吉本章紘 "Moving Color"
この盤は、石若駿買いなんですが、先日の魚返明未さんのアルバム(嘘、公開が逆転してます。(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63342279.html))同様若手のジャズを少し聴いてみようという意識が働いたのも事実ではあります。
他の欲しい盤が多いリリースラッシュ時期ではないからできる出費ってのもあるんですが、少しは貯めろよとも思ってみたり(汗)
ということでメンツですが、知らない人多いのでちょっと調査。
吉本章紘さんは1980年神戸生で、これが2枚目のリーダー作とのこと。
Aaron Choulaiさんは、1982パプアニューギニア生で過去2~3枚リーダー作が出ているよう。
近作は、2009年の"RANU"(http://www.amazon.co.jp/dp/B002F3BP8G/)
須川崇志さんは1982群馬生で、自blogでは桑原あいさんの近作"Love Thema"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63152665.html)で初起用のアコベ奏者として名を連ねています。
石若駿さんは1992北海道生なので、このバンドのメンツは80年代生と90年代生のほぼ10歳違いの2世代で構成されているってことになります(凄)
というメンツでのワンホーンカルテットです。
吉本章紘(Ts)、アーロン・チューライ(P)、須川崇志(B)、石若 駿(Ds)
演奏曲は、すべて吉本章紘のオリジナルで、2014年2月の録音です。
1. Deep-Sea Fish Waltz
2. The Mystery Of Onion Rings
3. Possum
4. Nostalgic Farm
5. Sabaku No Akari
6. Reminiscing About Banana Beer
7. Ice Castle
8. Water Drops
スローテンポのモーダルな雰囲気を感じさせる1曲目。中盤から徐々に盛り上がっていく1曲目。
ブルージーでちょっとミステリアスな4ビートの2曲目。
ちょっとサンバな雰囲気を感じさせるリズムだけど、あまり明度が高くない楽曲の3曲目。
スローでしっとりとした曲だが、美しさより怪しさを感じる4曲目
イントロのリズムが、Song For Bilbaoを彷彿とさせるところから、各人のソロが多彩な表情を見せる5曲目。
うねうねしたサックスが印象的なイントロのミドルテンポの6曲目。
訥々とした音数少なめでありながら、空間を生かしたというには充満感を感じる7曲目。
須川さんのベースが全体を締めているのがそう感じさせる要因か?
最後は、7曲目の雰囲気から徐々に盛り上がりを見せ、疾走感のある最終曲。
という感じだが、全体に美麗な曲を集めたというよりモーダルな怪しめな雰囲気の曲が多め。
何曲か(ていうか結構多くの曲)は、どっかで聴いたことあるフレーズのように聞こえるのは、ご愛敬ということで。。w
吉本さんのサックスは、そこはかとなく橋爪さんを彷彿とさせるクールな音色が持ち味のようだが、場面によっては荒いアグレッシブな演奏を織り交ぜてくる。
基本はクールスタイルのようなので、荒いスタイルはアクセント的な使い方になるのか。
Aaron Choulaiのピアノは、コンテンポラリ系の演奏でありながら、アウトしたコードを使うとかあまり派手な立ち回りを多く使わないのが逆に新鮮に感じるが、演奏を聴いていて耳を持ってかれる率は実は結構高い。不思議な魅力のあるピアノです。
緩急とも盤石のがっつりとした演奏で曲の骨格をしっかりと支えるような須川さんのベース。
地に足の着いたというか、腰の据わったというか、どっしりとしたベースが個人的には、とっても好印象です。
6曲目でがっつりとアルコを聴かせ、7曲目では、しっとりとしたアルコを聴かせているのが彼のこの盤でのハイライトか。
石若さんのアグレッシブなドラムを存分に聴くには、ちとスロー目な曲が多めか。
だけど、曲によってリズムの多彩さはあるので、いろいろな表情のドラムを楽しめるという意味では、文句全然ありません。
