Oz Noy "Asian Twistz"

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Oz Noyは2006年頃の”Oz Live”(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a40800759.html)の頃から聴いているので、もう10年くらいの付き合いになります。
リーダー作は全部買っているはずで、自blogを見るとこれが7枚めで、ライブとしては上掲の”Oz Live”以来の2枚めということになります。
近作はTwisted Bluesの1集、2集で2012年、2014年と間を空けてリリースされました。
 "Twisted Blues Vol.1"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61131727.html)
 "Twisted Blues Vol 2 "(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62729270.html)
つい最近ですが、Wayne Reinoldsというベーシストのリーダー作に入ってました。
 "3 A.M."(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63202691.html)

メンツは、これまではKeith Carlock(上記Wayne Reinolds盤も)、Anton FigのドラムにWill Lee、James Genusがベースと言う布陣が多かったんですが、本作は泣く子も黙るDave Weckelに、John McLaughlinの4th DimensionsのベーシストのEtienne Mbappeという布陣。これまでと毛色の違う演奏が期待できます。
Oz Noy(G)、Dave Weckl(Ds)、Etienne Mbappe(B)

演奏曲は以下の通りで、すべてこれまでのアルバムで演奏していました。調べたので書いておきましょうw
01.Get Down  "oz live" M2
02.Rhumba Tumba  "Twisted Blues Vol 2 " M2
03.Whole Tone Blues  "Twisted Blues Vol.1" M4
04.Downside Up  "Ha" M7
05.Twice In A While  "Schizophrenic" M6
06.Just Groove Me  "oz live" M4
07.Slow Grease  "Twisted Blues Vol 2 " M9
08.Freedom Jazz Dance  "Twisted Blues Vol 2 " M10
09.Steroids  "Twisted Blues Vol.1" M7

本作の白眉は、まずライブ録音であることで、オズのファンク調のノリノリの曲がさらにノリノリに、ついでに良い意味での粗さが加味されて気持ち良いことこの上ない演奏が楽しめます。

もう一つの白眉がメンツがこれまでと異なることで、特にDave wecklが入ったことで、リズムがしなやかになってる印象があります。
特に、センテンスの終盤に演奏を盛り上げるどころでの、追い打ちをかけるようなドラミングのしなやかな攻めこみ方とか、いかにもDave wecklと言いたくなるような、思わず鳥肌もんとでも言いたいゾクゾク感があります。

ベースのEtienne Mbappeは、John McLaughlinの4th Dimensionsバンドの人なのでハードフュージョンに相性がある才人。
ここでは、ギターとドラムが暴れまくっているので、演奏の骨格を維持する役目を果たしている比率が高め。
ただ、ソロだったり、ここぞというときは、鋭い演奏をかましてくるので侮れない。

そしてoz noy。oz noyのこういう演奏が聴きたかったんだと、思わせる期待のど真ん中の演奏をしっかりたっぷりと堪能させていただきました。

上述の通り既出の曲ばかりなので、曲としても安心感のあるものばかり。ライブの粗さをDave Wecklのしなやかさで覆いつつもがっつりとしたoz noyワールドをたっぷりと楽しませていただきました。

ベストは、良い演奏が多くて決めかねてるんですが6曲めにします。


Oz Noy "Asian Twistz"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00S89J04W/)

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