Matthew Stevens "Woodwork"

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Matthew Stevensは、最近の若手ギタリストということでチェックしていた人で、これが初リーダー作。
過去に聴いている参加作は以下のような感じ。
 Next Collective "Cover Art"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61939992.html)
 Walter Smith III "Still Casual"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62891690.html)
 Ben Williams "Coming Of Age"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63243310.html)
他に、Christian Scottのリーダー作、Harvey Masonのリーダー作等に入っているようです。

買うにあたっては、メンツの豪華さも気になったことは事実。Gerald Clayton、Vicente Archerはソソられる参加メンバーです。
Matthew Stevens(G)、Gerald Clayton(P)、Vicente Archer(B)、Eric Doob(Ds)、Paulo Stagnaro(Per)

演奏曲は、David Bowieが1曲と、残りはMatthew Stevensのオリジナルと言う布陣。
01. Ashes (one)
02. Star L.A.
03. Woodwork
04. Sequel
05. Blasted
06. Sunday
07. Gut Check
08. Brothers
09. Ashes (two)
10. Gently
11. Grown Ups
12. Uptown Dance Party

曲調は、大半が3/4とか6/8のそう凝った拍ではないと思うがリズムパターンが複雑で、一聴そんなに単純には聴こえないが疾走感のある格好良いものが多く、全体としては好印象。
前半は5分台の曲が多め、後半は3分台が多めという分け方で、前半はじっくり料理された演奏を聴かせ、後半は次々とモチーフを変えていく(とはいえ、ガラガラともの凄い変化をするわけでないが..)変化を楽しませる構成か。

Matthew Stevensはギターシンセ、エレギ、アコギを使い分け、フレーズ的にはJohn Mclaughlinばりの早弾きの場面と朗々と弾き倒す場面、エレピと見紛うギターシンセ、アコギでの掻き鳴らしと八面六臂の活躍。ギターがリーダーなんでこれくらいいろいろしてくれても問題なし。
いろいろな表情が見れて個人的には面白かった。

Gerald Claytonはエレピ多用で、Matthew Stevensのギターと共に全体をエレクトリック色に染め上げているが、前に裏にと派手ではないが刺激的な演奏を突っ込んでくる。
ソロではアコピ率高め。

ドラムが音数多め(perと2人体制だからかも)に感じる部分もなきにしもあらずだが、演奏を煽る力強い演奏であることも間違いなく全体の勢い付けにはかなり効いている印象。


ベストは10曲めで良いと思います。

Matthew Stevens "Woodwork"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00U132G7Q/)

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