Rinbjo "戒厳令"

イメージ 1

菊地成孔が菊地凜子の音楽をプロデュースした作品ですが、宣伝文句なんだと思いますがなりそめがなかなか面白いというか、この文句(http://tower.jp/article/feature_item/2014/11/27/0106)で買ってみようと思った部分も正直言ってあります。

このアルバムのリリース直後に菊地凜子は結婚を発表していたと思うんで、独身最後の・・・みたいな位置づけでもあったんでしょう。

メンツは割愛させていただいて..
演奏曲は以下の通り。これも特に言うことは無いでしょう。
01. 戒厳令
02. 3b
03. 魚になるまで
04. 反駁
05. sTALKERs
06. アニー・スプリンクル
07. 泥の世界
08. Interlude
09. 蛇のmean
10. 空間虐殺
11. angel craft
12. MORNING
13. さよなら
14. The Lake

冒頭、電子音から菊地成孔のしゃべり、そこから菊地凜子の歌唱へと、この最初の1分の音作りは、まさに菊地成孔と言う感じで、Spank Happyの頃の雰囲気そのまんまで。。。(笑)

その後は、菊地成孔が最近取り組んでいるラップと、詩の朗読とで構成されていて、普通っぽい歌唱の曲も4曲目とか7曲目とかありますが、大勢の印象としてはラップと朗読が多くを占めていると言って良いんじゃないかと思います。

サウンドとしては旋律を感じる部分は希薄で、大半が電子音によるリズムで形成され、無機的だったりエレクトリックだったりテクノだったりミニマルだったりエレクトロニカだったり・・・というもの。
主役は、明らかに人声ですね。
その言葉(歌詞と詩)の内容は、だいぶエロチックだったり危険な雰囲気だったりと、過去に菊地成孔の文章を読んでいる身には、いかにも菊地成孔が書きそうな文章だと思わせるもので。。。(笑)

ということで、ラップの比率はだいぶ増しているが、Spank Happyの雰囲気から大きくはずれているという感じはなく、いかにも菊地成孔なサウンドにいかにも菊地成孔な文章がのっかった作品に仕上がっており、ある意味では安心して聴ける作品と言えるでしょう。

ただ、完成度はかなり高いと感じていまして、聴き応えもしっかりありまして、1回聴いて放ってしまうようなことはなく、忘れた頃にまた聴いてそして何度も聴き入ってしまうような感じでありました。
まぁ、たしかにヘヴィロテするってほどではないんですが..

ベストは。。。飛び抜けてって曲もないんですが、Kraftwerkな11曲目にしておきましょう。

Rinbjo "戒厳令"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00OHZVZWG/)
                            (敬称略)

この記事へのコメント