Jeff"tain" Watts "Blue Vol.1"

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Jeff"tain" Wattsの久々の新作です。
前作は2011年の下記アルバムなので4年ぶりになります。
 "Family"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60649828.html)
参加作もあまり多くかったようで、自blogで探すと、2014年は宮里陽太さんの
 "Pleasure"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62767912.html)
その前は2013年のRobert Hurstの
 "BoB: A Palindrome"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61885198.html)
さらにその前は、2012年の小曽根真さんの
 "My Witch's Blue"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61645886.html)
と年1枚のペースでしか名前を見ません。
ライブ、その他の活動をしているのかもしれませんが、人気度合いから比すると露出はだいぶ少ないと言えるでしょう。
ライブで来日してるのかしら?

メンツは、曲によって人も編成も変わるので割愛。ネット上で情報は容易に得られると思います。
下記2人が多くの曲に入っていることだけ記載しておきます。あまり有名な人は多く入っていません。
David Budway(P)、Chris Smith(B)

演奏曲は、Thelonious Monk、Max Roachを各1曲と、他はJeff Wattsのオリジナルです。
01. Brilliant Corners
02. Farley Strange
03. May 15, 2011
04. Driva Man
05. Blues for Mr. Charley
06. Faux Paul
07. Flip & Dip
08. Brainlifter
09. Reverie

1曲め冒頭の奔放なドラムで、一気に気分を引き込まれる。
少しエコーのかかった音色が程よくダイナミズムを醸し出して気分は最高って感じ。
お馴染みのテーマはサックスが演奏するが、これもドラムの雰囲気に合わせて程よくラフな演奏で気分を盛り上げる。

後半少しテンションを落としたパートになるとピアノが前面に出て、良い感じの即興演奏を挟み込んでくる。
曲調の変化によって前面に出てくる楽器が変化することで演奏自体も雰囲気の展開を図る。

2曲めの直前にメンバーの軽い会話を入れ、聴くものの雰囲気が軽くなるような演出を入れて雰囲気を和らげ...。

以降、しっかりとしたボーカル曲、シリアスな曲調、ハーモニカフィーチャーの曲、軽いノリのあふき、美麗曲と、様々な曲調を繰り出してくる。
実際は、色々な意味でヘビーなサウンドが多いと思うが、上記演出と、軽妙な演奏であまり重さを感じさない。

軽快感がありながら、奔放でかつタイトでスピーディなJeff Wattsのドラムが、なんといっても一番の聴きどころでしょう。
フロントがしっかり曲を演奏している中、ドラムが自由度の高い演奏をしているのは、しっかりしたリズムの上でフロントがフリーインプロビゼーションを繰り広げる中央線ジャズの、ちょうど逆を演っている感じか…。

ベストは、8曲目でしょう。

Jeff"tain" Watts "Blue Vol.1"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00ZVX2X4C/)

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