ベストは5曲目にしますが、最後の曲も結構良いです。
吉本章紘 "Moving Color" (http://www.amazon.co.jp/dp/B00WS78THO/)
他の欲しい盤が多いリリースラッシュ時期ではないからできる出費ってのもあるんですが、少しは貯めろよとも思ってみたり(汗)
ということでメンツですが、知らない人多いのでちょっと調査。
吉本章紘さんは1980年神戸生で、これが2枚目のリーダー作とのこと。
Aaron Choulaiさんは、1982パプアニューギニア生で過去2~3枚リーダー作が出ているよう。
近作は、2009年の"RANU"(http://www.amazon.co.jp/dp/B002F3BP8G/)
須川崇志さんは1982群馬生で、自blogでは桑原あいさんの近作"Love Thema"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63152665.html)で初起用のアコベ奏者として名を連ねています。
石若駿さんは1992北海道生なので、このバンドのメンツは80年代生と90年代生のほぼ10歳違いの2世代で構成されているってことになります(凄)
というメンツでのワンホーンカルテットです。
吉本章紘(Ts)、アーロン・チューライ(P)、須川崇志(B)、石若 駿(Ds)
演奏曲は、すべて吉本章紘のオリジナルで、2014年2月の録音です。
1. Deep-Sea Fish Waltz
2. The Mystery Of Onion Rings
3. Possum
4. Nostalgic Farm
5. Sabaku No Akari
6. Reminiscing About Banana Beer
7. Ice Castle
8. Water Drops
スローテンポのモーダルな雰囲気を感じさせる1曲目。中盤から徐々に盛り上がっていく1曲目。
ブルージーでちょっとミステリアスな4ビートの2曲目。
ちょっとサンバな雰囲気を感じさせるリズムだけど、あまり明度が高くない楽曲の3曲目。
スローでしっとりとした曲だが、美しさより怪しさを感じる4曲目
イントロのリズムが、Song For Bilbaoを彷彿とさせるところから、各人のソロが多彩な表情を見せる5曲目。
うねうねしたサックスが印象的なイントロのミドルテンポの6曲目。
訥々とした音数少なめでありながら、空間を生かしたというには充満感を感じる7曲目。
須川さんのベースが全体を締めているのがそう感じさせる要因か?
最後は、7曲目の雰囲気から徐々に盛り上がりを見せ、疾走感のある最終曲。
という感じだが、全体に美麗な曲を集めたというよりモーダルな怪しめな雰囲気の曲が多め。
何曲か(ていうか結構多くの曲)は、どっかで聴いたことあるフレーズのように聞こえるのは、ご愛敬ということで。。w
吉本さんのサックスは、そこはかとなく橋爪さんを彷彿とさせるクールな音色が持ち味のようだが、場面によっては荒いアグレッシブな演奏を織り交ぜてくる。
基本はクールスタイルのようなので、荒いスタイルはアクセント的な使い方になるのか。
Aaron Choulaiのピアノは、コンテンポラリ系の演奏でありながら、アウトしたコードを使うとかあまり派手な立ち回りを多く使わないのが逆に新鮮に感じるが、演奏を聴いていて耳を持ってかれる率は実は結構高い。不思議な魅力のあるピアノです。
緩急とも盤石のがっつりとした演奏で曲の骨格をしっかりと支えるような須川さんのベース。
地に足の着いたというか、腰の据わったというか、どっしりとしたベースが個人的には、とっても好印象です。
6曲目でがっつりとアルコを聴かせ、7曲目では、しっとりとしたアルコを聴かせているのが彼のこの盤でのハイライトか。
石若さんのアグレッシブなドラムを存分に聴くには、ちとスロー目な曲が多めか。
だけど、曲によってリズムの多彩さはあるので、いろいろな表情のドラムを楽しめるという意味では、文句全然ありません。
ベストは5曲目にしますが、最後の曲も結構良いです。
吉本章紘 "Moving Color" (http://www.amazon.co.jp/dp/B00WS78THO/)
この記事へのコメント