Paolo Di Sabatino "Paolo Di Savatino"

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Paolo Di Sabatinoというと澤野工房から出ているいくつかのピアノトリオ作で有名な名前だと思いますが、個人的には2008年リリースのアルバムで聴いているのと、その前に澤野から出る前のリリースで、通算2枚聴いている人ってことになります。
この盤は、管奏者にちょと気になる名前があったので、ちょっと悩んで買い込んできた盤です。
 "threeo"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a46785349.html)
 "Atelier Of Melody"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a56349681.html)

いろいろ手を出し過ぎるとキリがなくなるということで、イタリア人ジャズは自己規制をかけてあまり買ってないんですが、その中ではここに名前のあるStefano Di Battistaはひと通り買っている例外的存在です。
あと、Daniele Scannapiecoは"High Five"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a54974801.html)の前後で名前を覚えました。
メンツは、ピアノトリオが固定で、そこに3人のサックスが都合8曲で客演していてる構成です。
ドラマーも良い人を入れています。ベースは知らない人だと思います。
Paolo Di Sabatino(P)、Carlitos Puerto(B)、Horacio El Negro Hernandez(Ds)
Stefano Di Battista(Ss,As:1,7,8)、Javier Girotto(Ss,As:2,12,13)、Daniele Scannapieco(Ts:6,11)

演奏曲はすべてPaolo Di Sabatinoのオリジナルで良いようです。
01. The Country Lane
02. Rua Alagoinhas 301
03. Kenny
04. I can touch the star
05. Another Short Breath
06. A New Toy
07. Another Step
08. Fine della storia
09. You can dance now
10. A Little song for Carlitos
11. UB's mood
12. Dreamy eyes
13. Open Sea
14. Uno sguardo tra gli angeli

イタリアの管入りジャズというと、王道のハードバップってイメージがあるんですが、この盤もその例にほぼ漏れず。
冒頭、イントロは明るめのリズムから入りますが、テーマは哀愁感漂う良い雰囲気の1曲目。
以降、ちょっと哀愁感漂うメロディが心地よいサックス入りの曲と、もう少し明度のあるピアノトリオの演奏が入っているような塩梅。

3人のサックス奏者が入るが、唄心はたぶん初聴きのJavier Girottoが一番あるのかなぁ。だけど曲の後半の盛り上がったところでのカスれた音はあまり好きにはなれないが..。
演奏の勢いとか重量感はStefano Di Battistaが良い味出してくれていますかね。
Daniele Scannapiecoはテナーだけあって貫録十分の太い音が心地よい。

粒立ち良く早めのフレーズを転がすPaolo Di Sabatinoのピアノに、曲調にしてはちょっと歯切れ良いかなぁって気もするベースとドラム。でも演奏の重さを軽くしてくれているのは良いほうに作用しているんだと思う。
トリオの演奏では、この明るさと軽さがちゃんと興に乗っかってなお結構。この盤はサックス入りで買ったけどピアノトリオの演奏のほうが良い感じですねぇ...。

ということでベストは、トリオの4曲目ですかねぇ


Paolo Di Sabatino "Paolo Di Savatino"(http://www.amazon.co.jp/dp/B0000A9DIQ/)

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