Antonio Sanchez "Meridian Suite"
Antonio Sanchezの新作は、昨年の"Three Times Three"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62937664.html)に続いてのリリースです。
この間に巷で話題になった映画"Birdman"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00NAXEAAK/)のサントラ盤がリリースされています。
この映画、映画としても高評価なうえに、Antonio Sanchezのドラムだけ?でのサントラが見事だったと話題になっています。
が、個人的には未聴。
しかし、Pat Methenyのバンド(今は、Unity Group)に参加してハードなツアーをこなしながら、これだけアルバムをだせるってのは凄いと思います。
本作は、Migration名義でのアルバムですが、2007年のアルバム"Migration"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a49303336.html)とはメンツはがらりと変わっています。そのメンツは以下の通りで、この面々も良い陣容であります。
Antonio Sanchez(Ds,Key,Vo)、Seamus Blake(Ts,EWI)、John Escreet(P)、Matt Brewer (B)
Thana Alexa(Vo)、Adam Rogers(G)
演奏曲は以下の5曲。すべてAntonio Sanchezのオリジナルです。
01. Grids and Patterns
02. Imaginary Lines
03. Channels of Energy
04. Magnetic Currents
05. Pathways of the Mind
ピアノとベースが比較的単調な反復フレーズを奏でてリズムを形成してサックスが主旋律を演奏することで、音楽の骨格を成したうえに、Antonio Sanchezのドラムが自由度高く暴れるような構図が主体の、1曲め。
2曲めは、オーソドックスな展開のスローな曲。ゲストのThana Alexaが、しっとりとしたボーカルを絡ませてくる。
3曲め、冒頭の歪んだエレピ音でのイントロは、ちょっと印象的。多分7拍子だと思うが結構ギミックを感じ。演奏は気持ち良いんだが、途中で曲が終わったふりして実は続いたりとか一筋縄ではいかない凝った造りになっている。
4曲めはフリー調の出だしからミニマルなエンディングの小品。これは、インタールードな扱いで良いと思います。
そして、最後が20分超えの大作。Seamus Blakeのソロから楽器が少し増えたところでボーカルが入って雰囲気を整え、そこから徐々に盛り上がりを見せていく展開。
そして、エンディングが1曲め冒頭と同じフレーズで締めくくるのはなんかイキですなw。
各人の演奏では、まず何と言ってもAntonio Sanchez。
キレがありながら、ダイナミズム溢れるAntonio Sanchezのドラムがなんといっても見事の一語に尽きる。
本文では、リズム形成要員のような書き方をしているが、実際は良いソロをたっぷり聴かせてくれるJohn Escreetも侮れない。
最近のコンテンポラリ系の曲の中では、ベーシストって堅実な役まわりになることが多いような気がしてますが、ここでのMatt Brewerもどちらかというと堅実な演奏と言えるんでしょう。
Seamus Blakeもここのところ好調と感じていて、本作でも満足度の高い演奏を聴かせてくれています。特に1曲め後半でのソロとか、熱気はあるが熱過ぎない良い味だした演奏をしています。
そう言う意味では、ゲストで参加しているAdam Rogersは贅沢な起用のしかたで、5曲め後半のソロとか完全に持っていきますが、本当に要所だけでの登場って感じで...。
ベストは3曲めで良いんでしょう。
Antonio Sanchez "Meridian Suite"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00XJVOS3C/)
この間に巷で話題になった映画"Birdman"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00NAXEAAK/)のサントラ盤がリリースされています。
この映画、映画としても高評価なうえに、Antonio Sanchezのドラムだけ?でのサントラが見事だったと話題になっています。
が、個人的には未聴。
しかし、Pat Methenyのバンド(今は、Unity Group)に参加してハードなツアーをこなしながら、これだけアルバムをだせるってのは凄いと思います。
本作は、Migration名義でのアルバムですが、2007年のアルバム"Migration"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a49303336.html)とはメンツはがらりと変わっています。そのメンツは以下の通りで、この面々も良い陣容であります。
Antonio Sanchez(Ds,Key,Vo)、Seamus Blake(Ts,EWI)、John Escreet(P)、Matt Brewer (B)
Thana Alexa(Vo)、Adam Rogers(G)
演奏曲は以下の5曲。すべてAntonio Sanchezのオリジナルです。
01. Grids and Patterns
02. Imaginary Lines
03. Channels of Energy
04. Magnetic Currents
05. Pathways of the Mind
ピアノとベースが比較的単調な反復フレーズを奏でてリズムを形成してサックスが主旋律を演奏することで、音楽の骨格を成したうえに、Antonio Sanchezのドラムが自由度高く暴れるような構図が主体の、1曲め。
2曲めは、オーソドックスな展開のスローな曲。ゲストのThana Alexaが、しっとりとしたボーカルを絡ませてくる。
3曲め、冒頭の歪んだエレピ音でのイントロは、ちょっと印象的。多分7拍子だと思うが結構ギミックを感じ。演奏は気持ち良いんだが、途中で曲が終わったふりして実は続いたりとか一筋縄ではいかない凝った造りになっている。
4曲めはフリー調の出だしからミニマルなエンディングの小品。これは、インタールードな扱いで良いと思います。
そして、最後が20分超えの大作。Seamus Blakeのソロから楽器が少し増えたところでボーカルが入って雰囲気を整え、そこから徐々に盛り上がりを見せていく展開。
そして、エンディングが1曲め冒頭と同じフレーズで締めくくるのはなんかイキですなw。
各人の演奏では、まず何と言ってもAntonio Sanchez。
キレがありながら、ダイナミズム溢れるAntonio Sanchezのドラムがなんといっても見事の一語に尽きる。
本文では、リズム形成要員のような書き方をしているが、実際は良いソロをたっぷり聴かせてくれるJohn Escreetも侮れない。
最近のコンテンポラリ系の曲の中では、ベーシストって堅実な役まわりになることが多いような気がしてますが、ここでのMatt Brewerもどちらかというと堅実な演奏と言えるんでしょう。
Seamus Blakeもここのところ好調と感じていて、本作でも満足度の高い演奏を聴かせてくれています。特に1曲め後半でのソロとか、熱気はあるが熱過ぎない良い味だした演奏をしています。
そう言う意味では、ゲストで参加しているAdam Rogersは贅沢な起用のしかたで、5曲め後半のソロとか完全に持っていきますが、本当に要所だけでの登場って感じで...。
ベストは3曲めで良いんでしょう。
Antonio Sanchez "Meridian Suite"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00XJVOS3C/)
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