Marilyn Mazur / Jean-michel Pilc / Mads Vinding "COMPOSING"
Jean-michel Pilcの新作が出ました。正確には、3者対等あるいはMarilyn Mazurのリーダー作のようですが、個人的にはJean-michel Pilcのピアノが聴けるということだけで買いを決めています。
Jean-michel Pilcは、近作こそソロでのピアノ練習曲集のような"What Is This Thing Called?"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63090782.html)でしたが、”Together”の2作を筆頭に怪演、好演をたくさんリリースしており、個人的にはかなりハマってほぼ?すべて?買って聴いています。
とJean Michel Pilcのアルバムの自blogでの全貌を記しときます。↓
"Funambule"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61930915.html)
"Threedom"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60967356.html)
"Essential"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60621616.html)
"True Story"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a59184702.html)
"TOGETHER - Live at SweetBasil Vol.1"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a56971137.html)
"The Long Journey"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a55011508.html)
"New Dreams "(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a47623990.html)
"TOGETHER Vol.2"( http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a45678632.html)
"WELCOME HOME"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a45209878.html)
"live at iridium, new york"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a21451247.html)
今作は、Marilyn Mazur(たぶん、未聴)にMads Vindingを擁したトリオでのアルバム。
えーと、冒頭に書いた通り、正確には3者対等名義か、Marilyn Mazurのリーダー作かという立ち位置です。
Mads Vindingは、欧州ピアノトリオが世間を席巻していた頃、Alex Riel、Enrico Pieranunzi 等々、蒼々たるピアニストとのトリオアルバムを立て続けにリリースしていて、当時参加作を相当量買って聴いています。
そのMads Vindingが、Jean-michel Pilcと共演していたのは"Open Minds"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60518768.html)でありました。
Marilyn Mazur(Perc)、Jean-michel Pilc(P)、Mads Vinding(B)
演奏曲は以下の通り、Suite Nr**,Pt**で統一されており、基本は3者の即興であることをうかがわせます。
もっとも、7,10とスタンダードの名前が入っているのもありますが..
01. Suite Nr 1, Pt.1
02. Suite Nr 1, Pt.2
03. Suite Nr 1, Pt.3
04. Suite Nr 1, Pt.4
05. Suite Nr 1, Pt.5
06. Suite Nr 1, Ballad in G
07. Suite Nr 1, Alice in Wonderland
08. Suite Nr 2, Pt.1
09. Suite Nr 2, Pt.2
10. Suite Nr 2, My One and Only Love
11. Suite Nr 2, Epilogue
曲目タイトルがこんななんで判る通り、基本的には、フリーインプロビゼーションな演奏が続くんですが...。
pilcの真骨頂は、既存曲を絶妙に崩して演奏するその崩し具合にあると思っているので、このアルバムは、その楽しみが希薄と言うことになってしまいます。
が、そう言うには程よく緊張感のある演奏の中でキラキラとした輝きを感じさせるピアノに聴き入っています。
これは、Mads Vindingの良く歌うベースがピアノの表情をしっかり浮き立たせている事と、それ以上に
Marilyn Mazurの表現力豊かなパーカッションが自己主張しながらも全体をしっかりまとめ上げていることとがかなり効いていると感じています。
一聴には無調のフリーインプロビゼーションって感じで、3者それぞれが好き勝手に演奏しているように聴こえる演奏ではありますが、しっかり聴いていると3者のタイム感が絶妙に良い感じに揃っていて、見えざるリズムに身を委ねられる程よく気持ちいい演奏が繰り広げられています。
Keith Jarrettのソロの演奏にベースとドラムが入ってきているようなと言ったら言い過ぎですが、それを想起させるくらい、緊張感とノリと美旋律とが兼ね備わった演奏と言ってしまいましょう。
そして後半で2曲、満を持してという感じでJean-michel Pilcの真骨頂を聴ける有名曲を配し、それまで渇望していたJean-michel Pilcフレーバーをたっぷりと吸収して充分満足してアルバムは終わります。
この3人だからこそのピアノトリオとしての一体感、演奏の強度をしっかりたっぷりと楽しませてくれます。
ベストは、2曲めでしょうか
