Kamasi Washington "The Epic" DISK2

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メンツを眺めてても知ってる名前はないんですが、見る人が見ると凄い面々だったりするようです。
Thundercat(Stephen Bruner)は、父と兄が有名ドラマーという音楽一家の出、"ウッドベース界のジミヘン"なんてフレーズを見つけたのはMiles Mosleyで検索した時、Ronald Brunerも父が有名ドラマーとか..。
Kamasi Washingtonは1981年生まれで、他の面々もきっとその前後くらいの年齢なんだと思いますが、いずれも西海岸(L.A)界隈で活躍している人のよう。
さらに32人のオーケストラに、20人のコーラスとかを擁した60人と大所帯にも程がある、という編成。

本作は3枚組で、それぞれサブタイトルもついていてちょっとずつ雰囲気も違うんで、別々に紹介。
 Volume 1 - The Plan
 Volume 2 - The Glorious Tale
 Volume 3 - The Historic Repitition
とはいえ、もしかしたら一気に3枚通して聴いて踊ってればよくて、こんな感想文を書くもんでもないのかもしれませんが..

メンツは以下の通り。ってこれが代表的な面々ってことになりそうです。
Kamasi Washington(Ts)、Ryan Porter(Tb)、Igmar Thomas(Tp)、Cameron Graves(P)、Brandon Coleman(Key)、Miles Mosley(B)、Stephen Bruner(B)、Tony Austin(Ds)、Ronald Bruner(Ds)、Leon Mobley(Per)

演奏曲は、Kamasi Washingtonのオリジナルだらけで、いくつかの曲にDedicated to *** という記載があります。
ちなみに、2枚めは、5曲目にDedicated to Zane Musa、6曲目にDedicated to Henrietta Curtisの記載がありました。
01. Miss Understanding
02. Leroy and Lanisha
03. Re Run
04. Seven Prayers
05. Henrietta Our Hero
06. The Magnificent 7

冒頭、コーラスを前面に出した大仰なイントロから高速4ビートに転換。コーラスとサックスの4バースのようなテーマ。
高速のウォーキングベースが格好良く響く中、トランペットサックスと熱いソロを繰り広げ、最後は満を持してのベースソロと、ベースフィーチャな1曲。
2曲目は、中速の8ビート。この曲のテーマは判りやすく格好良い。小気味良く、ほど良くスウィングした演奏はもの凄く心地よい。
穏やかな振りして、ひと癖を感じるイントロから、パーカッションの入ったアフリカでファンキーなリズムが立ちあがる3曲目。
ここでもバックにはコーラスがそこはかとなく紛れているのは、もうお約束の域。
4曲目は、In a Silent Wayを彷彿とさせるような、2管とエレピのサウンドが印象的なんだけど、古いサウンドって印象も..。
5曲目で女性ボーカル。これまた、壮大で大仰な曲(とくにサビ)で、笑っちゃうほど。3枚にそれぞれ1曲ずつボーカルが入ってるようですね。
6曲目は7拍子のような6拍子の曲。軽快な疾走感があるリズムが延々続く、ここではギターちっくなエレベのサウンドが特徴的、前半でギター?と出てくると後半では、ガッツリとソロをかましてきます。そしてここでもお約束のコーラスが..
この盤は、4ビート、8ビート基調の心地よいリズムと、判りやすいテーマと、大仰な展開が持ち味の、要するにいわゆる、ソウルジャズ、ファンクジャズ、スピリチュアルジャズなサウンドってことになるんでしょう。
当時のこの辺(BlueNoteの4300~4400番が近いと勝手に思ってる)は、あまり聴いてないので偉そうなこと言えないんですが、少し音量大きめにしてリズムに身を委ねたときの心地良さは心得ているつもりです。
2枚めは、この少し音量大きめにしてリズムに身を委ねたときの心地良さを前面に押し出してきている印象。
この盤でのベストは2曲目。で、3枚のうちでは一番好きなのはこの盤だと思います。
Kamasi Washington "The Epic" DISK2(http://www.amazon.co.jp/dp/B00UVIR4G4/)

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