Branford Marsalis "In My Solitude"
Branford Marsalisの新作は、サンフランシスコのグレース大聖堂で行ったサックス1本でのソロライヴです。
前作が2012年のレギュラーカルテット、その前が2011年のJoey Calderazzoとのデュオと、同じフォーマットで2枚連続ではアルバムを出さないのは、多才他芸なのか、焦点定まらないのか、器用貧乏なのか?(というのは嘘)
"Four Mfs Playin'Tunes"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61316635.html)
"Songs Of Mirth And Melancholy"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60667086.html)
その前には、Stingのオーケストラとのライブ(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60224463.html)に客演し、今回は教会でのソロ演奏と、しかしいろいろなことを演ってる印象が強いです。
Branford Marsalis(Ts)
演奏曲は、オリジナル、スタンダード、クラシックといろいろなところからひっぱってきてます。
面白いのは7曲目で、日本の野田燎という人の曲で"舞"のことらしいです。こんなの選ぶんだ"へぇ"と..
01. Who Needs It
02. Stardust
03. Improvisation No. 1
04. Sonata in A Minor for Oboe, Wq. 132: I. Poco adagio
05. The Moment I Recall Your Face
06. Improvisation No. 2
07. MAI, Op. 7
08. Improvisation No. 3
09. Improvisation No. 4
10. Blues For One
11. I'm So Glad We Had This Time Together
冒頭、拍手からはじまるのですが、その音だけでもの凄く響く教会の雰囲気に飲まれます。
続いてサックスの音が鳴り響くわけですが、これまた響く響く。聖堂の空間をサックスの音色が鳴り渡っていることがよくわかります。
特に音の消え際の余韻の長さ、綺麗さはちょっと他のジャズアルバムでは聴けないようなレベルです。
Branford Marsalisは、この消え入る響きを活用し邪魔しないよう音数をしっかりとコントロールしながら重厚かつ耽美な音空間を作り出していってます。
曲名を見れば、Improvisationとなっているものが多いので即興の要素は多大にあるはずで、多少ユーモアを含んでいる部分もあったりするんですが、基本的には全体に響き重視のサウンドなので雰囲気としてはクラシックを聴いている印象を強く持つ演奏が並んでいます。
で、7曲目ですが雅楽的に荘厳な曲で、これをサックスで笙だか尺八だかで演るような雰囲気を出して演奏をしています。
4曲目でオーボエソナタを選んでいるのと同様、これも教会の響きをたっぷりと利用しようという意図での選曲なんでしょうね。
しかし、ここでの演奏の集中力というか渾身感というか相当のものがあります。
聴くときの気分によっては、重すぎて聴いていられなくなることもあるかというようなほど。
聴けるときには、それだけの聴き応えがあるってことでもありますが..。
この盤はサウンドの全体を(切り取ってでも良いんですが)体全体で受け止め身を委ねるように聴くのが吉で、曲単位で聴くもんではないので、曲単位のベストは書きません。
Branford Marsalis "In My Solitude"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00M4QVLOM/)
前作が2012年のレギュラーカルテット、その前が2011年のJoey Calderazzoとのデュオと、同じフォーマットで2枚連続ではアルバムを出さないのは、多才他芸なのか、焦点定まらないのか、器用貧乏なのか?(というのは嘘)
"Four Mfs Playin'Tunes"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61316635.html)
"Songs Of Mirth And Melancholy"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60667086.html)
その前には、Stingのオーケストラとのライブ(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60224463.html)に客演し、今回は教会でのソロ演奏と、しかしいろいろなことを演ってる印象が強いです。
Branford Marsalis(Ts)
演奏曲は、オリジナル、スタンダード、クラシックといろいろなところからひっぱってきてます。
面白いのは7曲目で、日本の野田燎という人の曲で"舞"のことらしいです。こんなの選ぶんだ"へぇ"と..
01. Who Needs It
02. Stardust
03. Improvisation No. 1
04. Sonata in A Minor for Oboe, Wq. 132: I. Poco adagio
05. The Moment I Recall Your Face
06. Improvisation No. 2
07. MAI, Op. 7
08. Improvisation No. 3
09. Improvisation No. 4
10. Blues For One
11. I'm So Glad We Had This Time Together
冒頭、拍手からはじまるのですが、その音だけでもの凄く響く教会の雰囲気に飲まれます。
続いてサックスの音が鳴り響くわけですが、これまた響く響く。聖堂の空間をサックスの音色が鳴り渡っていることがよくわかります。
特に音の消え際の余韻の長さ、綺麗さはちょっと他のジャズアルバムでは聴けないようなレベルです。
Branford Marsalisは、この消え入る響きを活用し邪魔しないよう音数をしっかりとコントロールしながら重厚かつ耽美な音空間を作り出していってます。
曲名を見れば、Improvisationとなっているものが多いので即興の要素は多大にあるはずで、多少ユーモアを含んでいる部分もあったりするんですが、基本的には全体に響き重視のサウンドなので雰囲気としてはクラシックを聴いている印象を強く持つ演奏が並んでいます。
で、7曲目ですが雅楽的に荘厳な曲で、これをサックスで笙だか尺八だかで演るような雰囲気を出して演奏をしています。
4曲目でオーボエソナタを選んでいるのと同様、これも教会の響きをたっぷりと利用しようという意図での選曲なんでしょうね。
しかし、ここでの演奏の集中力というか渾身感というか相当のものがあります。
聴くときの気分によっては、重すぎて聴いていられなくなることもあるかというようなほど。
聴けるときには、それだけの聴き応えがあるってことでもありますが..。
この盤はサウンドの全体を(切り取ってでも良いんですが)体全体で受け止め身を委ねるように聴くのが吉で、曲単位で聴くもんではないので、曲単位のベストは書きません。
Branford Marsalis "In My Solitude"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00M4QVLOM/)
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