dCprG "フランツ・カフカのサウスアメリカ"
Date Course Pentagon Royal Garden あらため DCPRG あらため 菊地成孔DCPRG あらための dCprG の新作です。
こうなるとグループ名も文字遊びになり果てているとしか言いようがないんですが、アルバムタイトルも、”南米のエリザベステイラー”なんてのがあったかと思うと、”フランツカフカのサウスアメリカ”ですからねぇ。。
菊地さん自身が言葉遊びがかなりお好きなようで、判るような判らないような内容の文章を多く書きますから、その範疇ということで良いことにしましょう。
メンツは、これが第3期の継続になると思いますが、初期からは結構入れ替わりがありまして、坪口さん、大儀見さん、津上さんあたりが初期からのメンバーって感じだと思います。今回は、それまで坪口さん1人だったキーボードに、小田朋美さんが入っているのがトピックスだと思ってます。
菊地成孔、坪口昌恭(Key)、小田朋美(Key)、大村孝佳(G)、アリガス(B)、千住宗臣(Ds)、田中教順(Ds)
大儀見元(Per)、津上研太(Sax)、高井汐人(Sax)、類家心平(Tp)
演奏曲は以下の通り、まぁ曲のタイトルも。。(以下略)
01. RONALD REAGAN-ロナルド・レーガン
02. VERSE 1-韻文1
03. JUNTA-軍事政権
04. fkA (Franz Kafka's Amerika)-フランツ・カフカのアメリカ
05. VERSE 2-韻文2
06. GONDWANA EXPRESS-ゴンドワナ急行
07. pLsF (PAN LATIN SECURITY FORCES)-全ラテン防衛軍
08. VERSE 3-韻文3
09. IMMIGRANT'S ANIMATION-移民アニメ
1曲目、パルスのようなダッダッダッという強烈なビートから徐々にリズムが複雑になっていくイントロから
多少の複雑さを持ったリズムにのって、津上さん類家さんのソロが堪能できる楽曲。
2曲目、パーカッションとシンセの電子音でできたベーシックトラックに、sweetから始まる韻を踏んだ英語の詩がのっかった曲?。
3曲目、鐘の音が8+6拍子でリズムを刻むのがアフリカのリズム楽器を想起するのと、ベースのちょっとエキゾチックなサウンドパターンが印象的な曲。だけど他の楽器もそれぞれ独自のリズムパターンを刻んでるようで、リズムはけっこう複雑。だけど格好良い。
4曲目、ツインドラムが叩きだす強いリズムを基調に、キーボード、ホーンのソロが冴える。特に後半からの、キーボードソロ、サックスソロが格好良い。
5曲目、コンガ中心のアフリカンなサウンドにのって日本語の詩(の裏で英語も)が、「かつて黒は。。。」としゃべる。
6曲目、ツインのシンバルがベースとなる前半のリズムから、後半は、ベースがリズムの礎になり、ボコーダーが入ったらTZB感の強くなる楽曲。
7曲目、軽快な7拍子に乗って、キーボードの軽やかなソロが どことなくTighten upを彷彿とさせるような曲。
8曲目、コンガ他の打楽器とシンセの持続音に英語詩がのっかった小品。詩入りは3つとも、1~3分程度
9曲目、女声と男声の掛け合いから、ドラムの強リズムが心地よい
元々DCPRGというと、ポリリズムで踊る(踊らせる)というのが基本的なコンセプトでしょうから、そういう意味では基本に忠実な曲多め。ただ、これまでよりリズムを取りやすい曲が多く難易度は下がったか。
変拍子というと、たとえばPMGとか、昨今のNY系若手ジャズなんかでも多用してますが、あちらが流麗さを重視し変拍子を感じさせないことが多いのに対し、dCprGの(この盤の)楽曲はいかにも変拍子というある意味挑戦的な曲が並んでいる印象。 それがまた気持ちいいんですが。。
DCPRG全盛の頃(第1期後半)の菊地さんだったかの文章に、ライブで聴衆が(ポリリズムだから、各個人が感じる(心地よい)拍がばらばらだから)てんでばらばらな拍で踊っているのを眺めているのが気持ちいいというようなのを読んだ記憶がある(幻覚かも)が、このアルバムの楽曲ではこの心地よさは薄いだろうなと思わせる。
ただ、当時からの一番人気の曲が一番判りやすいMirror Ballだった(と思われる)ことを考えると、これくらいの難易度がちょうど良いのかもしれません。
ベストは、(そう言う意味も含めて)4曲目でしょう。
dCprG "フランツ・カフカのサウスアメリカ"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00TZ043B8/)
