Celso Fonseca "Like Nice"

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ジャズの新譜はこまめに確認しているんですが、限られた人だけチェックしているブラジル系は漏れることが多く、この盤もリリース後(とはいっても直後の範疇でしょう)に、みつけて慌てて発注を出しています。
ある種(企業秘密w)のアルバムは"後で良いや"をやるとその後一生手に入らない可能性が高いので、これもお得な買い方とかあまり気にせず、見つた直後に発注を出しています。
抱き合わせに"Sorte"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00KWHBMGW/)を選んでいるのは・・・(^^)v、これは後日紹介。

メンツですが、曲ごとに異なるようなので、細かいことは気にせず、あるサイトから引っ張ってきた情報をもとに抜粋して記載。
管楽器、弦楽器についての記載はジャケ上にもなさそうです。
CELSO FONSECA(Vo,G)
ROBERTINHO SILVA(Per)、JUNIOR MORAES(Per)、JORGE HELDER(B)、JORJAO BARRETO(P)
MARCOS VALLE(P,Rhodes:3,6)、RILDO HORA(Hca:9)

演奏曲は、1曲を除いて共作を含んでCelso Fonsecaが絡んだ曲で構成されています。曲名は以下の通り。
たぶん、全部新曲です。(ボサノバ系は古い曲の再演が多いと思ってる..。)
1. Like Nice
2. O que vai sobrar
3. Stormy
4. Por que era voce
5. Road to Paradise
6. Onda infinita do amor
7. I could have danced
8. Rio 56
9. Cancao que vem
10. Meu Silencio
11. Ceu
12. January in the tropics
13. Zum zum

冒頭、ゆったりとした弦楽器の短いイントロから、ギターが鳴り出すと一気に雰囲気はブラジルに、Celso Fonsecaの世界に飛びます。

Celso Fonsecaの奏でるギターの音が、その旋律が、コードの選び方が、これぞCelso Fonsecaっ。こう言うサウンドを聴きたかったと感じたのは、嘘ではありません。

そしてさらにさらに、ギターと、弦楽器と、木管楽器の三者が縦奏的に醸し出す演奏の厚み、重み、ノリが、いずれの曲も絶妙かつ巧妙。
クレジット上パーカッションがいることになってますが、最低限というかいないも同然くらいの少なさ。これも見事な采配。
これぞまさにCelso Fonsecaの世界ってのにズルズルと引きずり込まれていったのも、これまた嘘偽らざるものはありません。
きっぱり。

主役はあくまでも、声とギターであり、そこに必要最小最低限度に他の楽器を入れるその潔さ、バランスの絶妙さ。
前作"No Meu Filme"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61311382.html)で、偉そうに「楽器の量は、多すぎても少なすぎてもダメなんだ。個人の好みは狭いのだ。」のような文章を書いていますが、それを読んでいたかのようにまさに、ツボにはまる演奏に終始しています。

が、そう言う意味では、似た雰囲気の曲、演奏、アレンジが並ぶってことでありまして、聴く人によってはどの曲も一緒じゃんと単調に感じるかもしれないです。が、個人的にはこれが聴きたかったからこれで良いのだ。

前作までの数作が、リアレンジだったりライブ盤だったりと、Celso Fonsecaの本質を出したアルバムと言い難い部分があったとすると、この盤がしばらくぶりの本気盤ってことになるんでしょう。個人的満足度は相当高いものがありました。

ベストは、4曲めにしておきましょう。


Celso Fonseca "Like Nice"(http://www.amazon.com/dp/B013M02J8K/)

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