Bjorn Solli "Lyngor Project Volume 1"

イメージ 1

Bjorn Solliというギタリストは知らないんですが、このアルバムはメンツ見て買わないわけにはいきませんでした。
と書き出しつつちょっと確認したら Solidというバンドを組んでいたんだそうで、フルネームはBjorn Vidar Solliというそうですが、ジャケにはミドルネームが無くてすぐに気づきませんでした(汗)。
Solidは聴いているぞ。ということで自blogを漁ると出てきました。
 "Visitor"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61089982.html)
 "Happy Accidents"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61265809.html)
これで、参加メンバーとのつながりが見えてきたって感じです。
そのメンツは、入ってるのを見つけたらほぼ買ってるSeamus Blakeに、これまた入ってるのを見つけると気になってしかたないAaron Parks・・・という布陣。
全貌は以下の通り。Ingrid Jensenも良い味だしてくれるのを期待してます。
Bjorn Vidar Solli(G)、Seamus Blake(Ts, Ss)、Aaron Parks(P)、Matt Clohesy(B)、Bill Stewart(Ds)
Ingrid Jensen(Tp:3,4,8,9)

演奏曲は、すべてBjorn Solliのオリジナル。
01. WINDJAMMER
02. AGLOW IN THE DARK
03. TO THE LIGHTHOUSE
04. CALENTURE
05. SWEET LINGERING
06. RABALDER
07. AUGUST AT LAST
08. BATTLE OF LYNGOR
09. A DOG NAMED FANNY

全体に、ほぼ4~8ビートに終始した演奏はハードバップ臭が強めで、ミドルテンポからスローテンポの格好良い曲が並んでいます。

ギターは、現代ギタリストの系譜にしっかり収まる様な感じで、よりモダンなKurt Rosenwinkelというよりは、どちらかというとPeter Bernsteinにちかいオーソドクスなスタイルに近いイメージか。
演奏している曲調からも、スタイル的にはどんぴしゃりという感じ。solidのときどんな演奏だったかなぁ..
Seamus Blakeは、甘美でたくましい音色で情熱的なサックスを惜しげもなく開陳していまして、まさにこういう演奏が聴きたいからSeamus Blake入りの盤を買っているというツボ通りの演奏を繰り広げていて満足度高。
Aaron Parksは、 流暢でメロディアスでありながら一筋縄ではいかない、彼らしい演奏で演奏に一役買っています。そしてソロでの独特な節回しとか。。。たまらないものがあります。
Matt Clohesyのベースは、曲がジャジーな4~8ビートでありながらウォーキングにはいかない、実にメロディアスな演奏を繰り広げていて、ここが往年のジャズとの明確な雰囲気の違いを見せている部分でしょう。
4曲でIngrid Jensenが入るが、テーマでの音の厚みを出すところに効能があるのはもちろん、演奏にモーダルな雰囲気を入れているのが大いなる役割でしょう。
全体のイメージとしてモダンでクールな雰囲気を入れたいけど、アクセント以上にはしたくないというのが4曲という塩梅に表れていると思われます。

4曲目からの展開が面白いというか好きなんで、ベストはその中から5曲目にしたいと思います。
しっとりとした6/8拍子の演奏は、このアルバムでは箸休めかもしれないが良い演奏であることは間違いないです。


Bjorn Solli "Lyngor Project Volume 1"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00OATN67Q/)

この記事へのコメント