John Patitucci "Brooklyn"
John Patitucciの新作です。本作は2ギターのカルテットという、ちょっと過激な編成。
調べると、前作がSAX Trioで2009年、その前がギター、サックス入りのカルテットと、リーダー作リリースの頻度も低いですが、同じ楽器構成でのアルバムを作っていないところが..。
"Remembrance"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a58539472.html)
"Line By Line"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a48009764.html)
肝心のメンツですが、Wayne Shorterバンドでも一緒の名手Brian Bladeに、Adam Rogers、Steve Cardenasという若手、中堅の
勢いの良いギタリストを据えたところが興味深いところ。
John Patitucci(B)、Adam Rogers(G)、Steve Cardenas(G)、Brian Blade(Ds)
演奏曲は、John Patitucciが6曲、Thelonius Monkが2曲、Wes Montgomeryが1曲、他2曲で全部で11曲。
01. IN9-1881 / The Search
02. Dugu Kamalemba
03. Band of Brothers
04. Trinkle Trinkle
05. Ugly Beauty
06. JLR
07. Do you?
08. Bells of Coutance
09. The Thumb
10. Go Down Moses
11. Tesori
冒頭、ちょっと大仰なイントロからスタート、そこから2ギターの掛け合いにベースが絡んで、折り重なるようにフレーズが重なるちょっと複雑なテーマの楽曲。直後にJohn Patitucciはエレベで、高音基調のソロを繰り広げると書くとFusionライクな演奏と思われそうだが...。
これだけのメンツで、さらにBrian Bladeが重厚感のあるドラムを叩いているので、軽いノリの演奏には全然なっておらず、逆に重厚な聴き応えをすら感じる内容に仕上がっている。
2曲目はベースと1つのギターが奏でるミニマルなリズムが耳に残る曲、そこにもう1つのギターが断片的にソロをのせてくる、単調だけど格好良い。
3曲目は、ブルース、ロックを彷彿とさせるノリの片方のブルージーなギターソロに、もう片方のギターがリフ的にあいの手をいれて行くような進行。このギター2者の掛け合いが気持ち良い。格好良いというより耳を思わずそばだててしまう妙を感じるような内容。
4曲め5曲めがThelonius Monkの曲で、4曲めはあまり重さを感じさせない演奏で、5曲めはゆったりとしたテンポでじっくりと演奏に取り組んでいくような感じ。
6曲目は、John Patitucciのベースソロからスタートするブルース、7曲目もJohn Patitucciのベースソロからだが、こちらは4ビートのハードバップな曲。
ここで1分超のハープのような響きを強調した小品を挟んで、この後はベースとドラムのデュオの9曲目、10曲目は2ビート基調のシンプルな曲、最後がベースソロでしっとりとした曲を演奏してアルバム終了。
2つのギターのどっちがどっちかはちょっと判別付きにくいが、両者の掛け合い(曲によって、ベースも絡んで3者)が重奏的な面白さを出している曲が良い感じ。
なんで、個人的には後半4曲はいらないんじゃないかとも思っている。
もちろん、John Patitucciの上手さ、巧さを感じさせるベースが主役だし、良い演奏をしっかりと聴かせてくれているのは間違いないところだが、個人的に本作はなんといっても、Brian Bladeのドラムが曲毎にその雰囲気をしっかりととらえたドラミングをしているところが聴きどころだと思ってまして、そう言う意味でも前半7曲の雰囲気で通してもらったほうが良かったようにも思ってる。
ベストは、3曲目にしましょう。
John Patitucci "Brooklyn"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00UVUBK6M/)
調べると、前作がSAX Trioで2009年、その前がギター、サックス入りのカルテットと、リーダー作リリースの頻度も低いですが、同じ楽器構成でのアルバムを作っていないところが..。
"Remembrance"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a58539472.html)
"Line By Line"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a48009764.html)
肝心のメンツですが、Wayne Shorterバンドでも一緒の名手Brian Bladeに、Adam Rogers、Steve Cardenasという若手、中堅の
勢いの良いギタリストを据えたところが興味深いところ。
John Patitucci(B)、Adam Rogers(G)、Steve Cardenas(G)、Brian Blade(Ds)
演奏曲は、John Patitucciが6曲、Thelonius Monkが2曲、Wes Montgomeryが1曲、他2曲で全部で11曲。
01. IN9-1881 / The Search
02. Dugu Kamalemba
03. Band of Brothers
04. Trinkle Trinkle
05. Ugly Beauty
06. JLR
07. Do you?
08. Bells of Coutance
09. The Thumb
10. Go Down Moses
11. Tesori
冒頭、ちょっと大仰なイントロからスタート、そこから2ギターの掛け合いにベースが絡んで、折り重なるようにフレーズが重なるちょっと複雑なテーマの楽曲。直後にJohn Patitucciはエレベで、高音基調のソロを繰り広げると書くとFusionライクな演奏と思われそうだが...。
これだけのメンツで、さらにBrian Bladeが重厚感のあるドラムを叩いているので、軽いノリの演奏には全然なっておらず、逆に重厚な聴き応えをすら感じる内容に仕上がっている。
2曲目はベースと1つのギターが奏でるミニマルなリズムが耳に残る曲、そこにもう1つのギターが断片的にソロをのせてくる、単調だけど格好良い。
3曲目は、ブルース、ロックを彷彿とさせるノリの片方のブルージーなギターソロに、もう片方のギターがリフ的にあいの手をいれて行くような進行。このギター2者の掛け合いが気持ち良い。格好良いというより耳を思わずそばだててしまう妙を感じるような内容。
4曲め5曲めがThelonius Monkの曲で、4曲めはあまり重さを感じさせない演奏で、5曲めはゆったりとしたテンポでじっくりと演奏に取り組んでいくような感じ。
6曲目は、John Patitucciのベースソロからスタートするブルース、7曲目もJohn Patitucciのベースソロからだが、こちらは4ビートのハードバップな曲。
ここで1分超のハープのような響きを強調した小品を挟んで、この後はベースとドラムのデュオの9曲目、10曲目は2ビート基調のシンプルな曲、最後がベースソロでしっとりとした曲を演奏してアルバム終了。
2つのギターのどっちがどっちかはちょっと判別付きにくいが、両者の掛け合い(曲によって、ベースも絡んで3者)が重奏的な面白さを出している曲が良い感じ。
なんで、個人的には後半4曲はいらないんじゃないかとも思っている。
もちろん、John Patitucciの上手さ、巧さを感じさせるベースが主役だし、良い演奏をしっかりと聴かせてくれているのは間違いないところだが、個人的に本作はなんといっても、Brian Bladeのドラムが曲毎にその雰囲気をしっかりととらえたドラミングをしているところが聴きどころだと思ってまして、そう言う意味でも前半7曲の雰囲気で通してもらったほうが良かったようにも思ってる。
ベストは、3曲目にしましょう。
John Patitucci "Brooklyn"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00UVUBK6M/)
この記事へのコメント