Oncenth Trio (20151113)
前回は、変則構成の岩見、池澤、森田(敬称略)の3人のライブが、10/24にありました。
森田、岩見、池澤トリオ(20151024)(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63430455.html)
Oncenth Trioのライブは、ここのところゲストを入れた4人での演奏が多かったのですが、今回は3人だけでのオリジナルOncenth Trioとなります。
7時半前と、いつもよりちょっと遅めに着いたのですが、先客なしでちょっと驚いたのですが、ほぼ定刻になって5〜6人くらいまでお客さんが増えてきても、今度はメンバーの3人が帰ってこないで驚きましたw まぁ、楽器の準備はできているしリハーサルはしてるはずなので慌てはしないのですが。。(かなり前に、ピアノソロライブでピアニストがギリギリまで来なかったことがあり、皆でヒヤヒヤしたことあり)
その後すぐに戻ってきてちょっと打ち合わせのあと、8時10分頃から演奏開始。
1stセットはオリジナルからスタンダードという選曲、2ndセットはほぼオリジナルだけの選曲だったはず。
今回、ピアノにマイクはつけず、ベースだけピックアップはついていたがピアノの音量に合わせて、増幅はほんの少しだけ。というほぼ生音なセッティング。
全体がピアノの音量にあわせ、特にドラムがもの凄く音量に気を使った演奏を繰り広げる。
叩けばいくらでもでかい音が出るところを、しっかり抑制を効かせつつ、しかしフリーなアプローチからロック調オンビートのテンションの高い演奏、繊細なインプロビゼーションと変幻自在の演奏を繰り広げ、池澤さんの魅力をたっぷり堪能できたのが満足度高。
さすがに2ndセットの後半とアンコールでは、音量大きめのガッツリとしたソロの時間を取っていました。
岩見さんは、いつも通りのテンションで、期待に違わないパフォーマンスを繰り広げ、表現の幅の広いベースサウンドをたっぷりと楽しませてもらいました。
このピアノの繊細なサウドを活かすためにベースとドラムが抑制を利かせた演奏をするスタイルは、先日のJean-Michel Pilc Trio(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63443982.html)のコンサートを彷彿とさせ、これがこれからの流行りか?と思ってみたり…
先述の通り、先日この2人に森田さんを加えたトリオを見ているが、その時の力感とのギャップに困惑(大げさ)するくらい。
そういうわけで、リズムが音量を抑えてくれているので、栗田さんのピアノがかなり明瞭かつ、細かいニュアンスまでしっかり聴けたのが、本日の収穫で、本領発揮的に打鍵の強さはけっこう弱めでありながらフレーズは結構過激、という栗田ワールドをたっぷりと堪能させてもらいました。
今日の演奏を聴いて、当初のOncenth Trioの面白さ、魅力とは違う面白さ、魅力が出てきたなと、あらためて感じ入りました。
特に後半になって、演奏が止まったか?、これで曲が終わったか?と思わせるくらい演奏を止め、そこから演奏を再開するような演出が今回は多めだったのが印象的。
3人が3人の演ることを全面的に信頼しつつ、3人が好き勝手演ることをすべて許容しながら、全体に破綻しない演奏が、さらに進化している印象。
このへんで、ライブアルバムを作るってのも面白いと思うのですが...。
今回、メンバー旧知の音楽家の方々が数人遊びに来ていたのも、テンションが上がった要因だったかも。
アンコールは、その1人東金城さん(http://profile.ameba.jp/talkintalkin/)を引っ張り出して、all the things you are(岩見さんは、最近この曲が好きなのか?)。
纐纈さんばりのフリーキーな演奏は、テンションあげあげの演奏で大団円。
2ndセット前にはお客さんも10人前後まで増えてて、ほどよい熱気で心地よく。
それだけ、(雨もちょっと降ってて)帰りの外の寒さが。。。
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