Dayna Stephens "Peace"
Dayna Stephensの新譜は"Peace"というタイトルのバラード集です。後述する通り、豪華なメンツにつられて買っているので、発注時バラード集だということは認識していませんでした(笑)
前作の"That Nepenthetic Place"は、なぜかそそられずに買っていません。
Ambrose AkinmusireにTaylor Eigsti、Jaleel Shaw。さらにGretchen Parlatoまで入っていて、メンツ的には全然問題ないというか充分そそられる面容なんですけどね..。
ちなみに、それまでの2枚はちゃんと聴いています。
"I'll Take My Chances"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62321219.html)
"Today Is Tomorrow"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61220268.html)
本作は、メンツ買いがほとんどと言っても良いでしょう。前作買ってなくても本作はというメンツは以下の通り、隙がないと言っても過言ではない面容。
詳細は以下の通り。
Dayna Stephens(Ts,Ss,Bs)、Brad Mehldau(P)、Julian Lage(G)、Larry Grenadier(B)、Eric Harland(Ds)
演奏曲は以下の通り。概ね、有名なバラードを取り上げているということで良いようです。
オリジナルは入っていません。(個人的に全曲知っているとは言えないが..)
01. Peace
02. I Left My Heart In San Francisco
03. Zingaro
04. The Good Life
05. The Duke
06. Brothers (From The Mission)
07. Deborah's Theme (From Once Upon a Time In America)
08. Oblivion
09. Body and Soul
10. Two for the Road
11. Moonglow
5人が全ての曲で全員揃っているわけではなく、曲により編成がころころと変わっています。
Julian Lageの、近作で見せたのとはまた違う唄心溢れる見事に抑制の効いたギター。
滋味深くていねいに奏でられるBrad Mehldauのピアノ。ここぞというところで見事なソロを繰り広げる部分はありますが、全体に登場頻度はあまり高くなく、印象に残るという意味ではJulian Lageのほうが印象に残る感じ。
そして、主旋律にそっと絡みつくように奏でられる、低いけれど重く沈まないLarry Grenadierのベース。
しっかりと丁寧に全体を包み込むようにひっそりと奏でられるEric Harlandのドラム。こういう演奏だと前には出てきません。
この両者が、バラードなんであまりリズムは刻みませんが、音の骨格を作り上げることでしっかりとした曲の強度を上げている。
そして、主役のDayna Stephensですが、曲によりソプラノ、テナー、バリトンと楽器を変え、枯れたサウンド、サブトーンを駆使した味わいあるサウンド、軽妙軽やかなサウンド、野太いサウンドと、さまざまな表情を見せた演奏をしている器用さというか、表現力の豊かさに圧倒されます。
これだけの名手揃いなので、全員が素晴らしい演奏をしていることは間違いないのですが、なかでも、Julian Lageが良い味出しているなぁというのが個人的感想。
当然だが、バラード集ということでスローでゆったりと優しい演奏が延々と続くアルバムであるが、演奏の表情にしっかりとした変化があり、曲毎に入ってくる楽器編成が変わることでの雰囲気の変化なんかもある
全然飽きずに何度でも聴いてしまうような奥深さ、懐の深さを持った作品で、かなり完成度高く仕上がっています。
とはいえ、このメンツだともっとハードな疾走感ある演奏を聴きたいというのは、誰もが思うことでしょう。
同時にハードな演奏を録音していて、次作がそれだったら狂気するんですが..
ベストは...あまり、ジャズアルバムでは取り上げられない2曲目でしょうか。白眉のJulian Lageは聴けませんが..
Dayna Stephens "Peace"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00NP2CCDS/)
前作の"That Nepenthetic Place"は、なぜかそそられずに買っていません。
Ambrose AkinmusireにTaylor Eigsti、Jaleel Shaw。さらにGretchen Parlatoまで入っていて、メンツ的には全然問題ないというか充分そそられる面容なんですけどね..。
ちなみに、それまでの2枚はちゃんと聴いています。
"I'll Take My Chances"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62321219.html)
"Today Is Tomorrow"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61220268.html)
本作は、メンツ買いがほとんどと言っても良いでしょう。前作買ってなくても本作はというメンツは以下の通り、隙がないと言っても過言ではない面容。
詳細は以下の通り。
Dayna Stephens(Ts,Ss,Bs)、Brad Mehldau(P)、Julian Lage(G)、Larry Grenadier(B)、Eric Harland(Ds)
演奏曲は以下の通り。概ね、有名なバラードを取り上げているということで良いようです。
オリジナルは入っていません。(個人的に全曲知っているとは言えないが..)
01. Peace
02. I Left My Heart In San Francisco
03. Zingaro
04. The Good Life
05. The Duke
06. Brothers (From The Mission)
07. Deborah's Theme (From Once Upon a Time In America)
08. Oblivion
09. Body and Soul
10. Two for the Road
11. Moonglow
5人が全ての曲で全員揃っているわけではなく、曲により編成がころころと変わっています。
Julian Lageの、近作で見せたのとはまた違う唄心溢れる見事に抑制の効いたギター。
滋味深くていねいに奏でられるBrad Mehldauのピアノ。ここぞというところで見事なソロを繰り広げる部分はありますが、全体に登場頻度はあまり高くなく、印象に残るという意味ではJulian Lageのほうが印象に残る感じ。
そして、主旋律にそっと絡みつくように奏でられる、低いけれど重く沈まないLarry Grenadierのベース。
しっかりと丁寧に全体を包み込むようにひっそりと奏でられるEric Harlandのドラム。こういう演奏だと前には出てきません。
この両者が、バラードなんであまりリズムは刻みませんが、音の骨格を作り上げることでしっかりとした曲の強度を上げている。
そして、主役のDayna Stephensですが、曲によりソプラノ、テナー、バリトンと楽器を変え、枯れたサウンド、サブトーンを駆使した味わいあるサウンド、軽妙軽やかなサウンド、野太いサウンドと、さまざまな表情を見せた演奏をしている器用さというか、表現力の豊かさに圧倒されます。
これだけの名手揃いなので、全員が素晴らしい演奏をしていることは間違いないのですが、なかでも、Julian Lageが良い味出しているなぁというのが個人的感想。
当然だが、バラード集ということでスローでゆったりと優しい演奏が延々と続くアルバムであるが、演奏の表情にしっかりとした変化があり、曲毎に入ってくる楽器編成が変わることでの雰囲気の変化なんかもある
全然飽きずに何度でも聴いてしまうような奥深さ、懐の深さを持った作品で、かなり完成度高く仕上がっています。
とはいえ、このメンツだともっとハードな疾走感ある演奏を聴きたいというのは、誰もが思うことでしょう。
同時にハードな演奏を録音していて、次作がそれだったら狂気するんですが..
ベストは...あまり、ジャズアルバムでは取り上げられない2曲目でしょうか。白眉のJulian Lageは聴けませんが..
Dayna Stephens "Peace"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00NP2CCDS/)
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