石田幹雄 無伴奏チェロ組曲(20150815)
終戦記念日の8/15は、No Trunks初?のクラシックコンサートがありました。
クラシックですが、ジャズピアニストの石田幹雄さんの演奏です。
石田さんがライブのある日に、肩慣らしとしてバッハを弾くことがあるらしく、それを聴いていたマスターが、この演奏を他の人にも聴かせたいと思ったことから実現したライブらしいです。
無伴奏チェロ組曲は、バッハの作曲したもので、1~6番までの6つの曲にそれぞれほぼ同じ構成で6つの楽章(下記)で
構成されています。今回は、このすべて(36曲)をピアノで演奏することになります。
前奏曲(プレリュード)、アルマンド、クーラント、サラバンド、メヌエット(第3番・第4番はブーレ、第5番・第6番ではガヴォット)、ジーグ
バッハの無伴奏チェロ組曲の詳細は以下参照。
https://ja.wikipedia.org/wiki/無伴奏チェロ組曲
7時過ぎに入店したところ、まだピアノを鳴らしていて先客はなし、自分が入ったところでリハーサル終了してしまいました。
いつものように料理を1品頼んで焼酎のボトルを出してもらって開演を待ちます。
今回はピアノソロでもあるので、ピアノを定位置から前へだし、外板も大半を外したセッティングがしてあり、ピアノの音をできるだけ店内に送り出してやろうという意気込みを感じています。
他に同様のセッティングをするのは自分が知ってる範疇では、板橋文夫さんがライブをやるとき(ソロ以外でも)くらいです。
8時少し過ぎたところで演奏開始。
2セットで、1~3、4~6に分けての演奏です。
少し、話をした後、いつものように靴を脱いでピアノの前に座ります。
すぐに演奏を開始せず、気持ちを整え、心を落ち着かせるのにゆっくり時間を使い、そしておもむろに鍵盤に手を乗せます。
演奏は左手だけを使い、右手は膝の上。靴を脱ぎましたがペダルには足を乗せません。
一時期、チェロの練習曲として使われていただけにチェロの4つの弦を縦横無尽に飛び回るフレーズを、左手だけでピアノへの集中力がビンビン感じられるくらいに一心に弾いていきます。
小指で低音を叩き、親指と人差し指で中音部の速いフレーズを弾き、小指の打鍵もしっかりした強度があり、手の幅の2倍くらいある音域を左手を思い切り開いて打鍵に弱さなく弾ききっていきます。
それでも右手はひざの上、左手だけがせわしなく動くビジュアルです。
もともとクラシック音楽ってのは、譜面通りに1つのミスもなくしっかりと弾ききることを前提に、音の強弱その他で曲の表現をするものだと思うが、
ジャズは譜面を無視(アウトする、即興する)することも容認されより自由度の高い音楽を表現することができるわけで。ジャズの人がクラシックを演ると、普段(ジャズ)に比して音楽表現の方法に制約があるわけで、その制約をどう克服して自己を出していくかが醍醐味だと思うのですが、
多少のミスタッチをもものともせず、時に足をドンッと踏み鳴らし、でもバッハの楽曲の良さもスポイルせずの演奏に、かなり魅了されました。
1stセットが約1時間、2ndセットが約1.5時間と長丁場の演奏(アンコールはなし)、途中気持ちよくてうとうとも(汗)してしまいましたが存分に楽しませてもらいました。
聴衆は14~15人はいたんじゃないかと思います。ライブ常連の方、初めて見る人もいましたが、あまり見ることのできないライブということで、関心度も高かったんじゃないかと思います。
しかも、テーブルを前にして、酒を飲み、少し雑音も立てながらクラシックを聴く経験ってのもなかなかできるもの
ではありません。ちょっと贅沢です。
こういう演奏が楽しめるのは 。。。 以前、板橋さんの演奏で経験してました。もう5年前なんですね。
板橋文夫 ソロ(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a59048747.html)
石田さんはしばらくバッハを人前でやるのはお休みということで、この次、こういうシチュエーションを楽しめるのは
いつになることやら...。
