Becca Stevens "Perfect Animal"

イメージ 1

Becca Stevensは、前作を新譜試聴会で聴いて買って全貌を聴いたところがなりそめで、
 "Weightless"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61019768.html)
これが2011年なので、3年ぶりの新譜となりますが、"Jazz The New Chapter"で大々的に取り上げられていたりして、国内ではかなりな話題性の中でのリリースとなります。
なもんで、リリースは国内盤だけ。国内で輸入盤を買うことはできないままです。(日本が超先行販売なのかも)

さらにBecca Stevensは、最近ゲストで1曲歌うような活動が多いようで、自blogだけで、下記5枚にクレジットされていました。
 Gideon Van Gelder "Lighthouse"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62828473.html)
 Ambrose Akinmusire "Imagined Savior Is Far Easier"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62627501.html)
 Dayna Stephens "I'll Take My Chances"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62321219.html)
 Billy Childs "Map To The Treasure"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62955861.html)
 Jeremy Pelt & wired "Shock Value live at smoke"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a49796080.html)

メンツは前作同様のBecca Stevens Bandの4人に、ゲストでギター、サックスが入ります。
Becca Stevens(Vo,G)、Liam Robinson(P,Acc)、Chris Tordini(B)、Jordan Perlson(Ds)
Guest:Keith Ganz(G:2,5,6,10)、Colin Killalea(G:2,4,6,7,8)、Tom Korkidis(Bs:6,7)

演奏曲は以下の通り。
1. I Asked
2. Imperfect Animals
3. Thinking About You
4. Be Still
5. 105
6. Tillery
7. You Make Me Wanna
8. Reminder
9. Higher Love
10. Jac
11. I Asked (acoustic demo version)

ここでのBecca Stevensの楽曲はジャズ臭よりもロック臭が強めで、アグレッシブと言うか、ハリのる演奏が前面に出ている楽曲が多めの構成。
たぶん個人的嗜好の問題が大半を占めますが、もう少ししっとりした曲調をしっとり歌ってもらったほうが良いように思ってます。(正直なところ)
個人的に、黒い粘りのあるジャズボーカルも、米国のバタ臭さの強いボーカルもは好みではないのですがその範疇からはこの感じは好みの範疇にはなるんですが、ちょっと違うかなぁという感覚が払拭できず..

個人的趣向を除外すれば、Becca Stevensの声音も良い味出てますし、歌唱ももちろん抜群に旨いのは間違いありませんし、この感じのほうが一般的にはウケが良いのかもしれません。


白眉は、Steve WinwoodのHigher Love(この収録アルバムはなぜか持ってる)を取り上げているところですが、元曲は勢いのある跳ねるような歌い方が魅力なんですが、いろいろ削いでもっと素朴な雰囲気に仕上げているんですが、・・元曲のほうが好きですかねぇ...

とはいえ、上記の通りNYの一線で活躍する面々のアルバムで客演するだけの、人気と実力を兼ね備えていることは間違いのないところ。

前作も絶賛してないところを見ると、個人的嗜好からははぐらかされている感じではありますが..
本作ももうジャズで売るのがもったいない範疇になっていますし、あまりジャズに拘らずに売り出すべきシンガーだと思います。

ベストは4曲目です。この曲調は好きです。


Becca Stevens "Perfect Animal"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00MO6WAE2/)

この記事へのコメント