The Mole "Rgb"

イメージ 1

この盤は、どっかの店頭で店内でかかっていた音楽を聴いて良いと思ったものを、通販で購入したものです。
店頭で聴いた感じは、少しフリーな要素を感じさせるなかなか過激な演奏が格好良かったんですが、通販上は、ジャズではなくロックのカテゴリーに入っています。

メンツは、武石務さんは知ってる名前ですが、他の2人は知りません。が、その知らない2人がThe Moleと言うバンドのコアメンバーのようです。武石さんはゲスト扱いになるようです。
Mark Aanderud(P)、Hernan Hecht(Ds)、Stomu Takeishi(B)

演奏曲は、Mark Aanderudのオリジナルがほとんどで、2曲が3人の共作のクレジットになっていました。
1. Sub-All
2. Reasons
3. Trichromatic
4. Winip
5. Freelance
6. Rodriguez
7. T.Overlap
8. Ine Sest
9. Wix

演奏は、ピアノトリオで演奏するロックと言われれば、そうなんだろうなという演奏が多め。
1曲目は、おどろおおろしい雰囲気を感じさせつつ、徐々に盛り上がりを見せるプログレっぽい展開。
2曲目は、強いビートのドラムに、ドロドロゴリゴリのベースが絡み、ピアノが強タッチでソロを繰り広げる。このソロが聴き応えがありまして..
3曲目が、フリーテイストをまとった演奏で、全体に音をこねくり回しているようなサウンドとでも言えば良いでしょうか。
4曲目、ちょっとプログレ感ある大仰な展開の曲。後半の盛り上がりもそれっぽくて....。
5曲目は、エレピの静かなイントロから小気味良いドラムに導かれる疾走感のある曲。実はこの曲調は好き。
6曲目も、強めのビートのドロドロ系、ちょっとジャムバンドを彷彿とさせる展開か。
3曲目と7曲目が共作のクレジットで、この2曲は完全即興なんでしょう。7曲めもフリー濃度の濃い演奏。
8曲目は、ピアノの粒立ちの良い美旋律が印象的。このアルバムの中では若干の落ち着き感が良いほうに作用していると思う。心地よく聴きいれる。
9曲目、5拍子の強いビートの曲。ちょっとドタドタ感あるが、それが重厚感に繋がってて良いかもしれない。

ロックカテゴリーとはいえ、もちろん歌は入っていないので、個人的感覚としてはビートの効いたジャジーな雰囲気たっぷりの演奏を楽しめる内容にはなっています。
しいて言えば、E,S,T, 、The Bad Plusあたりが好きなら結構楽しめるとは思います。
思いますが、この界隈に近いサウンドのトリオってここのところ増えているので、その中でどういった個性で目立てるのかってのが争点になるんですかねぇ。
とはいえベースが入るのはこの盤だけでしょうから、他の作品ではどんな演奏しているかもちょっと気になるところ。

ベストは、5曲目です。


The Mole "Rgb"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00OTLFEGG/)

この記事へのコメント