Avishai Cohen "From Darkness"
ベーシストのAvishai Cohenの新しいアルバムです。
最近のAvishai Cohenのリリースペースは、ジャズ色の濃い小編成の作品と編成違いの中東色濃厚な作品とが交互に出ているようですが、個人的に中東色の濃い作品は、"Seven Seas"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60453187.html)を聴いたときに、ちょっと違和感を感じ、直前作のAlmah(http://www.amazon.co.jp/dp/B00FH32GKM/)は試聴まではしたのですが実は購入せずじまい。
その前の4年前の"Duende"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61435379.html)以来の購入と言うことになります。その"Duende"はNitai Hershkowitsという新人ピアニストをフィーチャした作品で、これは良いアルバムだった記憶があります。
ということで、本作ですが、そのNitai Hershkowitsをピアニストに据え、Daniel Dorというやはりイスラエル系のドラマーとのトリオです。ということで、若手ピアニストを起用した満を持してのトリオ作と言うことになるんでしょう。
Avishai Cohen(B)、Nitai Hershkovits(P)、Daniel Dor(Ds)
演奏曲は以下の11曲。10曲のAvishai Cohenのオリジナルと、chaplinのsmileという内訳。
01. Beyond
02. Abie
03. Halelyah
04. C#-
05. Ballad for an Unborn
06. From Darkness
07. Lost Tribe
08. Almah Sleeping
09. Signature
10. Amethyst
11. Smile
Avishai Cohenのオリジナル曲は、若干のイスラエル色を持ったものですが、この程度の塩梅だと食傷気味(だと思う。最近中近東系のサウンドがかなり多い印象)の音選びも許容範囲。
ベースがビートを刻むとドラムが暴れ、ドラムがビートを刻むとベースが暴れるような塩梅。
Avishai Cohenの見事なテクニックに裏打ちされたベースの流麗な響きが印象的なうえに、Daniel Dorの自由闊達なドラミングも素晴らしい。
それにしっかり呼応するNitai Hershkovitsのピアノが、さすがAvishai Cohenが目にかけただけのことはあると感じざるを得ない。3人の誰かが明瞭にリズムキープするような演奏をする場面はほぼ皆無なれど、フリー然としたところは一切ないトリオとして見事な一体感を持った演奏を楽しませてくれる。
ダイナミック感と繊細かつ美麗な響きとスピード感とが相まった聴き応え充分なピアノトリオです。
1曲が短いものが多く、次から次へと曲が変わっていくのが、ちょっとせわしない感じもあるが、演奏が素晴らしいので時間を忘れたのかと錯覚する。
もう少しじっくり聴かせてくれても良いのにとも思っているが、次作で同じメンツでライブを出してじっくりとした演奏を聴かせてくれることを期待したい。
最後は、聴き馴染みのあるフレーズで締めくくられる。
どの曲も素晴らしいが、ベストは3曲目にしときます。
Avishai Cohen "From Darkness"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00P1J6B58/)
最近のAvishai Cohenのリリースペースは、ジャズ色の濃い小編成の作品と編成違いの中東色濃厚な作品とが交互に出ているようですが、個人的に中東色の濃い作品は、"Seven Seas"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60453187.html)を聴いたときに、ちょっと違和感を感じ、直前作のAlmah(http://www.amazon.co.jp/dp/B00FH32GKM/)は試聴まではしたのですが実は購入せずじまい。
その前の4年前の"Duende"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61435379.html)以来の購入と言うことになります。その"Duende"はNitai Hershkowitsという新人ピアニストをフィーチャした作品で、これは良いアルバムだった記憶があります。
ということで、本作ですが、そのNitai Hershkowitsをピアニストに据え、Daniel Dorというやはりイスラエル系のドラマーとのトリオです。ということで、若手ピアニストを起用した満を持してのトリオ作と言うことになるんでしょう。
Avishai Cohen(B)、Nitai Hershkovits(P)、Daniel Dor(Ds)
演奏曲は以下の11曲。10曲のAvishai Cohenのオリジナルと、chaplinのsmileという内訳。
01. Beyond
02. Abie
03. Halelyah
04. C#-
05. Ballad for an Unborn
06. From Darkness
07. Lost Tribe
08. Almah Sleeping
09. Signature
10. Amethyst
11. Smile
Avishai Cohenのオリジナル曲は、若干のイスラエル色を持ったものですが、この程度の塩梅だと食傷気味(だと思う。最近中近東系のサウンドがかなり多い印象)の音選びも許容範囲。
ベースがビートを刻むとドラムが暴れ、ドラムがビートを刻むとベースが暴れるような塩梅。
Avishai Cohenの見事なテクニックに裏打ちされたベースの流麗な響きが印象的なうえに、Daniel Dorの自由闊達なドラミングも素晴らしい。
それにしっかり呼応するNitai Hershkovitsのピアノが、さすがAvishai Cohenが目にかけただけのことはあると感じざるを得ない。3人の誰かが明瞭にリズムキープするような演奏をする場面はほぼ皆無なれど、フリー然としたところは一切ないトリオとして見事な一体感を持った演奏を楽しませてくれる。
ダイナミック感と繊細かつ美麗な響きとスピード感とが相まった聴き応え充分なピアノトリオです。
1曲が短いものが多く、次から次へと曲が変わっていくのが、ちょっとせわしない感じもあるが、演奏が素晴らしいので時間を忘れたのかと錯覚する。
もう少しじっくり聴かせてくれても良いのにとも思っているが、次作で同じメンツでライブを出してじっくりとした演奏を聴かせてくれることを期待したい。
最後は、聴き馴染みのあるフレーズで締めくくられる。
どの曲も素晴らしいが、ベストは3曲目にしときます。
Avishai Cohen "From Darkness"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00P1J6B58/)
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