James Brandon Lewis "Days of FreeMan"

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この盤は新譜会(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63385771.html)で聴かせてもらって良かったというのが前提で、買いの決め手は値段がそこそこ安かったタイミングがあったのもありますが、Jamaaladeen Tacumaをまともに聴いたことがなかったこと、Rudy Roystonがドラムを叩いているってのもポイント高いところです。
最近、米国系ではRudy Roystonがドラムを叩いているのがキーになってる感じあります。

メンツは上記2人に主役を加えた3人。
James Brandon Lewis(Sax)、Jamaaladeen Tacuma(B)、Rudy Royston(Ds)

演奏曲は以下の通り。1つだけDon Cherryがはいってて、残りはJames Brandon Lewisの曲で、曲数多いですが、4つの章に分けられているようで、それぞれ以下のような名前がついてます。区切りは1行あけたところ。
Foreword、Buffaro Braves、Good Ol' Golden Days、Continuum、Planetary Movement、Epilogue

1. Foreword

2. Brother 1976
3. Of Dark Matter
4. Black Ark
5. Break I

6. Days of FreeMan
7. Bird of Folk Cries
8. Break II
9. Wilson
10. Lament for JLew
11. Break III

12. Bamako Love
13. Boom Bap Bop
14. Steelo
15. Break IV

16. Able Souls Dig Planets
17. Speaking from Jupiter
18. Unarmed with a Mic

19. Epilogue (Brother 1976)

90年代ストリートカルチャーへのオマージュを主題にしたアルバムとのことです。

8ビート基調の、4拍子、6拍子等々で2?4小節を一区切りにした単調でグルーヴィなリズムを基本にしながら、終始微妙なズレ感を感じさせるビートが独特で不思議な気持ち良さを醸す。
このご機嫌なビートに乗って、ベースとサックスが、共闘してノリの良いサウンドを構築していく。

音自体としては、サックスもフリーキーなトーンを多用するわけでもなく、ベースもそう奇抜な演奏をしている感じでもなく、ごくまっとうなサウンドでありながら、ノリは最高にグルーヴィでファンキー。
ドラムのRudy Roystonがオンビートでまっとうな演奏の中に新しいフレーバーを混入させているのが効いているのか。

90年代ストリートカルチャーというと、rap, hip hopを基調としたブラックミュージックを主に指すと思うが、6曲めでラップが入ったりとちょこちょこ当時の音が入るようだが、ここでの大半の演奏である強ビートの上でサックスがブローするスタイルは、ジャズの範疇で語れる内容と言って良いと思う。


ベストは、7曲めでしょう。

James Brandon Lewis "Days of FreeMan"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00W8H7AYM/)

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