Chris Potter Underground Orchestra "Imaginary Cities"
Chris Potterの新作は、UnderGround名義で、ECMからのリリースで、弦楽器が入っているという興味津々の前情報でありました。
前作"Sirens"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61792211.html)の前文で、ECMで「変拍子を期待すると・・」なんて文章書いてましたが、UnderGround名義なのでこれは大いに期待できます(笑)
メンツは以下の通りで、弦楽四重奏はおいといて、Fima Ephronは正確にはBassGuitarなんですが、残りの7人が現在のUnderGroundのメンツなのか、はたまた..
Chris Potter(Ts,Ss,Bcl)、Adam Rogers(G)、Craig Taborn(P)、Steve Nelson(Vib,Marimba)、Fima Ephron(B)
Scott Colley(B)、Nate Smith(Ds)
Mark Feldman(Vln)、Joyce Hammann(Vln)、Lois Martin(Viola)、Dave Eggar(Cello)
演奏曲は全部Chris Potterのオリジナルで、組曲で4トラック分を含む全部で8曲。
01. Lament
02. Imaginary Cities - Pt. 1, Compassion
03. Imaginary Cities - Pt. 2, Dualties
04. Imaginary Cities - Pt. 3, Disintegration
05. Imaginary Cities - Pt. 4, Rebuilding
06. Firefly
07. Shadow Self
08. Sky
冒頭、弦楽四重奏での荘厳な響きからスタート。Chris Potterのジャズのアルバムとはとても思えないサウンドでちょいと驚きます。1分も過ぎれば、おもむろにジャズの楽器(ドラムとか)の音が聴こえだし、サックスがテーマを奏でだすと中盤は、弦楽をバックにベースソロ、後半はChris Potterのソロが印象的。
続く2曲目からの組曲は、弦楽器とジャズな楽器が織りなすドラマチックな展開に、Chris Potterが、Adam Rogersが、Craig Tabornが、Steve Nelsonが、ここぞというところで見事なソロを繰り広げながらざまざまな表情を見せてくれる曲。
大半は構築美と言うことにはなると思いますが、それでもUnderGroundバンドの魅力的なサウンドをたっぷりと堪能できる一大絵巻に仕上がっています。
後半は、Nate Smithの快調なドラムに、Fima Ephronのベースが踊り、Steve NelsonのVibが印象的で格好良い6曲目、弦楽四重奏を前面に出したバロックな雰囲気強めの7曲目、ちょっとエキゾチックなフレーズを交えた変拍子の大作でアルバム終了。
ということで、UnderGroundらしい変拍子の曲も堪能でき、Chris Potterのサックスもたっぷりと堪能できる、満足度の高いアルバムではありました。
ここのところ、Joshua Redman、Brad Mehldau、Tigran Hamasyanとか、Fabian Almazan(多分他にもいると思うが)が弦楽器を起用したバンドでアルバムをリリースしていまして..。
ちょっと前は、Michel CamiloとかNDR Bigband、Metropole Orkestraを起用したBigband作品がどどどっと出てましたし、さらにその前はピアノトリオにちょっと効果音的みたいなのが流行っていたと記憶しています。
ということで、ここのところのNYの流行りは、弦楽器を起用した作品を作るところにあると思っているのですが..。
が、本作は弦楽器の音色は効果的に使用していますが、演っていることはクラシックのアンサンブル、語法からあまり逸脱している感じではなく、UnderGroundバンドのサウンドに音の厚みを与えるに留まっているのかなぁとも感じています。
そういう意味ではFabian Almazanとかのほうが、新しいというか、その可能性を広げるようないろいろなことを演っている印象です。
そういう意味では、この編成で、まだまだ弦楽器をより先鋭的に、斬新な器用を模索する余地は残されているような気がします。
とはいえ、これはスペシャルなバンドでしょうから、同じメンツで次作はないと思いますが..