こうなるとグループ名も文字遊びになり果てているとしか言いようがないんですが、アルバムタイトルも、”南米のエリザベステイラー”なんてのがあったかと思うと、”フランツカフカのサウスアメリカ”ですからねぇ。。
菊地さん自身が言葉遊びがかなりお好きなようで、判るような判らないような内容の文章を多く書きますから、その範疇ということで良いことにしましょう。
メンツは、これが第3期の継続になると思いますが、初期からは結構入れ替わりがありまして、坪口さん、大儀見さん、津上さんあたりが初期からのメンバーって感じだと思います。今回は、それまで坪口さん1人だったキーボードに、小田朋美さんが入っているのがトピックスだと思ってます。
菊地成孔、坪口昌恭(Key)、小田朋美(Key)、大村孝佳(G)、アリガス(B)、千住宗臣(Ds)、田中教順(Ds)
大儀見元(Per)、津上研太(Sax)、高井汐人(Sax)、類家心平(Tp)
演奏曲は以下の通り、まぁ曲のタイトルも。。(以下略)
01. RONALD REAGAN-ロナルド・レーガン
02. VERSE 1-韻文1
03. JUNTA-軍事政権
04. fkA (Franz Kafka's Amerika)-フランツ・カフカのアメリカ
05. VERSE 2-韻文2
06. GONDWANA EXPRESS-ゴンドワナ急行
07. pLsF (PAN LATIN SECURITY FORCES)-全ラテン防衛軍
08. VERSE 3-韻文3
09. IMMIGRANT'S ANIMATION-移民アニメ
1曲目、パルスのようなダッダッダッという強烈なビートから徐々にリズムが複雑になっていくイントロから
多少の複雑さを持ったリズムにのって、津上さん類家さんのソロが堪能できる楽曲。
2曲目、パーカッションとシンセの電子音でできたベーシックトラックに、sweetから始まる韻を踏んだ英語の詩がのっかった曲?。
3曲目、鐘の音が8+6拍子でリズムを刻むのがアフリカのリズム楽器を想起するのと、ベースのちょっとエキゾチックなサウンドパターンが印象的な曲。だけど他の楽器もそれぞれ独自のリズムパターンを刻んでるようで、リズムはけっこう複雑。だけど格好良い。
4曲目、ツインドラムが叩きだす強いリズムを基調に、キーボード、ホーンのソロが冴える。特に後半からの、キーボードソロ、サックスソロが格好良い。
5曲目、コンガ中心のアフリカンなサウンドにのって日本語の詩(の裏で英語も)が、「かつて黒は。。。」としゃべる。
6曲目、ツインのシンバルがベースとなる前半のリズムから、後半は、ベースがリズムの礎になり、ボコーダーが入ったらTZB感の強くなる楽曲。
7曲目、軽快な7拍子に乗って、キーボードの軽やかなソロが どことなくTighten upを彷彿とさせるような曲。
8曲目、コンガ他の打楽器とシンセの持続音に英語詩がのっかった小品。詩入りは3つとも、1~3分程度
9曲目、女声と男声の掛け合いから、ドラムの強リズムが心地よい
元々DCPRGというと、ポリリズムで踊る(踊らせる)というのが基本的なコンセプトでしょうから、そういう意味では基本に忠実な曲多め。ただ、これまでよりリズムを取りやすい曲が多く難易度は下がったか。
変拍子というと、たとえばPMGとか、昨今のNY系若手ジャズなんかでも多用してますが、あちらが流麗さを重視し変拍子を感じさせないことが多いのに対し、dCprGの(この盤の)楽曲はいかにも変拍子というある意味挑戦的な曲が並んでいる印象。 それがまた気持ちいいんですが。。
DCPRG全盛の頃(第1期後半)の菊地さんだったかの文章に、ライブで聴衆が(ポリリズムだから、各個人が感じる(心地よい)拍がばらばらだから)てんでばらばらな拍で踊っているのを眺めているのが気持ちいいというようなのを読んだ記憶がある(幻覚かも)が、このアルバムの楽曲ではこの心地よさは薄いだろうなと思わせる。
ただ、当時からの一番人気の曲が一番判りやすいMirror Ballだった(と思われる)ことを考えると、これくらいの難易度がちょうど良いのかもしれません。
ベストは、(そう言う意味も含めて)4曲目でしょう。
dCprG "フランツ・カフカのサウスアメリカ"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00TZ043B8/)
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