Olivia Trummer "Fly Now"

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Olivia Trummerという人はこれが初聴きになりますが、amazonとかで検索するとこれが5枚目のリーダー作で、初リーダー作が2008年にリリースされているドイツ出身の人です。
女性なんで、年齢を調べるのは。。。1985生だそうなので、おおよそ30歳くらいという計算ですね(^^;;

自分がボーカルものを率先して買うってのが稀であることは、過去の購入履歴を見れば一目瞭然(ではなく、そもそもボーカルものを探すこと自体が大変)なんですが、たいがいは聴かせてもらって良いと思ったとかその派生とかそんな程度でありまして、本作の購入動機ははっきりとしたメンツ買いでして、その詳細は以下に記す通り。買わないわけいかないでしょう。(でもないか)
3曲でKurt Rosenwinkelが入っているのが白眉。
Kurt Rosenwinkelが入ってるのを理由で最近買った盤が1枚ありまして..
 Jo-yu Chen "Stranger"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62523139.html)
奇しくも、Kurt Rosenwinkelが入っているトラックまで一緒という..(驚)

Olivia Trummer(Vo,P)、Matt Penman(B)、Obed Calvaire(Ds)
Kurt Rosenwinkel(G:3,6,10)

演奏曲はすべてOlivia Trummerのオリジナルで全部で11曲。
01. Precious Silence
02. Snow Colored Streets
03. Sharing My Heart
04. Gotta Miss Someone
05. Fly Now
06. All Is Well
07. Watching the Moon - Intro
08. Watching the Moon
09. Stay Awake
10. Fly Now - Reflection
11. Don't Ask Love

実は、ボーカルが前面に出ている作品だという認識なく買っていまして、冒頭歌が入ってきて「うぉっ」と思ったのは..(^^;;
ピアノだけを伴奏に、しっとりとした歌い出しからオルガンを加えて徐々に盛り上がっていく1曲目。
ほぼピアノだけでしっとりと歌い上げる2曲目は3分半の小品。2曲目で入れてくるのはある意味大胆な曲調。
3曲目、1フレーズ歌ったあとにおもむろに出てくるギターサウンド。ここでKurt Rosenwinkel登場ですがなんとも劇的というか重鎮然とした登場をしてまして...。
最近の流行なのか、自分の耳が偏見を持ってしまっているのかEsperanza Spaldingの影響は大きいという印象がありまして、たとえばこの4曲目なんか、まさにいかにもな曲に仕上がっています。
タイトル曲もピアノ主体で奏でられるしっとり系。
6曲目は、ギターだけで奏でられるフォーク調の楽曲。
Kurt Rosenwinkelも一聴らしくないギターを弾いていて、ちょっと面白い。
9曲目もEsperanza Spaldingぽい雰囲気を感じさせるポップな演奏。
10曲目でKurt Rosenwinkelが3度目の登場ですが、ここではギターシンセ?

全体に、しっとりと弾き語り調に歌われる小気味よいボーカルを楽しむような作品。
とはいえ、ベースのMatt Penmanも要所では良いソロを聴かせてくれ、もしかしたら、Esperanza Spalding調といっているのはMatt Penmanの良い感じのベースソロが際立っているところから感じている部分もあるのかもしれません。
Obed Calvaireも良い感じに抑制の利いた気持ち良いドラム叩いてて好感触。
とはいえ、3曲だけ参加のKurt Rosenwinkelが良いところを持っててる感じもなきにしもあらず..。

ベストは、そのKurt Rosenwinkelが良い演奏している3曲目で決まりです。

Olivia Trummer "Fly Now"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00OL1TV2W/)

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