ベストは、6曲目ですかねぇ
Chris Potter Underground Orchestra "Imaginary Cities"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00PX8DEX4/)
前作"Sirens"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61792211.html)の前文で、ECMで「変拍子を期待すると・・」なんて文章書いてましたが、UnderGround名義なのでこれは大いに期待できます(笑)
メンツは以下の通りで、弦楽四重奏はおいといて、Fima Ephronは正確にはBassGuitarなんですが、残りの7人が現在のUnderGroundのメンツなのか、はたまた..
Chris Potter(Ts,Ss,Bcl)、Adam Rogers(G)、Craig Taborn(P)、Steve Nelson(Vib,Marimba)、Fima Ephron(B)
Scott Colley(B)、Nate Smith(Ds)
Mark Feldman(Vln)、Joyce Hammann(Vln)、Lois Martin(Viola)、Dave Eggar(Cello)
演奏曲は全部Chris Potterのオリジナルで、組曲で4トラック分を含む全部で8曲。
01. Lament
02. Imaginary Cities - Pt. 1, Compassion
03. Imaginary Cities - Pt. 2, Dualties
04. Imaginary Cities - Pt. 3, Disintegration
05. Imaginary Cities - Pt. 4, Rebuilding
06. Firefly
07. Shadow Self
08. Sky
冒頭、弦楽四重奏での荘厳な響きからスタート。Chris Potterのジャズのアルバムとはとても思えないサウンドでちょいと驚きます。1分も過ぎれば、おもむろにジャズの楽器(ドラムとか)の音が聴こえだし、サックスがテーマを奏でだすと中盤は、弦楽をバックにベースソロ、後半はChris Potterのソロが印象的。
続く2曲目からの組曲は、弦楽器とジャズな楽器が織りなすドラマチックな展開に、Chris Potterが、Adam Rogersが、Craig Tabornが、Steve Nelsonが、ここぞというところで見事なソロを繰り広げながらざまざまな表情を見せてくれる曲。
大半は構築美と言うことにはなると思いますが、それでもUnderGroundバンドの魅力的なサウンドをたっぷりと堪能できる一大絵巻に仕上がっています。
後半は、Nate Smithの快調なドラムに、Fima Ephronのベースが踊り、Steve NelsonのVibが印象的で格好良い6曲目、弦楽四重奏を前面に出したバロックな雰囲気強めの7曲目、ちょっとエキゾチックなフレーズを交えた変拍子の大作でアルバム終了。
ということで、UnderGroundらしい変拍子の曲も堪能でき、Chris Potterのサックスもたっぷりと堪能できる、満足度の高いアルバムではありました。
ここのところ、Joshua Redman、Brad Mehldau、Tigran Hamasyanとか、Fabian Almazan(多分他にもいると思うが)が弦楽器を起用したバンドでアルバムをリリースしていまして..。
ちょっと前は、Michel CamiloとかNDR Bigband、Metropole Orkestraを起用したBigband作品がどどどっと出てましたし、さらにその前はピアノトリオにちょっと効果音的みたいなのが流行っていたと記憶しています。
ということで、ここのところのNYの流行りは、弦楽器を起用した作品を作るところにあると思っているのですが..。
が、本作は弦楽器の音色は効果的に使用していますが、演っていることはクラシックのアンサンブル、語法からあまり逸脱している感じではなく、UnderGroundバンドのサウンドに音の厚みを与えるに留まっているのかなぁとも感じています。
そういう意味ではFabian Almazanとかのほうが、新しいというか、その可能性を広げるようないろいろなことを演っている印象です。
そういう意味では、この編成で、まだまだ弦楽器をより先鋭的に、斬新な器用を模索する余地は残されているような気がします。
とはいえ、これはスペシャルなバンドでしょうから、同じメンツで次作はないと思いますが..
ベストは、6曲目ですかねぇ
Chris Potter Underground Orchestra "Imaginary Cities"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00PX8DEX4/)
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