Lionel Loueke "In a Trance"

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Lionel Louekeというと、最近ではRobert Glasper界隈での演奏で注目されているというイメージですが、そもそもは、Terence Blanchardバンドから、Herbie Hancockの2005年版Headhuntersへの参加という経緯の持ち主で、Richard Bonaに続くアフリカンミュージシャンという位置づけだったようです。
個人的には"Heritage"をなんとなく買いして、その次のリーダー作まで買っていますが、出たら買うという程には注目してはいないかなぁという存在。
 "Mwaliko"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a59681002.html)
 "Heritage"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61570527.html)
が、自blogを漁ると上記リーダー作2つに加え、
Herbie Hancockの"RIVER"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a50042401.html)、
Michel Portalの"Bailador"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60296174.html)、
Jack Dejohnetteの"Sound Travels"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61141090.html)、
Jeff Ballardの"Time's Tales"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62473871.html)
Takuya Kuroda "Rising Son"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62514297.html)
等々と結構な頻度で登場してきているのには、今更ながら驚いてみたり。。(汗)
本作は、2005年リリースのLionel Louekeの初リーダーアルバムのようで、図書館でCDを漁っていて偶然みつけて借りてきた次第であります。
この後、"Virgin Forest"(2007)、"Karibu"(2008)とリリースして所持している2枚のリーダー作へと繋がっていきます。

デビュー作はソロ作でした。
Lionel Loueke(G)

演奏曲は以下の通り。ちゃんと調べてないですが全部オリジナルで良いと思います。
1. Nonvignon
2. Benny's Tune
3. In a Trance
4. Mivakpola
5. Gbeto
6. Fifa
7. Nagbe
8. Okagbe
9. Be-Nin-Bop
10. Boum-Boum!!!
11. Always Will Be
12. A Prayer for Peace

演奏は、パーカッションとギターでの演奏の上に歌が乗るスタイルが基本で、出てくるサウンドはアフリカンな雰囲気が濃厚で、主楽器がベースとギターと基本が大きく異なるがRichard Bonaのアルバムで聴いたサウンドのイメージに近いことは間違いないです。

ただ、このアルバムは完全に1人で演奏されており、ジャケット裏に「パーカッションの音はギターで出してそれをループさせたものだ」と書かれてるらしいですが、冒頭の打音こそギターの胴を叩いているのか?と勘繰ることはできますが、アフリカの楽器のなにかと言われればそれも大いに納得できるようなサウンド。

聴いていて、ギターだけで演奏されていると言い当てられる人は少ないでしょう。
5曲目とか、ほとんどカリンバでの演奏のようにしか聴こえない音で、しかもかなりの音数を繰り出した演奏でこれを1人で演ってるとか考えると唖然としてしまいます。

全体にLionel Louekeのギターを聴こうと思っているとちょっと不満が残るような気はしますが、音楽家Lionel Louekeの一端を知る、あるいは上質なアフリカンサウンドを堪能したい向きにはなかなか聴き応えのある作品ではあると思います。

ベストは10曲目ですかねぇ。


Lionel Loueke "In a Trance"(http://www.amazon.co.jp/dp/B000CQM00A)

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