Francesco Cafiso "3" Disc3

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Francesco Cafisoの2015年の新作は3枚組でのリリースです。
2001年の”Very Early”(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62003022.html)が11歳(!!)の時の演奏を収録していもので、その後日本のVenus Recordsから数枚アルバムを出して、この当時は早熟の天才的にかなり話題になっておりましたが、ここ最近は日本ではあまり話題になることもなく、アルバムがリリースされても値段が高かったり、広く売られてなかったりと入手に苦労することが多かったんですが、それでも最近はなんとか出たら買いを続けています。(多分、近作の漏れは無いと思う。)

なんで、この3枚組のリリースを知った時も、ほぼ\5,000という高値でしたが速攻リアル店に買いに走りました。
で、この文章を書いてる時点で、どこも在庫なし。(思い立ったが吉日、すぐ走って正解でした)
ちなみに、Francesco Cafiso盤は自blogで10枚紹介しています。

Disk3は、ワンホーンカルテットで、
Francesco Cafiso(As)、mauro schiavone(P)、marco panascia(B)、nasheet waits(Ds)



演奏曲は以下の通り
Disc 3
1. 20 cents per note
2. Small brooch in Eb
3. Playin’ for tips
4. Arturo’s bull
5. Notes behind the curtain
6. 20 cents per note
7. Saying hello to someone
8. 16 minutes of happiness
9. Recreating
10. See you next time


Disk3は、1ホーンカルテットでの演奏で、基本的にはまっとうな4ビートジャズが繰り広げられます。
ベースの磐石なウォーキングに、シンバルレガート中心のオーソドクスなドラムと、しっかりとしたジャズ的展開のリズムと、緩急をしっかり使い分けたピアノとが織り成すピアノトリオを従者に仕立て、そこに…
早いテンボの曲ではバリッとした歯切れの良いサックスで、歌心をたっぷりと感じさせるフレーズを奏で、スローめな曲ではちょっとシナを作りつつ雰囲気たっぷりのサックスを響かせる。
いずれもFrancesco Cafisoらしさに溢れた演奏を聴かせてくれる。

5曲めの中盤でフリーな展開になるんですが、Francesco Cafisoがフリーっぽい演奏をするのは珍しいと思いますが、これが良いアクセントになってます。

聴きどころは、なんといってもFrancesco Cafisoのサックスであるところは間違いないんですが、もう一つの聴きどころとして、ピアノソロがなかなか秀逸で陽性の明快で気持ち良いソロを聴かせてくれていて、これも外せないと思います。

ただ、短かめの演奏が多く全体でも36分とあっという間に終わっちゃうのが少々残念。

ベストは、最後の曲でしょう。
で、3枚のうちでどれが一番良かったかと言うと、・・・1枚目ですかねぇ


Francesco Cafiso "3" Disc3(http://diskunion.net/jazz/ct/detail/XAT-1245634587)

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