クラシックですが、ジャズピアニストの石田幹雄さんの演奏です。
石田さんがライブのある日に、肩慣らしとしてバッハを弾くことがあるらしく、それを聴いていたマスターが、この演奏を他の人にも聴かせたいと思ったことから実現したライブらしいです。
無伴奏チェロ組曲は、バッハの作曲したもので、1~6番までの6つの曲にそれぞれほぼ同じ構成で6つの楽章(下記)で
構成されています。今回は、このすべて(36曲)をピアノで演奏することになります。
前奏曲(プレリュード)、アルマンド、クーラント、サラバンド、メヌエット(第3番・第4番はブーレ、第5番・第6番ではガヴォット)、ジーグ
バッハの無伴奏チェロ組曲の詳細は以下参照。
https://ja.wikipedia.org/wiki/無伴奏チェロ組曲
7時過ぎに入店したところ、まだピアノを鳴らしていて先客はなし、自分が入ったところでリハーサル終了してしまいました。
いつものように料理を1品頼んで焼酎のボトルを出してもらって開演を待ちます。
今回はピアノソロでもあるので、ピアノを定位置から前へだし、外板も大半を外したセッティングがしてあり、ピアノの音をできるだけ店内に送り出してやろうという意気込みを感じています。
他に同様のセッティングをするのは自分が知ってる範疇では、板橋文夫さんがライブをやるとき(ソロ以外でも)くらいです。
8時少し過ぎたところで演奏開始。
2セットで、1~3、4~6に分けての演奏です。
少し、話をした後、いつものように靴を脱いでピアノの前に座ります。
すぐに演奏を開始せず、気持ちを整え、心を落ち着かせるのにゆっくり時間を使い、そしておもむろに鍵盤に手を乗せます。
演奏は左手だけを使い、右手は膝の上。靴を脱ぎましたがペダルには足を乗せません。
一時期、チェロの練習曲として使われていただけにチェロの4つの弦を縦横無尽に飛び回るフレーズを、左手だけでピアノへの集中力がビンビン感じられるくらいに一心に弾いていきます。
小指で低音を叩き、親指と人差し指で中音部の速いフレーズを弾き、小指の打鍵もしっかりした強度があり、手の幅の2倍くらいある音域を左手を思い切り開いて打鍵に弱さなく弾ききっていきます。
それでも右手はひざの上、左手だけがせわしなく動くビジュアルです。
もともとクラシック音楽ってのは、譜面通りに1つのミスもなくしっかりと弾ききることを前提に、音の強弱その他で曲の表現をするものだと思うが、
ジャズは譜面を無視(アウトする、即興する)することも容認されより自由度の高い音楽を表現することができるわけで。ジャズの人がクラシックを演ると、普段(ジャズ)に比して音楽表現の方法に制約があるわけで、その制約をどう克服して自己を出していくかが醍醐味だと思うのですが、
多少のミスタッチをもものともせず、時に足をドンッと踏み鳴らし、でもバッハの楽曲の良さもスポイルせずの演奏に、かなり魅了されました。
1stセットが約1時間、2ndセットが約1.5時間と長丁場の演奏(アンコールはなし)、途中気持ちよくてうとうとも(汗)してしまいましたが存分に楽しませてもらいました。
聴衆は14~15人はいたんじゃないかと思います。ライブ常連の方、初めて見る人もいましたが、あまり見ることのできないライブということで、関心度も高かったんじゃないかと思います。
しかも、テーブルを前にして、酒を飲み、少し雑音も立てながらクラシックを聴く経験ってのもなかなかできるもの
ではありません。ちょっと贅沢です。
こういう演奏が楽しめるのは 。。。 以前、板橋さんの演奏で経験してました。もう5年前なんですね。
板橋文夫 ソロ(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a59048747.html)
石田さんはしばらくバッハを人前でやるのはお休みということで、この次、こういうシチュエーションを楽しめるのは
いつになることやら...。
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