Fabian Almazan "Rhizome"
祝Blog開設10周年
本日、blog開設10年めを迎えました。 見てくださってる皆さんに感謝いたします。
===
Fabian Almazanは、"Fabian Almazan"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61514452.html)をLinda Oh目当てで買ったのが馴れ初めです。
本作もLinda Ohの参加は知っていて買いたかったのですが、なかなか値がこなれず買えずにいたのですが、先日、中古でそこそこの値段で出ているのを見つけましてようやく手に入ったってところです。
一部ではちょっと話題にもなってたりしまして、ずっと気になる盤でありました。うしし
メンツは、前作と同じトリオに弦楽器の4人(うち2人は前作にも2曲で参加)+αという面容。
Fabian Almazan(P)、Linda Oh(B)、Henry Cole(Ds)
Sara Caswell(Vln)、Tomoko Omura(Vln)、Karen Waltuch(Viola)、Noah Hoffeld(Cello)
Camila Meza(G,Vo:1,3,5,9)、Ronit Kirchman(Vln:4)、Yosvany Terry(Chekere:2)、Mauricio Herrera(Bata:2)
演奏曲は、オリジナル7曲に、Wayne Shorter,Arlen Harold各1曲の全部で9曲。
1.Rhizome
2.Jambo
3.Espejos
4.A New Child In A New Place
5.Hacia El Aire
6.The Elders
7.Stormy Weather
8.El Coqui's Dream
9.Sol Del Mar
前作では、弦楽器が入った曲を2曲演っていましたが、この盤はその部分だけを拡大して1枚のアルバムに仕上げたような感じでしょうか。
ゆったりとした雰囲気で温度感低めのサウンドで、晩秋から冬の雰囲気を感じさせるしっとりとした曲。
ジャケットが、白い木の影が中心に据えられ、バックは顔写真が貼ってあるんですが、下の茶から上のくすんだ青と、これも晩秋から冬を感じさせる。
2曲目は、弦楽器の単調な音が鳴り響く中、ドラマチックなサウンドをピアノトリオが入れてくる。
弦楽器が吹雪を、ピアノトリオが雪の中を突き進む人、車を想起させるような音楽。
3曲目はCamila Mezaの歌唱が入る曲。ちょっと翳りを感じさせる美声でアルバムの雰囲気にあった良い歌を聴かせてくれる。
4曲目、5曲目と、少し温暖化してきた春のおだやかに明るい雰囲気を感じさせるゆったりとした楽曲。
Rhizomeってのは地下茎のことらしく、前半の寒々とした中で蓄えてきた息吹を徐々に温度の上がっていくなか徐々に成長していくような情景を描いたアルバムなのかもしれません。
6曲目で少し不穏な雲行きになり、7曲目はタイトルと裏腹な穏やかな曲。
上へ上へと延びていくような成長感?のある8曲目。最後はCamila Mezaの美声でおだやかに締めくくられる。
弦楽器とベースが全体の雰囲気を形成するような感じに、しっとりと??なサウンドを奏でるなか、
ピアノ、ドラムがそれに絡みつくように掻きまわすように音を紡ぎ出していくのが基本スタイルと言って良いでしょう。
この両者の掛け合いが得も言われぬ美サウンドに昇華していくところが最大の聴きどころ。
このアルバムは何度聴いても凄いなぁと思わせる見事な完成度で、正直なところジャズ感は希薄なんですが、物語性のあるアルバム構成もさることながら、各曲それぞれにしっかりとした聴き応えがありまして、個人的にはそっちにヤられている感があります。
ベストは、参加している日本人ヴァイオリニストの大村朋子さんが耳に残ったと言う(http://blog.livedoor.jp/tomokoomura/archives/51149825.html)最後の曲で決まりでしょう。
Fabian Almazan "Rhizome"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00LE1YFXC/)
本日、blog開設10年めを迎えました。 見てくださってる皆さんに感謝いたします。
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Fabian Almazanは、"Fabian Almazan"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61514452.html)をLinda Oh目当てで買ったのが馴れ初めです。
本作もLinda Ohの参加は知っていて買いたかったのですが、なかなか値がこなれず買えずにいたのですが、先日、中古でそこそこの値段で出ているのを見つけましてようやく手に入ったってところです。
一部ではちょっと話題にもなってたりしまして、ずっと気になる盤でありました。うしし
メンツは、前作と同じトリオに弦楽器の4人(うち2人は前作にも2曲で参加)+αという面容。
Fabian Almazan(P)、Linda Oh(B)、Henry Cole(Ds)
Sara Caswell(Vln)、Tomoko Omura(Vln)、Karen Waltuch(Viola)、Noah Hoffeld(Cello)
Camila Meza(G,Vo:1,3,5,9)、Ronit Kirchman(Vln:4)、Yosvany Terry(Chekere:2)、Mauricio Herrera(Bata:2)
演奏曲は、オリジナル7曲に、Wayne Shorter,Arlen Harold各1曲の全部で9曲。
1.Rhizome
2.Jambo
3.Espejos
4.A New Child In A New Place
5.Hacia El Aire
6.The Elders
7.Stormy Weather
8.El Coqui's Dream
9.Sol Del Mar
前作では、弦楽器が入った曲を2曲演っていましたが、この盤はその部分だけを拡大して1枚のアルバムに仕上げたような感じでしょうか。
ゆったりとした雰囲気で温度感低めのサウンドで、晩秋から冬の雰囲気を感じさせるしっとりとした曲。
ジャケットが、白い木の影が中心に据えられ、バックは顔写真が貼ってあるんですが、下の茶から上のくすんだ青と、これも晩秋から冬を感じさせる。
2曲目は、弦楽器の単調な音が鳴り響く中、ドラマチックなサウンドをピアノトリオが入れてくる。
弦楽器が吹雪を、ピアノトリオが雪の中を突き進む人、車を想起させるような音楽。
3曲目はCamila Mezaの歌唱が入る曲。ちょっと翳りを感じさせる美声でアルバムの雰囲気にあった良い歌を聴かせてくれる。
4曲目、5曲目と、少し温暖化してきた春のおだやかに明るい雰囲気を感じさせるゆったりとした楽曲。
Rhizomeってのは地下茎のことらしく、前半の寒々とした中で蓄えてきた息吹を徐々に温度の上がっていくなか徐々に成長していくような情景を描いたアルバムなのかもしれません。
6曲目で少し不穏な雲行きになり、7曲目はタイトルと裏腹な穏やかな曲。
上へ上へと延びていくような成長感?のある8曲目。最後はCamila Mezaの美声でおだやかに締めくくられる。
弦楽器とベースが全体の雰囲気を形成するような感じに、しっとりと??なサウンドを奏でるなか、
ピアノ、ドラムがそれに絡みつくように掻きまわすように音を紡ぎ出していくのが基本スタイルと言って良いでしょう。
この両者の掛け合いが得も言われぬ美サウンドに昇華していくところが最大の聴きどころ。
このアルバムは何度聴いても凄いなぁと思わせる見事な完成度で、正直なところジャズ感は希薄なんですが、物語性のあるアルバム構成もさることながら、各曲それぞれにしっかりとした聴き応えがありまして、個人的にはそっちにヤられている感があります。
ベストは、参加している日本人ヴァイオリニストの大村朋子さんが耳に残ったと言う(http://blog.livedoor.jp/tomokoomura/archives/51149825.html)最後の曲で決まりでしょう。
Fabian Almazan "Rhizome"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00LE1YFXC/)
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