Theo Hill "Live at Smalls"
久々に"Live at Smalls"のリリースがありました。
今回は下記4枚。今回のリリースは直販価格が異様に高く、直接の購入を躊躇していたら、国内盤はまっとうな価格でリリースされましたので、それをまって入手しています。
現地で直接購入するとかなり安価だという情報を見たこともあるので、多分発送の手間がかかり過ぎたんでしょう。
SL0041 Johnny O'Neal "Live at Smalls"
SL0042 Spike Wilner "Live at Smalls"
SL0043 Ian Hendrickson-Smith "Live at Smalls"
SL0044 Theo Hill "Live at Smalls"
本作のリーダーのTheo Hillは、過去にFrank Lacyの"Live at Smalls"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62416620.html)で聴いていて、良いピアノを弾く人として刷り込まれてます。が、この盤は他のメンツ、特にフロントの2人が白眉になってしまうんでしょう。
Theo Hill(P)、Dayna Stephens(Ts)、Myron Walden(As)、Joe Sanders(B)、Rodney Green(Ds)
演奏曲は、Theo Hillのオリジナル3曲、Dayna Stephens1曲、McCoy Tyner、Wayne Shorter、Herbie Hancock各1曲他1曲
という構成。
1. Ellipse
2. Teeth
3. Four By Five
4. Naima's Lullaby
5. Iris
6. Promise Of The Sun
7. Mantra
8. Without A Song
Theo Hillのピアノは基本的には美音美旋律系で、冒頭彼のピアノに導かれてJoe Sandersのアルコ弾きのベースが素晴らしい演奏を聴かせ、続いて同じフレーズをMyron Waldenのアルトが引き継ぐテーマから、ピアノとベースの掛け合いからアルトソロへと格好良い演奏の1曲目。さりげなくドラマチックな演奏で引き込まれる。
2曲目はDayna StephensのEWIをフィーチャしたモーダルな雰囲気を持った演奏。ここでも中盤に組み込まれているピアノソロが聴き応えのある演奏で引き込まれ、続くEWIのソロも見事なもの。Dayna Stephensの電気音ってのも珍しいと思うが、しっかり使いこなしている感があって、へぇと思ってしまう。
続く3曲目は、速いテンポの4ビート。ここでもTheo Hillのテンポにあった引き倒し系のピアノソロが圧巻。
そこから一気呵成にMyron Waldenのソロになだれ込んで、その勢いのまま終了。
4曲目は、たぶんTheo Hillの本領である美旋律を美音で奏でる演奏はピアノトリオで。
・・・
と、曲自体がしっかりとジャズでありながら現代性を強く感じさせるものが並び、そこに基本部分にしっかりと聴かせるピアノを配したうえに、生管楽器に電気楽器を入れることで表現の幅を広げた演奏を加え、
さらに中盤ではピアノソロでの演奏をインターバル的に入れると言う演出が施された、これがこのままライブの演奏通りだとしたら、ずいぶんと凝ったことを考えたもんだと感嘆するくらい、曲の終り、ソロの直後に歓声拍手があるにも関わらず、良い意味でライブ感希薄な内容に仕上がっている。
このアルバムは、"Live at Smalls"らしい、日常のライブを切り取ると言うよりは、より完成度の高い演奏を聴かせようという意図が感じられるというか、テクニックに裏打ちされた演奏と、しっかりとした事前準備の賜物と言うことか..。
ベストは、渾身の7曲目でしょう。
Theo Hill "Live at Smalls"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00RXC8GOU/)
今回は下記4枚。今回のリリースは直販価格が異様に高く、直接の購入を躊躇していたら、国内盤はまっとうな価格でリリースされましたので、それをまって入手しています。
現地で直接購入するとかなり安価だという情報を見たこともあるので、多分発送の手間がかかり過ぎたんでしょう。
SL0041 Johnny O'Neal "Live at Smalls"
SL0042 Spike Wilner "Live at Smalls"
SL0043 Ian Hendrickson-Smith "Live at Smalls"
SL0044 Theo Hill "Live at Smalls"
本作のリーダーのTheo Hillは、過去にFrank Lacyの"Live at Smalls"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62416620.html)で聴いていて、良いピアノを弾く人として刷り込まれてます。が、この盤は他のメンツ、特にフロントの2人が白眉になってしまうんでしょう。
Theo Hill(P)、Dayna Stephens(Ts)、Myron Walden(As)、Joe Sanders(B)、Rodney Green(Ds)
演奏曲は、Theo Hillのオリジナル3曲、Dayna Stephens1曲、McCoy Tyner、Wayne Shorter、Herbie Hancock各1曲他1曲
という構成。
1. Ellipse
2. Teeth
3. Four By Five
4. Naima's Lullaby
5. Iris
6. Promise Of The Sun
7. Mantra
8. Without A Song
Theo Hillのピアノは基本的には美音美旋律系で、冒頭彼のピアノに導かれてJoe Sandersのアルコ弾きのベースが素晴らしい演奏を聴かせ、続いて同じフレーズをMyron Waldenのアルトが引き継ぐテーマから、ピアノとベースの掛け合いからアルトソロへと格好良い演奏の1曲目。さりげなくドラマチックな演奏で引き込まれる。
2曲目はDayna StephensのEWIをフィーチャしたモーダルな雰囲気を持った演奏。ここでも中盤に組み込まれているピアノソロが聴き応えのある演奏で引き込まれ、続くEWIのソロも見事なもの。Dayna Stephensの電気音ってのも珍しいと思うが、しっかり使いこなしている感があって、へぇと思ってしまう。
続く3曲目は、速いテンポの4ビート。ここでもTheo Hillのテンポにあった引き倒し系のピアノソロが圧巻。
そこから一気呵成にMyron Waldenのソロになだれ込んで、その勢いのまま終了。
4曲目は、たぶんTheo Hillの本領である美旋律を美音で奏でる演奏はピアノトリオで。
・・・
と、曲自体がしっかりとジャズでありながら現代性を強く感じさせるものが並び、そこに基本部分にしっかりと聴かせるピアノを配したうえに、生管楽器に電気楽器を入れることで表現の幅を広げた演奏を加え、
さらに中盤ではピアノソロでの演奏をインターバル的に入れると言う演出が施された、これがこのままライブの演奏通りだとしたら、ずいぶんと凝ったことを考えたもんだと感嘆するくらい、曲の終り、ソロの直後に歓声拍手があるにも関わらず、良い意味でライブ感希薄な内容に仕上がっている。
このアルバムは、"Live at Smalls"らしい、日常のライブを切り取ると言うよりは、より完成度の高い演奏を聴かせようという意図が感じられるというか、テクニックに裏打ちされた演奏と、しっかりとした事前準備の賜物と言うことか..。
ベストは、渾身の7曲目でしょう。
Theo Hill "Live at Smalls"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00RXC8GOU/)
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