魚返明未トリオ "STEEP SLOPE"
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"Live at The Body & Soul" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61999075.html)
なもんで良い盤が出ないか、たまにチェックしていたらこの盤を見つけて、石若さんが叩いているし迷わずに購入を決めています。
というメンツは以下の通りで、魚返は"おがえり"と読むそうですが1991年生の24歳。
楠井さんは、辛島文雄で演奏している1985生の30歳。ちなみに石若さんが1992年生の23歳になります。
魚返明未(P)、楠井五月(B)、石若駿(Ds)
1. Back Home
2. Steep Slope
3. 雨のワルツ
4. 確執
5. Winter's Gone
1曲め、ブルージーなオープニングから、ころころしたピアノが心地よい4ビート基調の曲。
2曲め、ベースのツンツンとしたリズムが印象的、本編は小気味よい4ビート曲。
3曲め、バラード調のしっとりとした美麗曲。梅雨の雨がしとしと降り続くようなイメージになるのか。
4曲め、ハードバップ感のしっかりした、ちょっとドラマチックなこれも4ビート。
5曲め、これも4ビート曲だが、巧妙なドラムでいっけん複雑そうに聞こえるのが格好いい。
魚返さんのピアノは、速いフレーズもしっかり弾ききる技術面での上手さもさることながら、力強いところはしっかり強く打鍵し、優しいフレーズはこれでもかというくらい優しく弾く表現力の幅広さも魅力的。
緩急をしっかり弾き分けいるので、もともと単調な演奏ではないが、より耳がピアノに持ってかれるくらいの魅力を感じさせる。
即興も勢いで突っ走って終わるような感じはなく、いい意味でしっかり破綻なくこなしている。
この盤では、あまりフリーにいくことはないので今後少しずつ織り込んでいくと面白いかも。
楠井さんもまだまだ若い人ですが、かなりしっかりしたタッチのベースを弾く人で、低音をしっかり響かせながらタッチもしっかりしているのが、個人的には結構好きなタイプ。
あまり派手に立ち回るようなタイプではないが、このアルバムでは音量バランス的にしっかり聴けるってのもあると思うが、ベースをしっかり楽しめるという意味では、この人も表現力はかなりあるベーシストだと思います。
石若さんのドラムは、やっぱり上手いなぁと、思わず感じてしまう素晴らしさがあります。
曲をあまり邪魔しないながらもしっかりと全体を煽るドラミングは、絶妙というか巧妙というかハイレベルで安定の演奏を聴かせてくれます。
ということで、全体にはどちらかというと端正なサウンドといえる範疇で、あまり力任せに熱気が上昇するような感じではない(とはいえ北欧系ではない)んですが、しっかり心地よいピアノトリオジャズを聴かせてくれる好アルバムに仕上がっています。
ベストは4曲めでいいと思います。
魚返明未トリオ "STEEP SLOPE"(http://tower.jp/item/3921353/STEEP-SLOPE)
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