石田幹雄トリオ=安東昇、竹村一哲(20150516)

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No Trunksで演る石田幹雄トリオは、ここのところ岩見さん、竹村さんで決まっていたのですが、今回はベースに岩見さんではなく安東さんを入れたトリオでのライブでした。
過去の岩見さんの入ったライブは以下の通り。
 (20141228)http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62983429.html
 (20141017)http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62876634.html

このライブのあった週の初めの5/11に新宿ピットイン夜の部で、安東昇(B)、藤井信雄(Ds)とのトリオを演った直後になります。(遂に、新ピ夜の部進出。おめでとうございます。)

おおよそ19時頃お店に入りましたが、先客1と寂しい状況で、さらにお客さん来るの遅いので19時半でも数人という状況。
20時10分頃にライブはスタートしましたが、このときは10人くらいにはなっていました(ホッ)
左端に一哲さん、ピアノはいつもの定位置(右奥)、安東さんはピアノの前あたりに陣取り左右に演奏者が分かれた立ち位置。
皆、黒いTシャツにジーンズといういでたちで、これが打ち合わせしたステージ衣装かどうかは??

演奏は、おそらく石田さんのオリジナルが多めだったんだと思います。
各人の特質として、石田さん、安東さんは内省的な演奏の嗜好が強め、竹村さんはドラマーらしくガシガシ叩きたい嗜好と思われるが、今回はノリの良い演奏よりは抑圧的内省的な曲が大半を占めていた印象。
安東さんが入った影響が大きいと推察します。
後から考えると、今回フリーな演奏もほとんどなかったので、7割内省的3割ビートの乗った演奏って感じの割り振りだったのかなぁ..。

竹村さんは、今回は最小限のセット(バスドラ、タム、スネア、ライドシンバル、ハイハット各1)で、それに鳴り物をいくつか用意しての演奏。
曲調が内省的なものが多かったので、曲に合わせた最小限の音を緊張感を持って叩きだす。
2~3回くらいガッツリしたソロの場面があったと思うが、そこは本領発揮的にドラムを叩きまくってました(快感)

安東さん、今回生で見るのはかなり久々でしたが、その力強いピッキング、ここぞという1音の絶妙なタイミング、唄いながらのソロと、たっぷりと安東さんの魅力的なサウンドに浸れました。

石田さんはピアノのところで靴を脱ぎ裸足(正確には靴下)でピアノを演奏。
興が乗ると唸り声を発しながらの演奏は、今回、激情的な面はしっかり出ていながら、狂気な面はほぼ皆無。
最近スタイルがフリー調から美旋律(と言っても充分アバンギャルドだが)系に代わってきているのかなぁ(気づくの遅い)
今回、ピアノのタッチのニュアンスをもの凄く微妙に変化させていることに気がつきまして、1音1音とまでは言わないですが、フレーズ毎にもの凄く気を使って鍵盤を叩いていることをヒシヒシと感じました。

1stセットは20時10分頃から21時過ぎまで、2ndセットは21時30分頃からアンコールを入れて22時50分頃までと演奏時間もたっぷり。
内省的な演奏名だけに、ほんのちょっと冗長に感じる部分があったことも否めないですが、石田ワールドを充分に堪能させてもらいました。

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