Marilyn Mazur / Jean-michel Pilc / Mads Vinding "COMPOSING"(http://www.amazon.co.jp/dp/B012F1UQ64/)
Jean-michel Pilcは、近作こそソロでのピアノ練習曲集のような"What Is This Thing Called?"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63090782.html)でしたが、”Together”の2作を筆頭に怪演、好演をたくさんリリースしており、個人的にはかなりハマってほぼ?すべて?買って聴いています。
とJean Michel Pilcのアルバムの自blogでの全貌を記しときます。↓
"Funambule"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61930915.html)
"Threedom"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60967356.html)
"Essential"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60621616.html)
"True Story"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a59184702.html)
"TOGETHER - Live at SweetBasil Vol.1"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a56971137.html)
"The Long Journey"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a55011508.html)
"New Dreams "(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a47623990.html)
"TOGETHER Vol.2"( http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a45678632.html)
"WELCOME HOME"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a45209878.html)
"live at iridium, new york"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a21451247.html)
今作は、Marilyn Mazur(たぶん、未聴)にMads Vindingを擁したトリオでのアルバム。
えーと、冒頭に書いた通り、正確には3者対等名義か、Marilyn Mazurのリーダー作かという立ち位置です。
Mads Vindingは、欧州ピアノトリオが世間を席巻していた頃、Alex Riel、Enrico Pieranunzi 等々、蒼々たるピアニストとのトリオアルバムを立て続けにリリースしていて、当時参加作を相当量買って聴いています。
そのMads Vindingが、Jean-michel Pilcと共演していたのは"Open Minds"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60518768.html)でありました。
Marilyn Mazur(Perc)、Jean-michel Pilc(P)、Mads Vinding(B)
演奏曲は以下の通り、Suite Nr**,Pt**で統一されており、基本は3者の即興であることをうかがわせます。
もっとも、7,10とスタンダードの名前が入っているのもありますが..
01. Suite Nr 1, Pt.1
02. Suite Nr 1, Pt.2
03. Suite Nr 1, Pt.3
04. Suite Nr 1, Pt.4
05. Suite Nr 1, Pt.5
06. Suite Nr 1, Ballad in G
07. Suite Nr 1, Alice in Wonderland
08. Suite Nr 2, Pt.1
09. Suite Nr 2, Pt.2
10. Suite Nr 2, My One and Only Love
11. Suite Nr 2, Epilogue
曲目タイトルがこんななんで判る通り、基本的には、フリーインプロビゼーションな演奏が続くんですが...。
pilcの真骨頂は、既存曲を絶妙に崩して演奏するその崩し具合にあると思っているので、このアルバムは、その楽しみが希薄と言うことになってしまいます。
が、そう言うには程よく緊張感のある演奏の中でキラキラとした輝きを感じさせるピアノに聴き入っています。
これは、Mads Vindingの良く歌うベースがピアノの表情をしっかり浮き立たせている事と、それ以上に
Marilyn Mazurの表現力豊かなパーカッションが自己主張しながらも全体をしっかりまとめ上げていることとがかなり効いていると感じています。
一聴には無調のフリーインプロビゼーションって感じで、3者それぞれが好き勝手に演奏しているように聴こえる演奏ではありますが、しっかり聴いていると3者のタイム感が絶妙に良い感じに揃っていて、見えざるリズムに身を委ねられる程よく気持ちいい演奏が繰り広げられています。
Keith Jarrettのソロの演奏にベースとドラムが入ってきているようなと言ったら言い過ぎですが、それを想起させるくらい、緊張感とノリと美旋律とが兼ね備わった演奏と言ってしまいましょう。
そして後半で2曲、満を持してという感じでJean-michel Pilcの真骨頂を聴ける有名曲を配し、それまで渇望していたJean-michel Pilcフレーバーをたっぷりと吸収して充分満足してアルバムは終わります。
この3人だからこそのピアノトリオとしての一体感、演奏の強度をしっかりたっぷりと楽しませてくれます。
ベストは、2曲めでしょうか
Marilyn Mazur / Jean-michel Pilc / Mads Vinding "COMPOSING"(http://www.amazon.co.jp/dp/B012F1UQ64/)
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