Jure Pukl "The Life Sound Pictures of"

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Jure Puklは、"Abstract Society"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61575739.html)と言うアルバムを過去にメンツ買い(Vijay Iyer、Joe Sanders、Damion Reid)して聴いてます。
往年のフリージャズに近い音色のサックスという印象だったようです。
本作もメンツ買いで、最近注目のドラマーRudy Roystonに、個人的にちょっと気になってるピアニストのSam Harris、それにAdam Rogers、さらに最近登場頻度の高いJoe Sanders。さらに最近話題にのぼる頻度の少ないFSNTレーベルってのもポイント高いです。

本作は、上記の面々に、テナーとボーカルが1曲ずつゲストで入ります。
Jure Pukl(Ts, Ss)、Sam Harris(P)、Adam Rogers(G)、Joe Sanders(B)、Rudy Royston(Ds)
Guest: Melissa Aldana(Ts:3), Sachal Vasandani(vo:7)

曲は、2曲(7,8)以外Jure Puklのオリジナルという構成。
01. The Weight of the World
02. October 6:08
03. The Journey to the One 10:21
Flying Into The Horizon
04. Part I - Fly 2:41
05. Part II - Into The Horizon 7:35
06. Part III - Horizon 5:52
07. Quiet Skies Come Back 6:32
08. Lush Life (Saxophone solo) 3:46
09. Straight Story 7:24
10. Last Autumn 6:05

サックスとギターのユニゾンで奏でられるテーマが、良い感じの揺らぎを醸しだす一曲め。
途中で、リズムが途切れて無調フリーな演奏が入ってきてオッと思うが、そういうアレンジなんでしょう。
2曲目中盤のベースソロは、Joe Sanders唄ってますな。

と・・なコメントで書きだしましたが、
ベースとドラムが知的と言う表現が一番しっくりくるような演奏でリズムを作りだしていて、そこに、サックスとギター、ピアノとギターのフロント2者によるかけあいが格好良く飛び出してくる。
いや、格好良いんですよ。このサウンド。

特に、サックスソロのバッキングでのギターのフレーズとか、ピアノとギターの掛け合いによる即興部分とか得も言われぬ格好良さに、ほれぼれします。
と、ここではたと気づくわけだが、3つのフロント楽器のうちギターが絡んだ時に良い演奏と感じてましてadam rogers侮れずと、あらためて認識する次第であります。
以前、たしか市野元彦さんが「色彩を意識した音出しをしている」ような発言をしているのを聴いた記憶があるのですが、ここでのギターとピアノは、きっと同じような発想で音を紡ぎ出しているんじゃないかと感じさせるものがあり、出てくる音とかあまり似ているとは思えないけど、音を出すタイミングとかフレーズとかの選び方のセンスというか、この辺の感覚が最近の世代の新しい感覚なんだと思うが、自分も完全に判ってるとは言い難いが、なんか似てるような気がするのは気のせいではないと思っている。
と言う意味では、Sam Harrisのピアノ(は、ここでもドラムを叩いているRudy Roystonの"303"( http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62488479.html)で気になって、リーダー作"Interludes"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62507008.html)を買っている)も、同様の感覚を持っていると思われ、日本では佐藤浩一さんが(やっぱり出てくる音は違うが)似た感覚で演奏をしている気がするんで、日米で近い感覚で演奏をしている人が増えてきてるってのがあるのかもしれないと邪推してみたり。 ん?バークリーの影響??
あ、だからもしかしたら、rabbitooが好きだとこの辺のアルバムも気に入るってことか??

で、主役のJure Puklですが、古いスタイルも表出しつつも新しい感覚をも感じさせるサックスってことで前作より少し進化している感じ? 

ベストは9曲目ですかねぇ

Jure Pukl "The Life Sound Pictures of"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00R1NFL1W/)

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