John Mclaughlin "Black Light"

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John Mclaughlinの4th Dimentionの新作です。
これで6作めになるようで、これまでコンスタントに2年に一度のリリースをしていたのが、本作は1年のインターバルでのリリースでして、ちょっと色々大人の事情を勘ぐってしまいますが、John Mclaughlinのこのバンドでの演奏はなんだか好きなので、迷わず購入を決めてます。

 "Industrial Zen" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a35395082.html)
 "Floating Point" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a53563833.html)
 "To The One" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a59465609.html)
 "Now Here This"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61634563.html)
 "Boston Record"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62567936.html)


John McLaughlin(G)、Gary Husband(P,Ds)、Etienne M'Bappe(B)、Ranjit Barot(Ds)


演奏曲は以下の通り。すべてJohn Mclaughlinのオリジナルです。
1 Here come the Jiis
2 Clap Your Hand
3 Being You Being Me
4 Panditji
5 360 Flip
6 El Hombre Que Sabia
7 Gaza City
8 Kiki


前作と演ってることに大きな違いも進化もあまり感じないってのが嘘偽りない第一印象。
1曲めなんて、前作の1曲めと入れ替えても全然違和感なさそうだし、その後の曲調も演奏も、著しい変化はなさそう。

当然、早弾きギターも、早弾きのキーボードも、やかましいドラムも健在で、これでもかってくらいに圧巻の演奏をたっぷりと堪能出来ます。
ボイスパーカッションの活躍の場が増えているのは、このバンドの特色の一つとして認識されるようになったからか
とは言え、ほんの少しあるスローな演奏がなんだか心地よかったりするから侮れない。

また、6曲めにスパニッシュ調の曲が入っていてこれが白眉のようだが、Paco de Luciaとの共演が流れた(のは、Paco de Luciaが亡くなったためだが)ためにまわってきた曲のようで、これは追悼の意味で追加された特別篇って位置づけと解釈しました。
完成度は高い良い演奏であることは間違いないのですがアルバムからはちょっと浮いているか..

と、この曲を除外すると概ねこれまでと大筋では変わりのない、いかにもJohn Mclaughlin 4th Dimentionnoなサウンドが噴出しています。
ということで、John Mclaughlinあるいはハードフュージョン渇望症に対する2年に一度のJohn Mclaughlinからの、非常によく効く治療薬みたいなもんだと認識してます。

ベストは、4曲目にします。


John Mclaughlin "Black Light"(http://www.amazon.co.jp/dp/B0125P2R5I/)

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