Maria Schneider Orchestra "The Thompson Fields"

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Maria Schneider Orchestraの新作がついにリリースされました。
本作は、artist shareからのメールマガジン(英語)に書いてあったのですが全然読んで無かったんですが、あるとき、Gil Evans Projectの新作が出るなんて話題になったときに、そう言えばGil Evans Projectの記事があったかなlとメールマガジンを開いたら、こっちのリリースの記事を見つけてのけぞって、すぐにGil Evans Projectともどもartist shareに発注をかけた次第であります。

ちなみに、これまでのMaria Schneider Orchestraのアルバムは6枚で時系列順に以下の通り。
 "EVANESCENCE"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a54581376.html)
 "COMING ABOUT" 未紹介
 "DAY OF WINE AND ROSES"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a51864810.html)
 "Allegresse"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a55761800.html)
 "Concert in The Garden"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a56045240.html)
 "SKY BLUE"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a49866431.html)
それに、弦楽器主体のバンドでのアルバムが2枚出ています。
 "Sketches Of Spain"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a50265849.html)
 "Winter Morning Walks" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61909579.html)

メンツはオーケストラなので割愛してましたが、気になったので調査して追記。
5木管, 4Tp, 4Tbという管構成は、Sky Blue(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a49866431.html)と同じ。ギターがBen MonderからLage Lundにチェンジ。
Steve Wilson, Rich Perry, Donny McCaslin, 、Frank Kimbrough, Jay Andersonあたりが肝メンバーになるのかなぁと勝手に想像。
Steve Wilson(As,Ss,Cl,Fl)、Dave Pietro(As,Cl,Fl)、Rich Perry(Ts,Fl)、Donny McCaslin(Ts,Cl)、Scott Robinson(Bs,Cl,Bcl)
Tony Kadleck(Tp)、Greg Gisbert(Tp)、Augie Haas(Tp)、Mike Rodriguez(Tp)
Keith O'Quinn(Tb)、Ryan Keberle(Tb)、Marshall Gilkes(Tb)、George Flynn(Tb)
Gary Versace(Acc)、Lage Lund(G)、Frank Kimbrough(P)、Jay Anderson(B)、Clarence Penn(Ds)、Rogerio Boccato(Per)


収録曲は以下の通り。
01 Walking By Flashlight
02 The Monarch And The Milkweed
03 Arbiters Of Evolution
04 The Thompson Fields
05 Home
06 Nibus
07 A Potter's Song
08 Lembranca

アルバムをリリースするに従って、だんだんと独自の世界感に磨きがかかってきていることをしっかりたっぷりと実感しています。
これまでの、独特のドラマチックでダイナミックで、繊細かつ見事なアンサンブルは、さらに繊細で大胆になってきている印象。
そこに、ソロイストがこれまでよりも主張感のある使われ方になっていて、音色も、オーケストラの美しい響きと対比するように、フリークトーンを駆使してみたりと、これまでよりもワイルドな雰囲気を醸し出しています。
オーケストラの演奏の素晴らしさに、ジャズ的な個人の演奏の魅力を加味することで、新しい魅力を引き出そうという試みかもしれません。

ということで、sky blue以来の管オーケストラでのMaria Schneiderの音世界を存分に堪能でき、満足度も充分にある作品に仕上がっています。
豪華な仕様でちょっと値段高いですが、買う価値、聴く価値のある作品です。

ベストは決めにくいです。が、紹介するときは短めの7曲めをかけます。


http://www.artistshare.com/v4/Projects/Experience/1/463/1/Maria-Schneider-The-Thompson-Fields?v=2
Maria Schneider Orchestra "The Thompson Fields"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00X4SIJ26/)

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