橋爪亮督 "Side Two"
新年、あけましておめでとうございます。
2015年の1枚めは昨年のベスト(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62975023.html)に挙げていながら紹介ができていなかった橋爪さんのアルバムからです。
橋爪さんの前作はライブ盤(下記)でした。これがすこぶる良い内容で、ほぼ1年経った今でもたまに引っ張り出して来て聴いていました。
"VISIBLE/INVISIBLE"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62341930.html)
で、その第2弾がリリースされるって情報をネット上で見たのですが、これが通販とライブ会場のみでの販売と..
で、近所のお店で演るのを待ってたんですが、その前に同じメンバーで渋谷でライブを演る情報を見つけてそっちに赴いた次第であります。
そのときの記事は(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62916263.html)
で、その会場で購入してきた盤となります。
メンツは、レギュラーグループなので、そのまま下記面々。
橋爪亮督(Ts)、市野元彦(G)、佐藤浩一(P)、織原良次(B)、橋本学(Ds)
演奏曲は、ライブでも演奏してた4曲目を含む下記4曲。
1. Conversations with Moore
2. The Color of Silence
3. Slumber
4. Duet
1曲目こそ比較的輪郭のしっかりした曲ではありますが、全般的には抽象画のような様相を呈したもの。
ゆったりとした雰囲気のなか、自由に色を重ねていくようなサウンドは、多少の緊張感を感じさせつつも心地よくもあり、独特の世界を作り出していると言えるでしょう。
しかして、その色彩は豊かで、橋本さんの全体的に柔らかめで、パーカッション的にドラムを使うサウンド(ライブでは、"手"と"かなり細いスティック"を多用)で作り出される打音のなか、織原さんがこれまた軟系の丁寧に紡ぎだす音でアクセント的に音を重ねていく。
市野さんのギターがいろいろなサウンドテクスチャーで彩りを添えていく。なんだかんだ、市野さんの色彩感が一番色濃く出ていることは間違いないでしょう。
佐藤さんの、かなりな美意識を持ってこれもこれしかないというくらい絶妙な音数とフレーズで繰り出すピアノ。
そして、そこに橋爪さんの、これも非常に丁寧に吐き出されるサックスのサウンドが重なり、それでいて空間を広く大きくとり、静謐に上品なサウンドが描き出されている。
演奏を聴いていると表層的には市野さんのギターがキモになっているように聴こえるが、実際には佐藤さんの美意識に支えられている部分が大きいと推測します。
最初の3曲が10分超え、最後は5分程度と、曲の長さこそ同程度とはいえ、6曲入っていた前作に比べ、小じんまりした中身とはなり、正直1枚目に較べとっつきは悪いと思いますが、こっちのほうが本来の橋爪グループの魅力を表現していると思います。
でも、ベストはとっつきやすい1曲目にしちゃいます(汗)
ということで、今年もなにとぞよろしくお願いいたします。
橋爪亮督 "Side Two"(http://apollo2013.shop-pro.jp/?pid=81845381)(http://www.ryohashizume.com/2014/09/new-release.html)
2015年の1枚めは昨年のベスト(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62975023.html)に挙げていながら紹介ができていなかった橋爪さんのアルバムからです。
橋爪さんの前作はライブ盤(下記)でした。これがすこぶる良い内容で、ほぼ1年経った今でもたまに引っ張り出して来て聴いていました。
"VISIBLE/INVISIBLE"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62341930.html)
で、その第2弾がリリースされるって情報をネット上で見たのですが、これが通販とライブ会場のみでの販売と..
で、近所のお店で演るのを待ってたんですが、その前に同じメンバーで渋谷でライブを演る情報を見つけてそっちに赴いた次第であります。
そのときの記事は(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62916263.html)
で、その会場で購入してきた盤となります。
メンツは、レギュラーグループなので、そのまま下記面々。
橋爪亮督(Ts)、市野元彦(G)、佐藤浩一(P)、織原良次(B)、橋本学(Ds)
演奏曲は、ライブでも演奏してた4曲目を含む下記4曲。
1. Conversations with Moore
2. The Color of Silence
3. Slumber
4. Duet
1曲目こそ比較的輪郭のしっかりした曲ではありますが、全般的には抽象画のような様相を呈したもの。
ゆったりとした雰囲気のなか、自由に色を重ねていくようなサウンドは、多少の緊張感を感じさせつつも心地よくもあり、独特の世界を作り出していると言えるでしょう。
しかして、その色彩は豊かで、橋本さんの全体的に柔らかめで、パーカッション的にドラムを使うサウンド(ライブでは、"手"と"かなり細いスティック"を多用)で作り出される打音のなか、織原さんがこれまた軟系の丁寧に紡ぎだす音でアクセント的に音を重ねていく。
市野さんのギターがいろいろなサウンドテクスチャーで彩りを添えていく。なんだかんだ、市野さんの色彩感が一番色濃く出ていることは間違いないでしょう。
佐藤さんの、かなりな美意識を持ってこれもこれしかないというくらい絶妙な音数とフレーズで繰り出すピアノ。
そして、そこに橋爪さんの、これも非常に丁寧に吐き出されるサックスのサウンドが重なり、それでいて空間を広く大きくとり、静謐に上品なサウンドが描き出されている。
演奏を聴いていると表層的には市野さんのギターがキモになっているように聴こえるが、実際には佐藤さんの美意識に支えられている部分が大きいと推測します。
最初の3曲が10分超え、最後は5分程度と、曲の長さこそ同程度とはいえ、6曲入っていた前作に比べ、小じんまりした中身とはなり、正直1枚目に較べとっつきは悪いと思いますが、こっちのほうが本来の橋爪グループの魅力を表現していると思います。
でも、ベストはとっつきやすい1曲目にしちゃいます(汗)
ということで、今年もなにとぞよろしくお願いいたします。
橋爪亮督 "Side Two"(http://apollo2013.shop-pro.jp/?pid=81845381)(http://www.ryohashizume.com/2014/09/new-release.html)
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