=2%%a_id=32%%a_lst_nrt=68%%a_lst_npa=2%%a_iap=1005)

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